りんごさん

都内の大学院生になりました。

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最近の記事

なんだかあの人は辛い経験をしているらしいけど、とは言え、行動が理解できないよ

毒親やヤングケアラーという言葉がかなり市民権を得てきている今。 親から虐待されていた、すごく懲罰的だった、ネグレクト状態だった、そんな”発話された経験”を聞くことが多くなった気がする。 「とは言えさあ。なんでそんなどうでもいいことで悩んでいるの?なんでそんな失敗するの?なんで健康的な生活ができないの?なんで学ぶことが純粋に面白いと思わないの?」 過食・ギャンブル・薬物・セルフネグレクト・引きこもり・犯罪。 そこまでしちゃったらさあ。流石に辛い経験してたとはいえ、擁護できな

    • 家に帰りたい・帰りたくないの間で

      半年ぶりの帰省 別に直接被害をうけるわけじゃない。美味しいものもたくさんたべさせてくれる。欲しい物も買ってくれる。 だからこそのよくわからないさ。 だからこその罪悪感。 明らかに介護ネグレクトが起こっている。 掃除がされない服もゴミもちらかった部屋。 介護オムツが床に散乱し、アンモニアの匂いがただよっている。 台所にはちっちゃいゴキブリがさまよっている。 片付ける。23歳、だから「ヤング」ケアラーじゃなくなっちゃたかな。 未成年のときも、ケアするよりかは私も一緒になってネ

      • 今日は世間は母の日らしい

        「実家、遠いからね〜。eギフトでドライフルーツのブラウニー送ったよ〜」 「えー、おれなんかAmazonだぜwwあのダンボールで届くと思うw」 「なんか、お母さんにお手紙書くのってすごく恥ずかしよね…!毎年書いているけど、いつも迷っちゃう。」 「お花贈るならカーネーションが無難なのかな?」 「ええ〜〜、素敵だね!絶対お母さん喜ぶやつじゃん!」 友人たちとそんな話をして、はじめて今日が母の日と気づく。 多分ショッピングモールやスーパーでさえも、いろんなところで母の日フェアを

        • 学生の活動は一過性で無駄なものか。

          サークル活動、ボランティア活動、まちづくり活動、事業づくり、起業。学生が何かしらのアクションを起こす。学生個人個人の利己的、遊戯的な活動に範囲は狭まらず、社会や地域が「若者」や「学生」を求めるのと歩調を合わせて、学生たちも、社会に貢献できる活動をどんどん進めていく。 小さな活動から、政府と協力関係を築く活動まで、その大小はさまざまだ。 少し目立った活動になると、大人や地方紙などからの注目があったり、自治体の補助金や助成金をもらえたりすることもある(もちろん、補助金を使った

        なんだかあの人は辛い経験をしているらしいけど、とは言え、行動が理解できないよ

          私は観察者

          今日見た夢、それは参与観察している夢だった。 ゆっくりゆっくりと丁寧に丁寧に、周囲の様子をフィールドノートに記述している。 「”自分”が傷つけられている」という事実をなしにしたくて、自分は俯瞰できるんだと思っていたくて。参与観察、フィールドワークと思えば、主観的な私の感情はどこかにいける。 そう思いたい。私はそこにいない、うん、そこにいないんだ。実験者としてのはわたしがいるだけ。 そうなんだ。私は別にそこにいなんだよ。

          私は観察者

          今日も仮面をかぶって生きている。

          ボランティアで関わっている高校生と、 「早く大人になりたいか、それとも子どものままがいいか」 というテーマで話をした。 高校生のこたえは「早く大人になりたい」 大学生の私のこたえは「子どものままがいい」 なぜか、と聞くと、 「発達障害で、人の気持ちとか空気を読めないでいた。いろんな人と衝突してきた。だからもっといろんな人と関わって、うまく人と付き合えるようにしたい。本当の自分を隠せるようになりたい。」 とこたえた。 なぜか、と聞かれて、 「大学生になって、いろんな人と関わ

          今日も仮面をかぶって生きている。

          きっと誰も知らない

          父親が母親を殴り、蹴る家庭で育ってきた 成績優秀。クラスのリーダー的存在だった 親の金を盗んで物を買っていた 全校集会の表彰で文武両方何回も名前を呼ばれていた お菓子を大量買いしては、そのままお店のトイレの個室で食べた スポーツ強豪チームのレギュラーだった 空き教室に入って、人のカバンのお菓子を盗み食べてきた 3年間評定5.0だった 先生に蹴られ殴られ罵られててきた 毎年、学生表彰をもらってきた 死にたい、が口癖になり、希死念慮を持つようになった こんな

          きっと誰も知らない

          属性だけを見て学生にマウントとってくる大人の対処法

          あるイベントに参加した。 年齢、属性関係なく人があつまって、ほとんど初めましての人たちとチームを組み、3日間で事業アイデアを作成をするイベント。 イベントの趣旨としては、自分の思いを形にする、というところを大事にしているようだが、私にとっては、自己と私、私と他者との間で、そして特に大人との関わりで、多く葛藤を抱えた3日間だった。 なんだか対等じゃない何も型がない状態でチームでの事業作成はスタートした。 ITや薬品、エンジニアの男性3人と学生2人のチーム。 こういうイベン

