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自分でありたくて、春。

うららかな春ですね。。
世情はコロナ色が強いですが、一歩外に出ると日よりや植物は「これでもか!」というくらいに春色で、心を包んでくれます。

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春を集めに歩いているうち、(同じ地球環境下にあってもその感じ方が違うことの裏には種の生存戦略があったりするのかしら)と思い至りました。

動物行動学の第一人者である故・日高敏隆先生の『春の数えかた』にも

「発育限界温度も有効積算温量の一定値も、生きものの種によってちがっている。それは長い歴史の間に、それぞれの種に固有に定まってきたものだ。生きものの種がちがえば、春のくる日もちがうのである。」

という一節が(以下略)(いい本なので、動物や植物の生態に興味のある方は読んでみてください!)

さて、ヒト科ヒト族ヒト属ヒトのみなさんにおかれましては、「比較的穏やかな気候で、秋と並んで過ごしやすい」という感覚の方も多いであろう春です。

…が、学生時代の私は春が苦手でした。うまく友達をつくれないから。

自己紹介も苦手でした。何を言っても自分をうまく表せない気がして。

「自分でありたい」という思いあまって、なんだかうまくいかない、そんな季節。

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でも今年の春は少し違いました。
2月に就職を済ませ、4月後半から在宅勤務が始まったことで、たまの外出で覗く春をゆったりと味わうことができています。
いや、この春に至るまでには、学生時代以上に先の見えないスーパーニートタイムの春が3度あったわけなんですけど。笑

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2019年までの春は私にとって、ぬるっと生温く薄暗い空気が忍び寄ってきて、いつの間にか飲み込まれるような、語感で言うと「ぬらりひょん…」という感じのものでした。
2020年の春は、自分で選んだ家に移り、新しい靴を履いて、自分から迎えに行った春です。語感で言うと……「カッパ!」とかでしょうか?(知らんがな)(カッパな春の図)

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「自分で選ぶとお仕着せとではこうも違うか!」というのは、就職にあたってスーツを新調した時にも強烈に感じました。
就活生時代とは違い、自分好みの色・形・生地・サイズを選んで試着してみたら、不覚にも鏡の前で、(い、イケとるやんけ自分…!)と思ってしまいました。笑

就活生時代は意識できていませんでしたが、振り返ってみると、少し個性的な服装の時の方が戦績がよかった気がします。
自分のことを理解して、どんな場面でも持ち味を発揮できること、大事です。日々是前進。

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私の自分のことがよくわからない性質は、春休み明けの教室にとどまるわけもなく、進路にはことごとく迷走してきました。
頭を悩ませた記憶は数知れず、小学校のキャリア教育、毎度の卒業文集、文理選択、大学・学部選択、サークル選び、就職活動………etc。

何があれば満足で、何があると嫌なのか。何ができたら嬉しくて、何ができないと苦しいのか。
器用貧乏で、興味のあることも許せることも多い性質の私。
選考を進んでいっても、キャリアに関する本の中の問いに対応する答えを出していっても、「ここに就職しよう」という結論はなかなか出ませんでした。

3年間ゆったりじっくり自分と向き合って、いよいよお金が無くなって、やっと「100点の答えは出せない」に納得できました。
仮に100点の答えが出せたとしても、それを100%満たしそうな場所をいくつか見つけて、「ここは96点…」「ここは98点…!」「ここ、確かに100点!!!」とやって確信に至るのを待つ時間はもうないな、と。

学生時代の余裕のない日々から十分休めて、いい加減じっとしているのに飽きたというのもあります。
時間をかけて明らかにできた自分のニーズを満たす行動をはじめたいという気分にもなっていました。

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仕事を始めてみて新たに意識できたニーズもあります。
それは仕事の内容に限らず、世の中に自分の居場所がないことってさすがにけっこうつらかったんだなということなんかも。

そして3年寝かせてもずっと生き残った感覚のひとつが、「自分にとって心地よいあり方で、いきいきと生きる人が増えてほしい」という願いでした。
大小様々なニーズに着手しはじめた2020年春、コーチングの講座もついに受けはじめました。

これまた本格的に学び・実践しはじめて改めて、「これは向いていそうだぞ」というぐっと深い感触が得られました。
私の個性。好奇心を持ってその人のありのままの言葉を深く聴くこと、人の可能性を信じること、本質を追究すること。
こういった才能をさらに磨き上げつつ、いきいきと生きはじめる人に嫉妬せずにすむように、自分の人生のニーズを着実に満たしていく必要があるなと感じています。

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旅するように、発見の多い日々を送れたらしあわせ。
元気の出ない日には、ひたすら漫画を読み、友人に何気ないメッセージを送り、さくらももこのエッセイをめくってゲラゲラ笑う。

今後とも、自分の心地よいあり方で過ごす時間を増やしていきたいです。
そして、多様な人が「大丈夫」と思える日々をつくれる人になりたいと思っています。

≪おまけ≫
中二病なカッパと不気味感を出し損ねたぬらりひょん。

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さくらももこにならってタテ線を加えてみるの巻。

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画力もぼちぼちあげていきたいぜ~。おわり。

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