マガジンのカバー画像

層な逆噴射(もよ)

38
層です好きです
運営しているクリエイター

記事一覧

スパイダーマンファーフロムホーム見ました。シーンごとに敵の規模が変わりそこにあった最高のアクションを魅せる。エンドゲームって最高にデカい祭りがあった後でアクションに満足できるか心配だったが取り越し苦労だった。ストーリーはソロソロそれ終わらせよ?と思わなくもない

ロールプレイ・ライフ

 大昔の創作物には、やたらと「限りある命を美しく思う」という価値観が描かれている。不老技…

4

船を降りよ、とノア氏は言った。

ハッチから放り出されたジェイクが宇宙空間でどうなったのか、想像したい奴は誰もいない。ノア…

餅辺
5年前
16

フライング・ベイビー・ブルース

 空がどこまでも青い日だった。  その日生まれた赤ん坊の背には、みな白い羽が生えていた。 …

21

残り十三人の僕

 僕たちは、生まれた時から代用品だった。  全ての僕たちにはただ一人の『オリジナル』がい…

8

Quick Punisher〜3分クッキング〜

【例のBGM】 「こんにちは。3分クッキングのお時間です。今日の講師は“包丁女王”伊坂先生で…

兎屋書房
5年前
17

春にお前を食うまでに

 それは動物ではなく、ましてや植物でもなかった。  十代の少女のような姿形をしていたが、額から天を突くように捻れ伸びる二本の角が、それが人であることを否定していた。  少女のようなものは、透明な鉱石に似た二本角で空を仰いだ。角の芯が、夜の森を柔らかく照らす月光を蓄え、微細な輝きを放ち始める。  この息を飲むような非現実的な光景も、暗視装置を通していたら味気ない単一色の映像でしかなかっただろう。暗視装置とは違い輪郭こそ不鮮明な部分もあるが、実物に近い色味を再現できる夜光レンズゴ

クックゥ・ウェアズ・ザラ

 このスラム街、イオンモールと呼ばれた廃墟での暮らしは、いいとは言い切れないが施設から逃…

可視人間

大通りは嫌だ。目で見ることを忘れている人が多すぎる。 裏通りから裏通りへ、残飯でも無いか…

Ebi
5年前
7

パラノイア・ファミリー

「誰も信用できない。父さんは人殺しだ。父さんの書斎に隠された誰かの死体を見つけてしまった…

66

老いたる機械

機械の身体や電脳は老化とは無縁である。 などと無責任に言い放ったのは誰だっただろうか。 …

15

頭上の侏儒アゲイン

 あなたは、朝、目を覚まして、そして、自分がどうすればいいかわからなくなったことはないで…

テバスの掟

十六歳になったら、キメラと一緒にこの階段を登るのよ。 あなたたちは二日間だけスヌスで過ご…

けそ
5年前
32

よいこの工場見学、ミドリムシ地獄編

 まさかミドリムシが巨大化して人を襲うなんて思わなかった。  思わなかったに決まってるだろう。  いいかげんにしろ。  ミドリムシはプランクトンの一種だ。  水の中にいる微生物で、植物みたいに光合成ができ、動くこともできる。  べん毛という触手みたいなビロビロしたものが生えていて、それで泳ぐことができるのだ。  そんなミドリムシはユーグレナとも呼ばれ健康食品にもなっている。  おれが見学にきたのもそうした健康食品の工場のひとつだった。  そうしたら、ミドリムシが巨大化して人