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24/04/18 (木)「4営業日ぶり反発」引け後情報


要点まとめ

  • 日本株は久々の反発

  • 前日の米国株の下げにつられたような動きから始まるも、下げ渋る

  • 大型よりも中小型が優勢

  • TSMC決算直後は派手に動かず、ガイダンス受けた米国株の反応待ち?

【コラム欄要点】

今回の内容は、


雑談をするだけ

という話。

それに伴い、今日の分は無料公開とします。

4営業日ぶり反発

株価指数等の値動き:

本日の日本株は反発
日経平均株価、TOPIXは昨日まで3日続落となっていました。
米国株安を受けて今朝も大きく下落してのスタートとなったものの、売り一巡を期待してか買い戻す勢いが今日は強く、切り返してプラス圏に浮上
特に中小型株が買われており、昨日まで5日続落だったグロース市場250指数に関しては大きめに反発しました。

今朝のnoteにて注目ポイントとした点を振り返っていきましょう。
(①、②などの番号は前回のnoteで注目ポイントとした内容の番号に連動して割り振っています)


-- ①為替はあまり動かず --

今日は日銀の野口審議委員が佐賀県金融経済懇談会において挨拶と記者会見をおこないました。

これを材料視した動きはあまり大きくはみられず、今日の日中のドル円は154円台前半で小動きを続けていました。

-- ②TSMC決算先取り --

昨晩の米国市場ではオランダの半導体露光装置大手のASML Holdingが市場予想を下回る決算を出したことを嫌気する形で、半導体関連の下げが大きく、ハイテク株比率の高いNASDAQ総合株価指数などは続落となっていました。

今週は株式市場になかなか上向くような材料が出てこないなか、日本株は前日の米国株安につられたように下げてはじまりました。
ただ、ASMLの決算を受けた半導体関連の下げは昨日の後場の時点で織り込んだ面もあり、今日は売り一巡期待の自律反発の動きもあったのか、下げ渋る動き📌をみせました。
特に今日は後場に台湾の半導体受託製造最大手のTSMCの決算が控えている中、前回は市場予想を上回る内容で底入れ感を示したことで好感されたこともあって期待していたのか、ASML決算で落ち込んだあとにも関わらず半導体株では買われているものが目立ちました。

14時半頃にTSMCの決算が出ると、出た数字に機械的に反応して強含む動きを見せ、すぐにその短期的な上昇分は縮めたものの、ネガティブな反応にも至らず。
大引け後にはガイダンスも公表されるとあって、まだそれを見極めたい気持ちが強かったと思われますが、決算発表前から先んじて株価が上昇していた半導体関連の上げを崩さずに終えたという意味では一先ず出た数字に対してはポジティブに受け止められたといえそうです。

東証業種別・市場別指数などの動き:

東証の業種別指数をみてみると、33業種中31業種上昇でした。
(左側には各業種の25日移動平均値。割合は現在値がその移動平均に対してどの程度乖離しているかを表します)

日経平均株価、TOPIXは下げ渋ったうえに反発で終えましたが、上げ幅はそれぞれ0.3%と0.5%でそこまで大きくありませんでした。
それにしてはプライム市場の値上がり銘柄数は8割以上、上昇した業種も多いという堅調さでした。
規模別指数でみると、大型株は0.39%高だったのに対し、中型は0.71%高、小型は1.21%高となっており、中小型株優位で動いていたことが主要指数の上昇率との若干のギャップに繋がっているのかも📌しれません。

こんな日でも下げていたのは鉱業と不動産業。
鉱業に関しては今週はWTI原油先物の下落が続いています。
不動産業に関してはGoldman Sachsによる住友不動産や三菱地所などの投資判断を買いから中立に引き下げたことが嫌気されていそうです。
不動産業に関しては、先週金曜日に逆にみずほなどが判断引き上げをして大きく上昇したばかりです。

東証の発表した本日の空売り比率の合計は43.0%
空売り比率は前日よりもやや落ちたものの、今年の水準としては高い方。
日経VI(ボラティリティ・インデックス)も今年最高水準だった昨日よりは落ちているものの、依然として警戒感は残していそうです。

その他の主な動き:

本日の全市場の売買代金ランキング上位25位、スタンダード、グロース市場の上位10位はこのようになりました。
(前日にこのランク内だったものには売買代金の変化を、ランク外だった場合は"圏外"と記しています)

ASML決算とTSMC決算に挟まれたなか、やはり売買は半導体関連に集中。
スタンダード市場、グロース市場でも堅調さがみられたものの、グロース市場で最近最も売買代金が多いQPS研究所は、今日の相場で株価があまり上向かなかったためか、売買代金が減少。
グロース市場全体の売買代金も1000億円割れとなっています。


