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富士山は凄かった! ~初登頂チャレンジ~

富士山に登ってきました。
とはいえ、7合目の山小屋までで、
高山病の症状が出始めたため、最終ゴールならず、、、でした。

今回、初チャレンジで、
かなり準備したつもりが、完全に準備不足でした。
また、いつか、リベンジのために、ちょっとメモしておきます。
60歳前後で、ふだん運動しない方が初チャレンジするときに参考になれば、と思います。



富士山は火山

まず、想像していた以上に険しい道でした
いや、道なんてないじゃん、絶壁の崖じゃん!
ここ人間が登れるの!?

という感じの岩場が多くあります

富士山岩場のイメージ(Copilot・DALL-E3作)

イラストは、笑ってますが、全然笑う余裕はないです
ちょっと手を滑らせると、余裕で数mくらい滑落するくらい危険
ちょっと油断しただけで、簡単に落ちていきそうです

最悪の事態にはならなかったですが、
実際、私は、何度か転んだり、バランスを崩して、
岩に顔をぶつけるアクシデントがありました
(流血はなく、イテテくらいで済みましたがw)


6合目付近は、砂利の坂道
なだらかな坂は最初だけで、ほぼ急な坂道が何百メートルも続きます
砂利は、溶岩が砕けた砂で、舗装された道路とは全然感覚が違い、歩きにくい

7合目付近は、岩場
岩場は溶岩が流れた跡で、雨水で浸食されて、でこぼこの複雑な形状

ホント、道ではなく、岩の絶壁
鎖やロープがコースの目印にありますが、体を支えるものではありません
体を支えるものは、岩と自分の体力しかない
自然は容赦ありません

8合目から先は、登っていませんが、
垂直に切り立つ岩を登っていく感じ、みたいです
8合目入口の最初の岩場を見ただけで、気が遠くなりました(笑)

泊まった山小屋から、山頂へ向かうルートの入口(ほぼ崖w)


こうしてみると、富士山が火山なんだと実感できます
いや、火山以外の何物でもない
いたるところに、溶岩が流れた跡
そして、溶岩が崩れてできた、岩、石、じゃり

富士山は、今も活動中の活火山です
いつ、溶岩が流れ出しても、フシギではない
富士山噴火をリアルに感じた、貴重な体験でもありました


富士山の全景写真を見ると、わかりますが、
 ・ 裾野はなだらか(実際に行ってみると、それでも急角度の坂道)
 ・ 山頂付近は、グッと角度が上がって見える(これが、険しい岩場、ほとんど絶壁)
という感じで、とてもハイキング気分では登れない、険しい山でした

そんなところに、小学生くらいの子どもも、若い人も、高齢の方も
外国人も多く、みんな、ふうふう言いながら登っています
凄いです、登っている人全員、尊敬します!


総合的な体力が必要

富士山山頂を目指すなら、総合的な体力が必要
5合目から7合目(の一番上のあたり)まで、
標高差にして700mですが、3時間以上かかりました
その間、ずっと汗だくで、ランニングよりキツイ

フィールドアスレチックの高いところへ、何回でも余裕で登れるくらいの力が必要
岩場が何メートル、何十メートルと続きます

フルマラソンは走ったことありませんが、そのくらいの感じ
少なくとも、ハーフマラソンは余裕で走れるくらいの体力が必要じゃないかな


今回、2か月前から、筋トレやってました
 ・ 自宅でスクワット
 ・ 近所の階段(ビル5階分くらい)を一気に登る
みたいな感じ

足の太もも、ふくらはぎ、あたりはわりと大丈夫でしが、
1日目の山小屋で、ヨコになっていると、足の裏がツリました(笑)
岩場で踏ん張っているときに、足の裏にも力が入っていたんでしょうね
足の裏の筋肉痛は、初めてw

問題は総合力

富士山登頂に必要な体力とは

  • 心肺能力(数時間の有酸素運動に慣れる)

    • 長時間の運動でも、呼吸が乱れないこと

    • 血流、発汗なども、均衡を保ち、長時間に耐えられること

  • バランス力(インナーマッスルと平衡感覚)

    • 複雑な岩場で姿勢維持しながら、思った方向に体重移動できる

    • バランスを崩しそう状況から、素早く姿勢をリカバリーできる

  • 持久力(数時間、山道、崖を登り続ける力)

