見出し画像

子どもを性加害から守れ!!悪質なオンライン児童ポルノ💢

先日NHKの調査報道を見たのでその内容を紹介します。


「調査報道新世紀 File3 子どもを狙う盗撮・児童ポルノの闇」(前編)


「今年3月小学生の教え子を盗撮した大手学習塾「四谷大塚」の元講師に有罪判決が出されました。
この講師は、盗撮した画像をSNSで知り合った男たちと共有していました。

SNS上には子どもたちを性の対象にしているコミュニティーが多数存在しています。


講師もこのようなコミュニティーに所属し、盗撮画像やメッセージを交換し、話をしているうちに子どもに危害を与えているという感覚が薄れ、罪悪感も消えていったといいます。


このようなSNS上の子どもへの性的搾取は広がっていて、警察によると、SNSによって性的被害にあった18歳未満の子どもの数が2023年度で1665人。
でもこれはまったくの氷山の一角です。

SNS上の子どもの性被害を調査しているボランテア団体によると、SNS上には無数の盗撮画像・動画が拡散されていて、いつ誰が被害に遭ってもおかしくない状態です。
わいせつ画像は盗撮されたものだけではなく、ネット上で知り合った相手から裸の画像を求められ、送ってしまったというようなものも多数あります。
有名なyoutuberもこれで逮捕されていました。


子どもを性的対象にしているコミュニティーも無数に存在しています。
その多くでは隠語が使われています。
例えば「鳥師」は盗撮している人のこと。
「オリ」は自分で撮った盗撮画像や動画を意味します。
隠語を使って自分が子ども好きであることをアピールし仲間を募っているのです。 

昨年7月には「性的な部位や下着などを相手の同意なく撮影したり、第三者に提供する行為」が撮影罪として刑法で禁止されました。

しかしSNSコミュニティーでは学校や街中、更衣室などいたるところで盗撮された画像が共有されています。
中には1000人以上の仲間を集めているコミュニティーもあり、女子高校生を盗撮するだけでなく、ストーカーしたり、個人情報を特定しているものもあります。
そして悪質だということで警察などに通報されるとコミュニティーごと消失します。
そしてふたたび看板をかえてあらわれるのです。

コミュニティ参加者が実際に顔を合わせる「オフ会」のようなものも開かれています。

このようなコミュニティーの存在が加害者の罪の意識を失わせ子どもの性的被害を広げているのです。


なぜこのようなサイトを取り締まれないのでしょうか?

警察庁の委託を受け、児童ポルノなどネット上の違法な情報について通報を受けるインターネット・ホットラインセンターに昨年寄せられた通報は約2000件ですが、そのうち警察に情報提供されたのは2割弱にとどまっています。
理由は海外サーバーについては、たとえ日本人の子どもの児童ポルノであっても日本の警察の取締の対象外だからです。
また盗撮画像・動画については被害者が特定されしかも同意がなかったことが明らかでないと立件されにくくなります。
児童ポルノ禁止法についても、諸外国では18歳未満に見えるものも対象ですが、日本では18歳未満であることが明らかでなくてはなりません。
日本は子どもを守る意識が薄く、子どもの性的搾取を防ぐ法律や監視体制が十分ではありません。

加害者たちは成長する過程で子どもを性の対象として消費していいとどこかで学習しているのです。
日本の社会がそれを許しているのだとしたら日本社会の価値観が変わらなくてはならないでしょう。
社会の意識が変わらなければいつまでも被害は黙認され、無かったものにされ加害者は透明人間のままになってしまいます。


2023年撮影罪違反で検挙された数は388人、児童ポルノ法違反は1849人です。
徐々に取締は強化されていますが十分ではありません。

そして、子どもの性的搾取の背後には、児童ポルノを売買して儲けようとするビジネスが存在しています。
番組の後編はポルノサイトの存在を許しているプラットフォーム企業の責任にも迫っています。


※    児童ポルノ禁止法

18歳未満の性交・性交類似行為、性器等を触る行為、性的な部位が露出・強調され性欲を興奮刺激するものを提供。陳列、性的目的で保持することを禁止。



執筆者、ゆこりん、ハイサイ・オ・ジサン

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?