コラム:雑談


-- "ファン特化"の内容でも大ヒットのコナン --

先週の金曜日は「コナンを観に行く」という理由でコラム欄をお休みしました。きっちり無事見届けてきました。

面白かったかどうかを含め、私は情報を一切入れないで観たいと思っている人間なので、今回公開された映画の感想は言いません

代わりに明日の21時に金曜ロードショーで放送される昨年の『黒鉄の魚影』について触れます。(金曜ロードショーで初めて観るという人もいると思うので、こちらもできるだけネタバレは避けようかなと思います)

冗談半分でしたが「語るかも……」と言ってしまっただけに、慌てて書いてみました……

最近の劇場版の名探偵コナンは、特定のキャラクターにフォーカスしたストーリーが中心となっています。
細かい設定を知っているファンにとってはかなり満足度の高い内容になっている一方、かなり色んなキャラクターが登場するため、「たまにしかコナンを観ない人は最近のコナンを楽しめているんだろうか……」と疑問に思うことも多々あるのですが、毎年のように大ヒットとなることには驚かされます
(とはいえ一人で何回か劇場に足を運ぶ人も多いでしょうし、私も昨年は複数回観ました)


-- 待ちに待ったストーリー --

昨年の映画は「灰原哀」が中心キャラクターでした。
工藤新一の身体を小さくする薬を使った「黒の組織」の元科学者で、親から受け継いで研究していたその薬を自身が組織を裏切って抜け出す際に飲み、コナンとともに幼児化した状態で過ごしており、組織にその身を追われている……という設定ですが、その設定上、劇場版でフォーカスしにくいキャラクターの一人となっているようでした。

というのも、原作のストーリーは映画のストーリーを観ずとも成立するようになってきているため、劇場版を観なければ今後の原作ストーリーが理解できないような設定を追加するわけにはいかないのだと思われます。
(今後の原作の展開のヒントが出てくることは最近は良くありますが)

灰原哀を中心としたストーリーにする場合、自然と黒の組織が絡んだ話になるわけですが、黒の組織のメンバーはベルモットなど、ごく一部を除いて薬に幼児化する能力が隠されていることすら知らない(そのため"灰原哀"という幼児化した姿になっていることすらベルモットしか知らない)という設定があるため、むやみやたらに「灰原哀が中心となる黒の組織絡みの映画」は作られないだろうという認識がファンの間ではあり、2001年の映画を最後に、黒の組織メインの映画を作っても、灰原哀にスポットは当たらないという扱いでした。
そのため、昨年の映画に特別な思いを持つファンが多かったのではないかと思います。

劇場で最新作を観ると、終演時は翌年の映画に関連する映像や声が10秒程度流れる予告映像がある(昔は制作決定!しか言ってませんでしたが、多分10作目前後からヒントっぽくなり始めた)のですが、一昨年の映画の予告の時点で、おそらく灰原哀の物語になるのだと分かったため、「ついにやるのか」という思いで楽しみにしていました。
昨年の映画館ではドキドキし過ぎて観る前から心拍数が上がっていたために、運動していると勘違いしたスマートウォッチが「脂肪燃焼中」と表示してくるほどでした……

というわけで、ネタバレはしないという方針のもと、内容の良し悪しではなく、どれだけ楽しみにしていたかという点で語ってみました。
明日のテレビの金曜ロードショーで『黒鉄の魚影』を初めて観る人は「設定上の難しさ」にも挑んでいる過去最大レベルの緊迫感に注目です。


明日の注目ポイント

-- 今晩の米国市場 --

今晩の米国市場のポイントとして、
①TSMC決算を受けた動き
②米長期金利の次の方向感

の2つを挙げます。

まずはTSMC決算の受け止めに注目。
ASML決算に続く波乱とはならなかったことで安心感はありましたが、今日の日本株では決算直後に一気に再び半導体に資金が向かうような状況にもならず。
予めTSMC決算に期待して朝から先んじて日本の一部の半導体株は強含んでいましたが、この値幅が妥当であるのかどうか、米国半導体株相場でのTSMC決算の"ガイダンスを含めた"受け止めによって一度整理されるかもしれません。

もう一つは引き続き米長期金利のゆくえ。
今晩は週次で発表される新規失業保険申請件数の発表、フィラデルフィア連銀の製造業景気指数などが発表されます。
昨日意外感があったのは米国の20年債入札の好調さ。📌
未だ利下げ時期が曖昧な状態ではありますが、債券市場の需給が良くなれば長期金利など債券利回りの上昇には一旦歯止めがかかるかもしれません。