    • 疲れた中でも、バランスを保ちながら動けること

  • 筋力

    • 足の筋肉はスクワットと散歩で、なんとかOK

    • 背筋、腕の筋肉など、全身の筋肉をバランスよく鍛える必要あり

あたりが不足していました


「全身が笑う」 力が入らない、バランスが保てない現象

ひざが笑う」と言う言葉がありますが、
私の場合は、全身が笑う、という感じ

疲労困憊してくると、10mくらいの簡単な階段も、ふつうに登れなくなります
(1段づつ、時間をかけて、姿勢を整えながら登る感じで、凄く時間がかかる)

体が思うように動かないので、バランスが取れなくなり、
岩場の崖では、怖くて、体が前に動かなくなります
少しずつバランスを取りながら動かすので、エネルギー消費が大きく、余計に疲れます


呼吸と血流 (高山病対策)

すぐに息切れして、心臓バクバク
十分に呼吸できず、高山病につながったみたいです

標高による酸素濃度の低下、息切れによって、
血中酸素濃度が低下し、脳の血流が増加
→ 頭蓋内圧が上昇 → 脳浮腫(脳の腫れ)が発生、
という悪循環で、高山病になるみたい


発汗と水分補給

汗だくも、これまで経験したことのないレベル
水分補給も戦略的・計画的にやる必要があります

おやつに、カロリーメイトとか、チョコ(パイの実)とか、持って行ったのですが
そんなの食べる余裕は、微塵もないw
水を飲むのもやっとで、どのくらい飲めばいいのか、わからない
あまり飲み過ぎると、トイレに行きたくなる(と躊躇したのも、良くなかったかな?)

服装も、インナーウエアが全て、と言っている意味が、
実際に行ってみて、よくわかりました
人間って、こんなに汗をかく動物なんだと、初めて知ったw
スポーツ選手が汗をダラダラ流しながら競技している姿を見ますが、ホントあんな感じ
ふだん運動しない人が、いきなり汗だくになると、体がついて来ません


どんなトレーニングが有効なのか、これから研究が必要です


事前のリスク想定と総合的な戦略

当然、山頂まで登り切るイメージで準備してきましたが(楽観的計画)
リスク面の想定が不十分でした(悲観的なリスク想定と対策)

何をするにしても、
未知のチャレンジには、リスクがつきまといます

最悪の事態を想定するというよりは、
起こりうる現実的なリスクを、きちんとリストアップして、対策することが重要
今回は、富士登山成功者の事例を見過ぎて、
途中で断念、リタイアした人の事例をあまり見て無かった

富士登山では、約3割の人が高山病になるらしい

ちゃんとした統計データはこれから集めて、検証、対策が必要ですが、
ちょっと調べたところでは、意外に高山病になる人は多いみたい

体力に自信のある人も、高山病になるリスクはあるそうで、
今回、一緒に登った40代で何回も登頂しているベテランの方も、
高山病と思われる症状で、少し吐き気がする、と言ってました。
(それでも、気力で登頂するのが凄い!)


今回泊まった山小屋には100人くらいいましたが、リタイア組みは8人
勇気ある決断も重要かな、と

ちなみに、
20人くらいは、朝も残っていたので、朝からチャレンジ組みも多いみたい
70人くらいは、夜のうちに出発したみたいです

夜トイレにいくときに、続々と出発していた姿に、
凄いエネルギーを感じました
この絶壁を登るんだ~~!? と
ホント、リスペクトします


山小屋(7合目の一番上)から見た「ご来光」

山小屋からも綺麗な「ご来光」を見ることができました
天気が良くてラッキー~!

ちなみに、朝5時です
下の方に見えるのは、山中湖
つぎつぎと変化する、流れる雲

太陽の日差しがどんどん強くなり、
寒くて震える夜から、暑くて上着を全部脱ぐ朝へ


地上とは違う、充実した時間と空間でした
大自然の美しさと脅威
すべて、すばらしい!


下山中のまったりとした私


5合目付近(霧がかかった風景も、またすばらしい)


5合目付近まで下りて来ると、
霧がかかって、幻想的で静寂な空気が、またすばらしい

5合目に到着する前に、まったりと時間を過ごしていたら、
山頂まで行ってきた、チームメンバーとバッタリ合流!

最後は一緒にゴールできました(笑)


また、いつか再チャレンジしたいな、と思いつつ、、、



この記事を書いたのは、
収益の柱を増やす「未来実現パートナー」 川原茂樹
https://mousoubiz.com/
https://twitter.com/mousoubiz


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