          属性だけを見て学生にマウントとってくる大人の対処法

          私を守るために今日も私は私を傷つける

          最近、誰かに対して嫌だなとか、ちょっと言われて傷ついたなって感じたそのすぐあと、 自分がうざくて、傷つけたくて、刺したくて、殺したい、と思う。憎たらしい。 どうしようもなく自分を殺したくて、包丁をもつけれど、 痛いのがわかっているから、何もできなく泣きたくなる。 この左胸にあるうずうずはどうしたらいいの。 一気に傷ついて、痛みを感じてすっきりしたいよ。 どうしてこうなるのかな、いつもの論理的な頭で考えてみる。 いろいろ”勉強”をする中で、負の感情をもつことが悪いことで

          私を守るために今日も私は私を傷つける

          明日、昔の私にプレゼントを送る。

          このゴールデンウィーク、入る前と入る後で、全く違う心情になるだろう。 明日、自分のお店を家にオープンする。 田舎なせいか、すでにメディアにも取り上げられてしまった。 形としてはお店だけど、機能としては、駆け込み寺みたいになったらいいな。人々の日常の生活延長線上にある場所。セーフティネットらしくないセーフティネットを作りたい。 福祉なんて言葉わからないくらい気配を消して、 ただ遊べる場所であって、 ふと思い出せる場所であって。 そうでないと、昔の私は気づかない。どう

          明日、昔の私にプレゼントを送る。

          今度、依存症の親をもつ子と話す

          私の母親は、私が小学生の頃からアルコール依存症だった。 そんな私の葛藤の一部分を、以前に書いた。 高校3年の時に、「精神疾患」という社会的問題に触れ始めた。 大学1年の時に、「精神障害者家族」の社会的問題に触れ始めた。 大学2年の時に、「精神障害者の親を持つ子ども」の研究をしはじめた。 大学3年からは、「機能不全家族の中の子ども」の研究をしはじめた。 母親への嫌悪感が何からくるものなのか、それを知りたくて社会をメタ的に見るようになった。 問題の現象をマクロで認識することで

          今度、依存症の親をもつ子と話す

          「あの人に会う価値」への違和感

          ある大人が、「この人は素晴らしい人だよ。会う価値あるよ」と言う。 またある大人は、「人間は全て等しく平等なんだ。生きているだけで素晴らしいんだよ」と言う。 ーー 少し前から、不登校の小学生と、オンラインで週に一回お話する機会をもらっている。 初めに、保護者の方と顔合わせ・打ち合わせをして、その子についての情報をシェアしてから、プログラムがスタート。 初めてのその子との対面。 カメラの前にいたのはお母さん。 その子は嫌がって来てくれなかった。 学校には数年前から行け

          「あの人に会う価値」への違和感

          「【核心】児童手当の「所得制限」は悪なのか」に寄せて

          もともと子ども支援に興味があった私ですが、家族の成り立ちを知ろうと、エンゲルスの『家族、私有財産、国家の起源』を読み始めました。 それから、マルクスやエンゲルスを学びたい欲にかられています。 ちょうどいいことに、NHKの100分de名著では、資本論が取り上げられており、斉藤康平さんのお話にも外見にもどんどん惹かれながら学んでいます そんな私がつい最近違和感を覚えたニュース。 児童手当の所得制限についてのニュースです。 その記事では、所得制限が悪なのか、仕方ないのかについて

          「【核心】児童手当の「所得制限」は悪なのか」に寄せて

          大学を休学するけど、何するか決まらない私の2021年の目標

          昨年12月くらいから温めていた目標です。 違和感に敏感になるクリティカルシンキング。政治に関心のある私は比較的できる方だと思っていた。常識的、一般的に言われていることに対して、本当にそうなのか?と懐疑的に見る。 しかし、起業家の方、新規事業のアイデア、ソーシャルビジネスのmissionといった話をきいていると、政治的のようなマクロな視点でなく、 もっと身近で、生活の延長線上で、かつ哲学的な視点でのクリティカルシンキングをこの人たちはしている、と感じることが多くなった。

          大学を休学するけど、何するか決まらない私の2021年の目標

          見えているようで見えない私たち

          自己実現のために、生活習慣から変えていこうと言われる。 素敵な人生を歩んでくために、ロールモデルを見つけようと言われる。 他者を介してアイデンティティは形成され、変容していくと言われる。 自己肯定感を高めるために、自分の感情を認めてみようと言われる。 そう思って、尊敬する友人や憧れの大人、そんな人たちの言動や立ち振る舞い、思考の方法を観察し、自分に取り込もうと試みる。 ”なりたい自分”になるために、相手の期待に答えたり、慰め役になってみたり、少しボケてみたり、思いっ

          見えているようで見えない私たち

          閉ざされた感情へのリアクセス

          昼下がり、小学校から合奏が聞こえる。 「今日は音楽学習会〜」 と歌いながら登校する小学生にすれ違ったっけ。 –発表会。 自分を表現することは好きだった。でも小学校の時の「発表会」は少しドキドキやモヤモヤストレスだった。 親に来ないでほしい。みられたくない、バレないでほしい。そんな思いだった。父には知らせるけど、仕事だし、そこまで興味ないから、「来ないよね?」で、済ましていた。 母にバレなければミッション成功だった。 でももう少し深ぼってみよう。 気づいてほしかった?

          閉ざされた感情へのリアクセス