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今週の選挙(2024 6.30投票)


 今週は比較的多くの選挙が行われますが、それら全てが・・・ 小粒です(汗)。
 盛り上がってる東京都知事選に配慮したワケじゃないでしょうが、地味な選挙が並んでおります。

 そんな時でも丁寧に取り上げるのが私の役目。 日陰の中で粛々とお送りしましょう。




◎福島県・石川町長選挙

 町の道路工事で予定価格を入札参加業者に漏らしたとして官製談合防止法違反で逮捕され辞職したコトに伴う選挙で、町長職務代理者の副町長が出馬。 出馬を予定していた元県議が「町を分断したくない」と立候補を取りやめるなどで穏便に物事を進めようとする中、空気を読まずに出馬してきたのが、お待たせしました。 高橋翔プロ(7か月ぶり14度目)(通算成績 0勝13敗)の登場です。

 高橋翔プロが半年出馬を控えている間に、“選挙出まくりマン” 小西彦治氏に出馬回数を抜かれてしまった(市議/県議時代合わせて通算22回 3勝19敗1ドタキャン)高橋プロですが、直前(もしくは当日)に立候補してくるような小西氏と違い、真っ先に出馬表明し無投票の可能性を潰すあたりにプロのプロ足る風格を感じるのは、小西氏を見過ぎて感覚がおかしくなっているからでしょう(涙)。
 YouTubeで積極的に発信している高橋プロ、今回も気合充分のようです。 それでもやはり当選は難しいのでしょうが(爆)、事実上の後継候補であろう前副町長を相手に町政への不満票をどれだけ集められるか、高橋プロ2024年一発目の戦いが始まります。


◎千葉県・長生村長選挙

 4選を目指す現職に元大学教授の新人が挑む一騎打ちです。

 千葉県唯一の「村」で、かつては「ふるさと納税日本一」だったという長生村。 また “ハッピーをサイエンスする” 某宗教団体が運営する大学のキャンパスが有ったりします(※文科省の認可が出ていないため、正確には「宗教研究機関」で卒業しても「学位」は授与されません)。
 これまでの実績を強調し、子育て支援の更なる充実を訴える現職。
 行政運営の刷新、箱モノ行政の脱却を訴える新人。
 公開討論会を見ると親しみやすい語り口の現職に対し新人は理知的な話し方で言葉に説得力を持たせます。 果たしてどちらが勝つのでしょうか。


◎千葉県・長生村議会議員補欠選挙(定数2/4人)

 空いた2議席を4人で争う選挙なのですが、空いた理由というのが・・・

 昨年の5月、職員の歓送迎会から「公用車」(ホンダ ステップワゴン ※公務外の使用)で帰宅する際、運転席の後ろに座っていた当時の議長が運転していた女性職員に対し後ろから「左腕を殴る」「髪の毛を引っ張る」「シートベルトで首を絞める」という暴力行為を働き、運転手に全治2週間のケガを負わせたとして逮捕され、加えて公用車の私的利用や事件当時の音声データ(USB)を破壊したり、暴行した女性職員へセクハラもしていたコトが発覚し3度の辞職勧告の末に辞職。
 更に議長の隣に同乗していた副議長も暴行を止めなかったコトと公用車の私的利用で同じく辞職勧告決議を喰らい辞職。 と、正副議長が辞職勧告決議から辞職というとんでもない事態が発生。 それを埋める補選というのだから重要ですし、それを重く見たからか4人中2人が40代と若手が立候補しています。
 過去にも「部下に『モノマネやって』と無茶ぶりし、断られて激怒した上司が部下に罵声を浴びせた」とか「呑み屋で会った部下の足を蹴り全治7日間のケガを負わせた」などの考えられない事件が起きており、役場内の環境は「最悪」だと思われます。 町長選と合わせて閉鎖的な雰囲気を変える人材が不可欠な状況ですが、村民はどういう選択をするのでしょうか。


◎長野県・売木村長選挙

 4選を目指す現職に元村議の新人が挑む一騎打ちです。

 同い年の二人による選挙ですが、この顔合わせは2016年から3回連続となります。 ウワサでは新人は無投票を阻止するために立候補を続けているとの話が有り、それなら今回も結果が見えている気がしますが、もしかしたら “三度目の正直” で新人が買っちゃうかもしれません。
 ちなみにこの選挙、長野県内というコトで取材範囲なのですが、行くかどうかは不明です。 同日実施予定だった村議選が無投票になったコトもあり、どうにも気が向かないのです・・・


◎大阪府・千早赤阪村長選挙

 2期目を目指す現職に村の産業建設部長だった男性と大学客員教授の女性の新人2人が挑む選挙です。

 大阪唯一の村である千早赤阪村。 人口減少が進み現在は4,740人。 最近では河南町、太子町との合併話が持ち上がる中での町長選です。
 現職は大阪維新の人、ではありません。 初当選した前回は自民の推薦を受けて維新が推薦する現職を破っており、その際は共産が自主支援をしていたようですが今回は現職に自民が推薦出しているのか分かりません。 また維新が新人に推薦を出しているコトもなさそうで、全員無所属となっています。
 前回は「4選を目指す80歳」の前村長を破った当時65歳の現職。「多選」「高齢」を相手に(比較的)若い点を活かして当選出来ましたが、今回は逆に最年長候補となる中、2選となるでしょうか。


◎大阪府・千早赤阪村議会議員補欠選挙(定数1/2人)

 1議席をめぐって40代と30代の新人2人が争う選挙です。

 コチラも維新の公認/推薦は出ていません。 現職村議にも維新の議員もおらず、やはりココは “維新無風地帯” なのでしょうか。
 どちらが当選するにせよ村議3人目の “還暦未満” 議員の誕生で、定数7の半分(弱)を占めるコトになるため、議会の雰囲気が変わるのではないでしょうか。


◎福岡県・うきは市長選挙

 3期務めた現職が退任を表明し、日本郵便社員、元市議、元県議の3人で次の座を争う選挙です。

 元県議は自民党の推薦を受けていますが70歳という高齢で、他二人が40代のため更に際立っています。
 元市議は1期途中で市長選に挑んでおり、任期を全うしない姿勢が問われるかもしれません。
 そして日本郵便社員の人は出馬表明が遅れたもののネットを積極的に活用し遅れを取り戻そうと頑張っていますが、うきは市出身ながら現在東京都世田谷区在住という点と、個人的にはキャッチコピーの「明石市にできたことはうきは市でもできる」が引っ掛かる。 私が候補者を判断する定義のひとつとして「やたらと『明石市』を持ち出す人、大体『アレ』説」というのがありまして、この人は果たしてどうなのかが気になります。

 と、どの候補も引っ掛かる点が有る中で有権者が誰を選ぶのか、今週も地味な選挙が並ぶ中では最も注目の選挙かと思われます。



以上です
候補者の皆様の御健闘をお祈り申し上げます

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