あのこと、わたし。

自己嫌悪に苛まれ、あのこになりたい、このこみたいになりたいと、無意識のなかで自分を変えようとしてしまう。

自分の個性や性格を見失い、迷走してしまう。

何が正しくて、何が間違いなのか。
何が正義で、何が悪なのか。

ここまで生きてきた人生の中で、自分なりの軸はそれなりに持っているはずなのに、なぜだか、他人の軸に影響され揺らいでしまう。

どう足掻いてもあのこにはなれないのに、必死にもがき、あのこになってみようとする。

自分に疑心暗鬼になり、自分以外の誰かになりたいと奮闘するも、それはおおかた、無駄な抵抗となって散る。

少し立ち止まって考えると、あの子から見た私は、なりたいと思う対象の「あの子」かもしれないし、自分が欠点として忌み嫌う部分を、素晴らしいと、称賛してくれる誰かがいるかもしれない。

「十人十色」という言葉があるように、皆違う道を辿って来たからこそ、全く「同じ」ということは無く、でもそれが心地よいのである。

だから、よく覚えておいてほしいと、自分自身に言い続けたい。

あなたはそのままで、十分すぎる程に素敵だと。

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