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日本でいう特別支援学校で働いています。

小学校のお子さん(5歳)から21歳までの生徒さんがいます。

私の仕事は、ラーニングアシスタントと言います。他の学校だと、ティーチャーエイドと言われていることが多い仕事です。

各クラスに担任の先生とセラピストさんたち(フィジオ、オキュペイショナル、スピーチ)がいて、先生が作る毎日のタイムテーブルにしたがって、楽しい学校生活を送るお手伝いをします。

これまで、嬉しかったこと

歩けなかった生徒さんが歩けるようになったり、

YesもNOもわからなかった生徒さんが、身振りや手振り、アイコンタクトでコミュニケーションを取れるようになったり、

学校に来ると泣いてばかりの子が、親御さんとはなれて、すごせるようになったり、

泣いたり、怒ったりもふくめて、感情を表現してくれたり、


もう、それは、それは、いろんな発達を間近でみられることが、一番嬉しいです。


合わせて、セラピーの時間には、運が良ければ、自分のセラピーにもなります。


ただ、悲しいことも時にはあります。

出勤して、じぶんのクラスでなくて、スタッフルームに行ってと言われる日が何回かありました。


朝から、スタッフルームに集合という日は、悲しいお知らせのある日です。


ティッシュボックスがどのテーブルにも置かれています。


今まで懸命に生きてきた生徒さん、その子のことをしばし偲んで、仕事に戻れる人から戻っていきます。


特にその生徒さんのクラスのスタッフは、悲しみも大きく、立ち直りも時間がかかることが多いです。


それは、他のクラスのスタッフで出来るだけカバーします。


こういう悲しい日が急に来てしまうかもしれない状況、そういう経験が何回かあるので、毎日、毎日の一瞬一瞬を、後悔のないように、少しでも楽しく過ごしてもらいたいと思っています。


こんな毎日、気がついたら10年以上もしています。毎日が挑戦、毎日、全力で笑顔を作っていきます。


この仕事の肝

下記以外にもまだたくさんの細々した仕事、洗濯機、乾燥機を回すとか、掃除、各コーナーの設置もあります。


が、敢えて、この仕事の肝はなにかと言えば、


生徒さんと先生、生徒さんとセラピストさんの間にはいって、

生徒さんの声を代弁

することが大きな意味ある仕事だと思います。


食事、トイレの介助、いつもと違う反応、仕草、身体のこわばりをストレッチの時に感じたりなど、私たち補助員はいつも生徒さん側にいます。

セラピストさんは、週に2回、決まった時間しか来ないので、その時に、それまでの状況を伝えて、指示を仰いだり、相談したりします。

急な時は、クラスの担任を通じて連絡してもらいます。


そういう意味で、生徒さんに信頼してもらうことはすごく重要です。そのためには、相互理解は欠かせません。言葉だけでなく、私のクラスは、ほとんどの子が話すことができませんので、汲みとって伝える人が必要なのです。


私は、そういう意味で、生徒さんがどうしたら心を開いてくれるのか、クスッと笑っちゃうようなことは何かなって、探っていきます。


そして、究極の目標は自立です。あくまでも、可能な限りそこに近づけていく努力をおしみません。


先生、セラピストさん、家庭からの情報、同僚との話し合いなど、臨機応変に取り入れて、対処していきます。


それでも、どうにもならないことも多いのが現状ですが、前日より少しでも良くなるように、たった5時間ほどしかないので、集中して取り組んでいます。


具体的な仕事

私のクラスの場合: 新入生のクラス。脳性麻痺の子がほとんど。生徒さん6人、補助員3人

1、生徒さんが登校してくる ➡︎ カバンから、お弁当、連絡ノートを出して、指定のところにおく。

2、朝のニュースの時間、サークルタイムまで自由時間。補助具をつけたり、絵本を読んだり。

3、ニュースタイム。会話ができない子は録音機で家族からのメッセージがあるので、そのスイッチを押す補助したり、姿勢の維持ができない子は助けたりします。

4、体を動かす時間。車イスの子は車椅子から降りて、マットの上でストレッチ。自分で歩ける子、歩行器で歩ける子は外へお散歩へ。

5、生徒さんのモーニングティ。ほとんどの子が補助が必要。もしくは、胃ろうの子は、機械をつけてスターとさせる。

6、(休憩時間、モーニングティ)

7、シェアドリーディング、先生が毎週決まった本を1冊読んで、理解を深める時間。この時も、一緒に楽しめるように、手助けする。

8、セルフケア。トイレの時間。トイレットトレーニングができる子はトレーニング。そうでない子で25kg以下の子は、補助員2人でベッドに移動。25kg以上の子は、ホイスト、スリングを使ってベッドへ。

このタイミングでスタンディングフレームにする。

9、プレイベースラーンニング。遊びながら、そこから、学んでいく活動。

10、お昼ごはん、生徒さん。

11、わたしたちの昼御飯のあと、フォニックス。

12、音楽セラピーや、ダンス、アートのクラス(日替わりで)

13、帰りの支度。さよならの歌を歌って終了。




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