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Overture Maps Foundationの設立をどう読み解くか?
はじめに2022年12月15日、The Linux FoundationがOverture Maps Foundationの設立を発表した。Webメディアでは「GoogleマップやAppleマップへの対抗軸」であるかのような書かれ方もされていて、国内でも一定の注目集めているようだ。
さて、発表であるが、OpenStreetMapやMapLibreなどのコミュニティが事前に関わっていたのでは無さそ
20年前の今日、オークニーが設立された
20年前の今日、2002年3月13日は、有限会社オークニー(後の株式会社オークニー)の設立日、つまり私が起業した日だ。ただし、2016年に私が代表者から退いた時点で、その事業は終了となり、「株式会社オークニー」はもう存在しないので、残念なことに設立20周年式典を挙げることはできない。
2002年2月まで私は、地理情報システム(GIS)パッケージソフトウェア事業を手がけるマップインフォ・ジャパン(
マップアプリの歴史に残る力作だ
iOS15のマップが正式公開された。「地図の歴史に残る力作」と言える。
イベントで何度も訪れたサンフランシスコ市街、Apple社員時代に通い慣れたサニーベルやクパティーノ、Where2.0参加のため何度か行ったことがあるサンノゼダウンタウン、あちこちを見ていて飽きない。やっぱり、地図は見ていて楽しいものが良い。
単に地域をごく限定した実験的なマップとは違い、Appleマップはサンフランシスコベ
Amazon Location Serviceが塗り替えるGoogleマップ一強の風景
昨年11月にβ版サービスとして静かに始まったAmazon Location Service(以下、ALSと表記)。今年6月頭から正式サービスとしてグローバルでの展開が開始されている。
このサービスは日本でも同時に展開されていて、東京リージョンで使用できると明記されている。
ALSのはEsriとHEREがデータプロバイダーとしてデータおよびバックエンドのサービスを提供しており、どちらを採用するか
Appleマップのアップデートのインパクト
Appleマップで、集客施設、レストラン、お店、宿泊施設などのユーザーレビューや写真が投稿できるようになった。
早速私も試してみたが、記事にある通り、自分の評価を投稿できる。ただ、「Appleがユーザーに通知することなく、そうした提出物を使用、ホスティング、保存、配信、インデックス化、伝達、複製、注釈、改変、それに基づく二次的著作物の作成、展示、再現、修正、翻案、出版、翻訳、公演、公表、利用可能
新生 インクリメントPへの期待
パイオニア傘下の地図会社であるインクリメントPの売却のニュースに接してから1ヶ月程経過した。私は、インクリメントPの取引先という立ち位置で仕事をしてき経緯もあるので、拙速なコメントをあえて避けてきた。
これまで、半年あまりにわたり、いろいろな噂が立っていただけに、個人的にはホッとしている。一方、「地図データの品質は維持されるのだろうか」「これまで通りの取引先を維持するのだろうか」など心配する声も
Mapboxの新CEO就任に思う
3月1日と、もう2週間程前のニュースであるが、MapboxのCEOが交替した。創業者で、これまでほぼ10年間Mapboxを率いていたEric GundersenがCEOの地位を退き、新たにPeter SirotaがCEOに就任するとのことだ。一方、EricはChief Strategy Officerとして会社には在籍するものの、経営の決定権を失うため、影響力は格段に小さくなるだろう。
スタート
Facebook Mapについて思う
Facebook の地図(iOSはAppleマップが出るがそれ以外)が新しくなっている。
このプロジェクトを担当したStamenのブログを読んだ。Cartography(地図表現)は、私の専門領域の一つでもあり、大変興味深かった。
Facebook MapのプロジェクトFacebook Mapのプロジェクトは、約2年にわたってStamenという、地図などのデータビジュアライゼーションを手がける
見ていて飽きない「マピオン」のアップデート
マピオンのアプリがアップデートされて、地形の陰影が表現されるようになった。地図から地形を読み取ることが好きな私には嬉しい。地図を回転させると、それに連れて陰影も方位に最適化されるし、拡大していくと、等高線もかなり詳しく表示される。見ていて飽きない。
Cartographyという視点から見ても、ラインやフォントの設定、色表現全般にわたって、以前のバージョンに比べて洗練されているし、それであって描画