見出し画像

【週間】(04/15 ~ 04/21)週の日本株市場/次週の注目



【軽いまとめ】今週の相場の要点


先週分はこちら。


--- 04/17 (月)
朝note/夕方note --- 
前週金曜日の米国株では、数日後にイランがイスラエルに対して報復を動機とした攻撃がなされる見通しとの報道が出たため、リスクオフの動きが広がる。
米国株は大きく下落、この週の株価の重しとなった高い米長期金利も、安全資産である国債買いの影響によってか下落。
実際に週末に攻撃がおこなわれ、やや緊迫感が出たものの、イランは"攻撃は今回限り"であることを示唆させ、イスラエルがやり返す形で報復の連鎖が起きない限りは問題は一旦落ち着くとの見方が強まる。📌
週明けの日本株は一歩遅れたリスクオフの動きからスタート
しかし先物市場では情勢が一旦落ち着くとの見方が優勢となるような動きを示していたため、バリュー株を中心に買い戻しが進み、日経平均とTOPIXはマイナス圏ではあるものの高値引け。
一方、こうした相場ではやはりグロース市場は不人気となって、グロース250指数は今年に入ってからの安値を更新した。

--- 04/18 (火) 朝note/夕方note --- 
週明けの米国株は軟調さを継続。
先週金曜日のリスクオフからの巻き戻しが株式市場開始直後こそ出たものの、それによる米長期金利の反発に加え、小売売上高が市場予想以上だったことにより一段と上昇。
これが重しとなったうえ、イスラエルの再報復の可能性も拭えず、主要株価指数は大きく続落。
日本株も前日は先物の動きで米株の反発を期待した下げ渋りをみせてしまっていただけに、この日は一転して大きく軟調さをみせた。📌

--- 04/19 (水) 朝note/夕方note --- 
NYダウ構成銘柄の中で比較的構成比率の高いUnitedHealthの決算反応が支えとなるも、全体的には決算への反応はまちまち。
米国株に明確な買い材料が無く、むしろパウエルFRB議長やジェファーソンFRB副議長による金利高止まりを示唆するような発言が上値を抑える要因となり、S&P500やNASDAQ総合は続落。そんな相場の中でもやや上昇したのは半導体関連だった。
日本株はその流れで半導体関連が買われて始まり、指数も小幅反発スタートだったが、上値を追う材料が欠けている中では大失速。下げ渋って後場に一時プラス圏に再浮上するも、オランダの半導体露光装置大手のASMLの決算が市場予想を下回ると、半導体関連がむしろ下げ要因に変わり、日経平均やTOPIXは安値引け📌となった。

--- 04/20 (木) 朝note/夕方note --- 
水曜日の米国株は小幅高でスタートするも、すぐに下げに転じる。
重しになったのはやはりASML決算で、半導体関連を中心に下げが拡大した。
日本株は続落で始まるも、前日に半導体関連は既に下げていることもあってか、下げ渋る。台湾TSMCの決算が控えるなかでも半導体関連では買い戻されるものが多かった。

--- 04/21 (金) 朝note/夕方note --- 
TSMC決算の内容から、AI以外のところでの回復の遅れが指摘される形に。
結果、半導体関連はAIの追い風を受けているNVIDIA、AMDなどはやや上昇したものの、他の半導体株は売られ、SOXは大幅続落。
日本市場は前日にTSMC決算を期待する形で一部が上昇し、場中の決算発表だったものの数字だけを見て中身の精査はされていなかったため、前日の上昇を消すような動きとなった。
下げ幅を広げている最中、イスラエルがイランに攻撃を開始したと情報が流れ、米株先物売りや米債券買い、原油価格上昇など金融市場全体で中東情勢悪化懸念が突然広がり、下げ幅を一段と拡大した。
ただ、その情報の正しさに懐疑的な雰囲気が流れ、昼休み中には下げ幅を縮める。
それでも辛うじて日経平均は37000円を回復する程度にしか戻らず、今年最大の下げ幅で終える。


テレビでも溢れる金融市場の今後の予想……刷り込まれる共通認識に注意!


ここから先は

4,501字 / 8画像
この記事のみ ¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?