✓図書館のお夜食/原田ひ香
▽あらすじ
東北の書店に勤めるもののうまく行かず、
書店の仕事を辞めようかと思っていた樋口乙葉は、
SNSで知った東京郊外にある
「夜の図書館」で働くことになる。
そこは普通の図書館と異なり、
開館時間が夕方7時~12時までで、
そして亡くなった作家の蔵書が集められていた、
いわば本の博物館のような図書館だった。
乙葉は「夜の図書館」で予想外の事件に遭遇しながら、
「働くこと」について考えていく。
▽感想
お夜食ということで読み進めるが
食事の描写は少なめでした。
ただ、しろばんばのカレー、人参ご飯、
缶詰料理、赤毛のアンのサンドイッチなど
一風変わったお料理が出てくるので
読んでいる方としては、
こんな料理もあるのか・・・!という
驚きもあって楽しめます。
夜の図書館で働く職員の
秘密に迫るようなお話になっていて
それらがどんどん明らかになっていく。
働くこととは、そして働いて
「まかない」があることの楽しみとありがたみ。
私も働いていた時はお昼休みというか
自分で作ったにもかかわらず
お弁当が楽しみでした。
亡くなった方の蔵書。
確かに自分の贔屓にしている作家さんの
蔵書というのは気になる・・・。
どんなそういった新しい観点も
発見できて読んでいて新鮮でした。
✓図書館のお夜食/原田ひ香/ポプラ社
↳単行本
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