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⼩林紘大さん/コウダイ企画室。

これは、これからの働き方・暮らし方を考えていく人のためのインタビュー記事です。 「働き方・暮らし方を変えたい」と感じたとき、旅先で出会う案内版のような地図があったらいいな…と思ったことがきっかけで、この記事を書くことにしました。働き方と暮らし方が多様になった今、これからの一歩を踏みだすために、どんな道しるべがあったらよいのでしょうか。 多様な視点を求めて、新しい働き方と暮らし方を実践する10人の方にお話をうかがってきました。

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⽣涯全ての活動を通じてみんながハッピーに暮らせる場を⾒つけたり、作ったりして実現していきたいと思っています。

⼩林紘大|こばやし・こうだい
新潟市⻄区⽣まれ/⾼校・大学と建築を学び、住宅設計の仕事に就く。⼯務店に勤務しながらパラレルキャリアを実践。自⾝が住む「グリーンホームズ新潟」のコミュニティマネージャー、「松浜Rプロジェクト」※1「全⽇本茶⾖サミット2018」※2他暮らしや地域のデザインをテーマに活動中。
 (取材後、2019年2月より独立し、コウダイ企画室。として活動を開始。)

His works

コミュニティマネージャーとは何か、紘大さんに伺った。「僕の役割はグリーンホームズの⼊居者とオーナーの間に⽴って、⼊居者の声の収集やオーナーのやりたいことを実現可能にすることです。」その⾔葉の通りに、⼊居したわずか2ヶ⽉後、オーナーの土沼⽒と共にビールパーティを開催。⼊居者の中で⾳楽やカレーのイベントをしたい⼈がいると知れば即、形にしてきた。彼の笑顔と⾏動⼒、そして「いつやります?」の⼀⾔が周囲の⼼を動かすのだ。 

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His point of view

写真はマクドナルドのレイ・クロック⽒と原⽥泳幸⽒の本。クロック⽒の「⼈を即戦⼒に育てあげるマネジメント」を学⽣時代のアルバイトから体感した紘大さん。当時学んだマネジメントスキルを磨き続け、現在も活用している。原⽥⽒は彼が尊敬する経営者。原⽥⽒の本と出会い経営者に憧れを持つようになった。 

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どんな経緯でその仕事をすることになりましたか

「建築ってかっこいい!」と思い⼯業⾼校に⼊学、学ぶ内に奥深さに気づきました。雁⽊のデザインコンペ※3に参加した時「施主の思いを踏まえものをつくる⾯⽩さ」を体感。つくり⼿と住まい⼿の距離が近い住宅設計の仕事に興味を持ち始めました。 

 また偶然⼊ったアルバイト先で新⼈教育をものすごく上⼿にやっていたことから、マネジメントへの関⼼が出てきて、自分も教育する側を経験し、チームで成果を上げる取組を実践しました。同時期に「7つの習慣※4」等の本を読み、自分が経験したことを論理的に理解できたことで、確かな財産になりました。大学で1番勉強したのはプレゼンスキル=「伝える⼒」です。この⼒があれば建築以外でもつぶしがきくと思いました。

 将来経営者になりたいから、家づくりの仕事の全てを経験したいと思っていて、「10⼈以下の⼩さい⼯務店」に絞り就活、⼆社の⼯務店を経験しました。 グリーンホームズ新潟には結婚を機に、2016年に⼊居しています。⼊居後、「センターハウス活用計画」のプレゼン資料を提出。資料がオーナーの目に留まり、オーナーと⼀緒にビールパーティを開催しました。「コミュニティマネージャー」と名乗ったのはこの時からです。

その後パラレルキャリアとして「建築と住まいのことが好きで活動してます!」と発信する中で、「松浜Rプロジェクト」等の話をいただくことができました。 

大切にしたいことは何ですか

「新しい住まいのカタチ」や「どう暮らすか」を考えていくことです。⽣涯全ての活動を通じてみんながハッピーに暮らせる場を⾒つけたり、作ったりして実現していきたいと思っています。「どう暮らすか」を考え活動することで建築に興味を持つ⼈が増え、業界自体の発展にもつながると思っています。 

あなたの原点を教えてください

建築の⾒方が変わったのは、「リノベーションまちづくり」※5に出会ってからです。「建築を作ったことによって住む⼈が幸せになる」という意味で、建築でしか実現できないことがあると思いました。 

時間の使い方について意識していることを教えてください

 やりたいことがあればやる、短時間で決めて、悩まないようにしています。判断基準は自分の野望「起業して暮らしを良くする」につながっているかどうかです。あとは他の⼈がやりたいことを主にして僕との重なりを感じたらやっています。 

お⾦の使い方について意識していることを教えてください

「1個でも得られるものがあるならOK」と思っています。例えば飲み会なら1⼈と深く話せた、本なら使えるフレーズを1個⾒つけたとか。1個でも得られるならお⾦を使う価値があると思っています。 

働き方・暮らし方を変えようとしている⼈に伝えたいことはどんなことですか

パラレルキャリアには、簡単になれるよってことです(笑)。時間管理は大変だと思います。イベントに出て、本読んで、インプットして、プレゼンテーションでアウトプットして。本業でも本を読んで勉強するとなるとすごい読書量になっちゃう。それでもパラレルって、良いことがいっぱいあると思うんです。⼈脈が増える、本業へのリターンがある。だから僕自⾝はパラレルのメリットを経営者に整理して伝える必要もあるのかなと思っています。 **

(取材⽇:2018年12⽉9⽇)

※1 新潟市北区松浜地区をエリアリノベーションによって活性化させるプロジェクト。 ※2 新潟市⻄区⿊埼地区の特産品くろさき茶⾖をテーマにしたイベント。 ※3 「雁⽊プロジェクト」の⼀環として新潟大学と新潟⼯業⾼校の学⽣が競うコンペ。 ※4 ⼈⽣哲学の定番として全世界で親しまれてきたビジネス書。 ※5 衰退市街地を、経営の視点から再⽣する取組の全貌を伝える書籍。 

▼さらに詳しく知りたい方へ 

グリーンホームズ@新潟
https://www.facebook.com/greenhomes123niigata/

読んだ方へのお願い

あなたがこの記事を読み、働き方や暮らし方について考えたことは、わたしたちがこれからを考えるための大切な道しるべになります。感想をお送りいただけることを、心からお待ちしています。 感想の送付先は、moshimo.theater.info@gmail.comまでお願いいたします。

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