沢村基

かけだし小説家。 集英社文庫より「たとえ君の手をはなしても」刊行。「神絵師」で第一回氷…

沢村基

かけだし小説家。 集英社文庫より「たとえ君の手をはなしても」刊行。「神絵師」で第一回氷室冴子青春文学賞準大賞を受賞。 つねにちょっと寝不足気味。

マガジン

  • 体育嫌い。

    チビで鈍足。 「なんでこんなこともできないの?」 「どうして頑張らないの?」 「……」 小学生のときからずっと体育が大嫌いだった著者が、それでも楽しかったスポーツのこと。語りたいスポーツの魅力。あるいはそこにある問題を、自由に語ります。

記事一覧

荒野より君に告ぐ

体育会系ミソジニー体質 2019年に開催されたラグビーワールドカップで「にわかファン」という言葉が流行した。  ラグビーはマニアックな古参ファンだけのものではない。…

沢村基
4年前
53

子供たちがスポーツと出会う場所

誰でも参加できる早朝サッカー 以前、noteに少し書いた小学校の「早朝サッカー」について書きます。 「早朝サッカー」それは、授業が始まる45分くらい前に自分のサッカ…

沢村基
4年前
6

上達とは自分の可能性に気づくこと

体育が嫌いになる教育 ベテランの編集さんとラグビー小説について相談させていただいてたときに、「沢村さんてスポーツ好きなんでしたっけ?」 「苦手ですよ。ラグビー観…

沢村基
4年前
7

体育会系運動部における鉄拳制裁はアリか?

いきなりシリアスな内容ですが、こんなニュースを目にしてしまったので。もちろん、こういうニュース、これが初めてじゃないですよね。最近ちょくちょく目にします。 暴言…

沢村基
4年前
7
荒野より君に告ぐ

荒野より君に告ぐ

体育会系ミソジニー体質 2019年に開催されたラグビーワールドカップで「にわかファン」という言葉が流行した。

 ラグビーはマニアックな古参ファンだけのものではない。「にわかファン」を大切にしよう。日本代表選手をはじめ、ジャーナリスト、記者、ラグビー関係者の多くがそう発信した。

 さて私は「にわかファン」ではない。「出戻り」ファンである。

 学生時代にラグビーの虜になって、ラグビーマガジンを買

もっとみる

子供たちがスポーツと出会う場所

誰でも参加できる早朝サッカー 以前、noteに少し書いた小学校の「早朝サッカー」について書きます。

「早朝サッカー」それは、授業が始まる45分くらい前に自分のサッカーボールを持って学校に行くと、先生がサッカーを教えてくれる、というものです。

 教えていた先生は、児童たちに地道な反復練習で少しづつ上達していく喜びを上手に実感させてくれる先生でした。たくさんの子が参加していました。(この先生との出

もっとみる
上達とは自分の可能性に気づくこと

上達とは自分の可能性に気づくこと

体育が嫌いになる教育 ベテランの編集さんとラグビー小説について相談させていただいてたときに、「沢村さんてスポーツ好きなんでしたっけ?」
「苦手ですよ。ラグビー観戦だけは特別なんですよ。うへへ」
みたいなやりとりをしまして。

 ついでに
「だいたい学校の体育の授業って、多くの子にとって、スポーツが嫌いになるようにできてるんですよ!」
と言ってしまったことがあります。

「なんの準備もないまま、突然

もっとみる

体育会系運動部における鉄拳制裁はアリか?

いきなりシリアスな内容ですが、こんなニュースを目にしてしまったので。もちろん、こういうニュース、これが初めてじゃないですよね。最近ちょくちょく目にします。

暴言、暴力での指導。パワハラ。おそらく内部告発でしょうね。この件ではないですが、証拠の動画までニュース番組で取り上げられているケースもありますね。

ニュースのコメント欄の反応はおおむね「時代錯誤だ。なにやってるんだ!」というお怒り派と「昔は

もっとみる