-- 明日の日本市場 --

明日の晩は米国市場の雰囲気を受けた値動きにとりあえず注目。

意識したいこととして、金曜日の米国株は値動きが荒くなってもおかしくない1日であるということ。
日本では毎月第2金曜日がSQ算出日ですが、米国では第3金曜日がSQ算出日であるということ。
VIX(ボラティリティ・インデックス)が先週から急に上昇したことが示すように、突然オプション市場を大きく動かすような出来事(イランの報復攻撃)が起きたことで、こうしたことに絡む短期的な需給の変化に注意

原油先物価格が今週は下落が続いたものの、イラン報復攻撃からまだ1週間も経っていない状況ですので、週末に向けて再び警戒感が広がらないかどうかも念のため気にしておきたいところです。


JPXの投資部門別売買状況
・原則毎週第4営業日に更新されています(大型連休時に例外あり)
・発表の前週分の売買動向が発表されます
・ここでは個人・海外投資家の現物先物の動向をピックアップ
・先物に関して、ここでは以下の数値を合計して計算
日経225先物、日経225mini、日経225マイクロ、
TOPIX先物、ミニTOPIX先物、JPX日経400先物、マザーズ先物

・この前週以前のデータはX(旧Twitter)にて。


指数・今後の重要イベント

終値
日経平均株価       : 37,644.91 ( +0.31% )
TOPIX        :  2,677.45 ( +0.54% )
東証グロース市場250  :    659.87 ( +1.50% )
スタンダード市場トップ20: 1,128.44 ( +1.11% )
グロース市場コア     :  849.79 ( +2.44% )

東証プライム 売買代金: 40590億円

イベント
(誤字、表記ミスがたまにあるため、必ず自身でもご確認を)

2024年4月第3週
04/18 (木): 米4月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
04/18 (木): 米3月中古住宅販売件数
04/19 (金): 日本3月全国消費者物価指数

2024年4月第4週
04/23 (火): 米3月新築住宅販売件数
04/23 (火): 欧米4月PMI 速報値
04/24 (水): 米3月耐久財受注 速報値
04/25 (木): 配当・株主優待 権利付き最終日
04/25 (木): 日銀金融政策決定会合(~04/26 26日に会見予定)
04/25 (木): 米実質GDP(速報値) Q1
04/26 (金): 米3月個人所得・個人支出・PCEデフレーター
04/26 (金): TOPIX浮動株比率の定期見直し実施前日(リバランス発生見込み)

2024年4月第5週/5月第1週
04/29 (月): 昭和の日 日本休場
04/30 (火): 米4月消費者信頼感指数
04/30 (火): FOMC(~05/01 日本時間02日早朝にパウエル議長会見予定) 
05/01 (水): 米4月ADP雇用統計
05/01 (水): 米4月ISM製造業景気指数
05/01 (水): 3月JOLTS雇用動態調査
05/03 (金): 米4月ISM非製造業景気指数
05/03 (金): 米4月雇用統計
05/03 (金): 憲法記念の日 日本休場

2024年5月第2週(SQ週)
05/06 (月): こどもの日 振替 日本休場
05/09 (木): 日本3月分毎月勤労統計調査 速報
05/09 (木): 英国金融政策委員会
05/10 (金): 米5月ミシガン大学消費者信頼感指数 速報値

2024年5月第3週
05/14 (火): 米4月卸売物価指数
05/14 (火): MSCI定期見直し公表(実施日確認を手帳に)
05/15 (水): 米4月消費者物価指数
05/15 (水): 米4月小売売上高
05/15 (水): FOMC議事要旨公表
05/16 (木): 米4月鉱工業生産
05/16 (木): 米4月住宅着工件数
05/16 (木): 米5月フィラデルフィア連銀製造業景気指数

2024年5月第4週
05/22 (水): 米4月中古住宅販売件数
05/23 (木): 米4月新築住宅販売件数
05/24 (金): 日本4月全国消費者物価指数
05/24 (金): 米4月耐久財受注 速報値

2024年5月第5週
05/27 (月): メモリアルデー 米休場
05/28 (火): 米5月消費者信頼感指数
05/29 (水): 配当・株主優待 権利付き最終日
05/29 (水): ベージュブック公表
05/30 (木): 米実質GDP(改定値) Q1
05/31 (金): 米4月個人所得・個人支出・PCEデフレーター
05/31 (金): MSCI定期見直し実施前日(リバランス発生見込み) 

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