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読書

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主に私が読んだ本の感想や、そこから学んだことを紹介していきます。
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2022年3月の記事一覧

【読書】森博嗣『すべてがFになる』

【読書】森博嗣『すべてがFになる』

このタイトルはずー---っと前から知っていましたがやっと読みました!

森博嗣さんの『すべてがFになる』です。

以前から読みたいとは思っていましたが、なかなか手が伸びず。

だって、デビュー作のはずなのに分厚いんですよ。

その半分くらいで読みたい本がたくさんあったからそちらを優先していました。

しかし、読んでよかった!

いやー見事にすべてがFになりましたね。

森博嗣作品との出会い私が初め

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【読書】宮下奈都『羊と鋼の森』 仕事への思いが蘇る作品。

【読書】宮下奈都『羊と鋼の森』 仕事への思いが蘇る作品。

突然、なにかに心を奪われることは、誰にだって起こりうること。

それは、素敵な異性かもしれないし、スポーツの感動的なシーンかもしれない。

この本の主人公の場合、ピアノの調律だった。

今回読んだのは、宮下奈都さんの『羊と鋼の森』です。

第13回本屋大賞受賞作以前からタイトルは知っていたんですけど、ほかの本を優先してなかなか手が伸びなかった一冊です。

でも、読んでみたらぶちおもしろい!

もっ

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人生とはままならぬもの。夏目漱石『道草』の感想。

久しぶりに夏目漱石の『道草』を読みました。

やはり、時間をあけて読んでみると、感じるものがずいぶん変わりますね。

初めて読んだのは学生のころで、さっぱりおもしろくなかったんですが、家族を持った今だと、考えるものがあります。

すごーくざっくりとしたあらすじ夏目漱石の『道草』は、漱石の自伝的な小説ともいわれる一冊です。

教師や執筆活動で生計を立てている健三は、妻と二人の娘との四人暮らし。

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