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【バンクーバー】やべ、ふざけた志望動機で書類選考通過しちった、やべ(エッセイ)

『転職してぇ!』と叫んでいたことは我ながら記憶に新しい。
あれから僕は現実逃避をするようにエッセイとか物語を書いていた。

小説を書いた経験なんてほとんどないし、言葉や表現に不自由したが、まぁある青い人から刺激を受けてしまい、書きたくなって書いた。

僕の語彙力とか表現方法が乏しいためか、書いている時はいつも何かに行き詰った息苦しさを感じているのにnoteで小説や詩を書いている人は、割と楽しそうに書いているのが不思議だったし、羨ましさも感じた。
まるで、夏の川辺に浮かぶ蛍を見る、ショウリョウバッタみたいな顔をしていたと思う。(どんな顔なのか解釈は自由)

バンクーバー時間の夜中に、部屋の灯を消して、テーブルランプ1つとパソコン1個、それから眼前に豊かに眠る婚約者1人を部屋に許して、淡々とエッセイやら小説を書いていたは投稿し、読み返して失望の繰り返し。
(3つくらい積み上げた積木が崩れて落ち込んでいるのと同じなんだけどね)
辺りは、誰かが音を殴り終えたみたいに静かだったし、夜景は深海魚みたいに腹を空かせて光っていた。

僕は「あれ、あれ、才能ねぇな」としけた気持ちになりながらも書いていたのには理由がある。

まず一つ目に、書いていればどんな形であれ文章力は向上すると思ったからやめるにやめられない。
逆に一回奇麗にやめてしまうと二度と筆をとらないだろうと感じている。
(ほら、筋トレと同じだよ、面倒くさがってジムを休み続けると、いつのまにか行かなくなるじゃんね)

そして二つ目に……
いや、二つ目ないや。忘れてちょ。

とりあえず、これからもぼちぼちは書いていこうと思う。
そして裏ではちゃんと転職活動もしていました!(みなさん拍手ありがとう)

結果、上手くいかないよねぇ、なかなかに手ごわいわバンクーバー。

今は家でさえ結構見つからないみたいで、苦労している人がたくさんバンクーバーのhousingcrisisを嘆いているみたい。

僕が住んでいるシェアルームの内見にも一気に20人くらい見に来て、大変だった。
僕は僕のnoteを見ているファンがあちらこちらから押し寄せ来たものだと勘違いして、急いで散らかった自室に戻り、サイン用の色紙を探したのだけれど、生憎日本においてきてしまってどうしたものかと悩んでいた。

オーナーに色紙を持っていないか確認しようと部屋から出ると、列の一番前にいた女性が、「オーナーは今1階に行ってます、なんか内見に必要なもの忘れたとか」

それで僕は「あ、内見か」と人が、部屋の行列に符号がいった。
まあ、僕のファン2000人くらいだっけかな、来月日本から飛んでくるらしいから、別に20人ぽっちの勘違いなんて屁でもないんだからっ!


まぁ家もなければ仕事もないです。みんなバンクーバーにくるな(親の金で我が物顔して僕のロブソン通りを闊歩しやがって!)
送っては書類選考で落とされたり、面接で落とされたり。

あまりに仕事がないから僕は8月の中旬に頭がおかしくなって、ある無茶苦茶に敷居が高い求人にあえて応募してみて、志望動機にわけのわからない無茶苦茶なことを書いた。
(深夜の魔法使いが、僕をシンデレラにしてくれた)

送ったメールの内容は大体こんな感じ
「私は有能がゆえに、優秀でして、好きな武将は明智光秀で、彼と同じように僕は大変秀才で、つまり、本能寺の変を起こさない明智光秀っと捉えていただけると幸いとです、ぜひ貴社の天下統一に貢献したいで候」
(内容は脚色してあるけど、こんな感じのやばめのメッセージを送った)

そりゃ返信はこないわな、なんか求めているポジションも幹部以上だったし。
そしたら半月後に連絡がきた。

「ぜひ、お話したいと考えておりますが、もう次の職場は決まってしまいましたでしょうか?もしご縁があればご都合の宜しい日にお話しできたら幸いです」
と。

僕はこう思った。
「いや、むしろこわっ」

これから日程を決めて、面接?なのか、ただ興味本位で話したいと思ったのかは知らないけれど、会うことになるだろう。

緊張するね。
多分彼は織田信長の祖先で、まだ明智光秀に激しい怨恨を抱いているに違いない。
でも僕はもう入室する際にこう言うって決めたんだ。

トントン
「はい、どうぞ」

「敵は本能寺にありぃぃぃぃぃぃぃぃいいいい!!」




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