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結婚とは一生続く異文化交流

結婚って聞いて何を想像しますか?


私は結納の日、夫の家に母と二人お呼ばれし、確信しました。

結婚って異文化交流だ!


我が家はよそと比べようがないですが、
子ども達から見てとっても仲が良い夫婦らしいです。
夫婦仲良しだと家庭は和みますよね。


でも、スタートは違ったんです。

これは、私が長い異文化交流の旅に出る話です。

先に誤解がない様に
これは選択的夫婦別姓制度の話ではありません。
あしからず

※結婚する前ですが、便宜上、以下「夫」としています。


🔵夫が結婚の承諾を得た日


「籍入れる必要ある?」

私の結婚に対する意気込みは
この程度でした。

夫と結婚することと
籍を入れることは
別物

そもそも父母世代の
男尊女卑教育に完全否定な私

籍を入れたらおしまい


私の父は優しい人でしたが、


なんせ祖母は母に辛く当たる人
母はいびり倒されてました。


祖父と父は家長と長男
家では何もせず
座っている係

母が一人で家のことをしていました。
一人じゃないのに一人
という究極のワンオペ

これを見て育った私は
結構なトラウマ

絶対そんなのイヤ!って
常々思っていました。


家社会の泥沼にハマって
当然のように夫がエラい
って態度に出てくるであろう
夫とその両親に警戒レベルMAXを
発令していました。

「私、籍入れる気ないんだけど」


夫が母に

「りつさんと結婚させてください」

って言ってる横で
私が放った一言に
二人は顔を見合わせました。

夫はオロオロし

「籍入れて欲しい」

と小声でお願いするけど、

私は

「イヤよ、妻はいいけど 
 嫁の立場はイヤ」

とキッパリ

「お願いします」

と食い下がる夫に

「じゃあ、あなたがうちの籍に入ればいいじゃん。
 結婚するってそういうことでしょ。
 どっちかに名前合わせたいんだったら
 うちに入ってもいいじゃない」

私が言い放つと

「それはちょっと、、、うちの名前になって欲しい、、、
 お願いします」

と夫がまだ食い下がる。

「なんなのそれ!なんで私が選べないのよ!」

猛犬になる私


しょげ返った夫を見ながら

母が

「籍入れてあげなさい」

「こうやってちゃんとお願いしてるんだから」

と私を諭すが

「イヤよ。
 籍入れたら私を嫁だと思って
 大勘違いなことしてくるに違いないから」

猛犬はキバをむきます。


母「そんなこと言わないで」

そして、夫に向かって

「結婚したら、あなたの家で他人はこの子1人。
 だからどんな時でも、この子の味方でいてちょうだい。
 この子に悪いとこがあっても絶対に味方でいて1人にしないで。
 約束してくれますね。」

夫「はい」

このやり取りをみて、母の気持ちを知り、
夫と夫の両親に警戒しつつ、
渋々籍を入れることにしました。


🔵夫の父が挨拶にきた

夫が私の母に無事に私と結婚させて欲しい旨を伝えた数日後の夜

夫の父が
母に挨拶に来ました。


私の父はすでに亡くなっていたので、母に会いに来ました。


ちょうど来る時間の1~2分前

ストーブの灯油がなくなりそうなことに気づき、
母が灯油を足しに外へ出ました。

その間に、夫の父が到着。


私が出迎え、応接室に上がってもらいました。

母が灯油を入れたタンクを抱えて応接室に入ってきて、
タンクを装着し、夫の父へ挨拶。

その後はお茶をしつつ、
「お互いこれからよろしくお願いします」

そんな話で夫の父は帰っていきました。

母と二人で見送り

母が
「つっかけだったね」
と一言

「確かにつっかけだったね」
と私


挨拶に来るのに、つっかけ

あり得ない…


🔵凶暴な猛犬と化した私

次の日


夫が

「昨日お母さん出迎えなかったの?」


「ん?そうよ、
   灯油をタンクに入れてたからね」


「おやじが怒ってたよ。
 旦那の父親が挨拶に来たのに家主の出迎えがなかったって」

「私が出迎えたけど?」

「お母さんが出迎えなかったから怒ったんだよ」

当たり前のように話す夫に

ブチっと私はキレました。

「。。。(なにそれ、めんどくさ)やっぱり籍入れるのやめるわ。
 そういうのがイヤだから籍入れないって言ったでしょ!
 悪いけど、私にはそういう文化ないからね!
 私と結婚するってそういうことだと思って!
 自分の親の行動どうにかできないんだったら籍なんて入れないよ!!
 籍入れたいんだったら、自分の親の行動どうにかしてね!
 その覚悟ちゃんとできてる?
    そういう約束だったでしょ!」

私の剣幕に夫はしまったという表情

「ごめん、ちゃんとする」

そういう夫にも怒りは収まりません。

「嫁とか男だからとか女だからとか大っ嫌いなのよ!
 みんなね、平等なのよ!
    わかってる?
 旦那の家の方が上だとか、
    嫁の家が下だとかないの!
 籍入れたとたんに手の平返して元に戻ったらすぐ別れるからね!」

「わかった」

「大っ嫌いなことされて一緒にいられるわけないじゃない!
 そんなことだったら籍入れない方が勘違いしなくていいでしょ!
 いい!?覚悟あるの!?
    私はね、物じゃないのよ!」

「わかってる。覚悟はある」

「だいたいね!
    あなたのお父さんつっかけで来たからね!
 そんなことツッコミ出したらキリないでしょ!
 あなたが言ってることはそういうくだらない次元なのよ!
 体裁か何だか知らなけどいい加減にして!」

「ごめん」

もう私の怒りはMAXでした。

猛犬のように吠えまくる私。


それでもめげずに
私との結婚を選んだ夫

勇者です。



🔵結納の日の帰り道

「結納っている?」

眉間にシワがよる私。

夫の両親が結納をすると言うのです。

私はあまり式とか形とかこだわりがないので、

何のためにするのか

それをしないと絶対に結婚できないものじゃないのに
全く意味がわからないことはしたくないのです。

「うちの親がどうしてもしたいっていうから
 形だけだからお願い。
    付き合ってくれるだけでいいから」

と夫が私に必死に頼みます。

「(ほんとにめんどくさ)
   いいよ別に。形が好きなのね」

と嫌味を言う私。

「ありがとう」

私がすんなり受け入れてホッとする夫。



そして、我が家の客間で結納


(本当に形が大好きなのね!)

と心の中で驚いた私


夫の母がうれしそうに結納の儀式を進めていきます。

夫の父と夫は座ったまま。
私と母も座ったまま。

結納品をしずしずと納めていかれ、
ご挨拶をし、少し話をしてお開き


(うれしそうだから、
   結納やって良かったね)


そう思って玄関でお見送りした際、

「良かったら今からうちにいらっしゃいませんか?」

と夫の母からお誘いがありました。


この後の予定もなかったので
「喜んでお邪魔します」

と母と二人で伺いました。



夫宅の応接室に通された私と母

そこにお茶とお菓子を持って夫の母がやってきて、しばし談笑。

夫の父が「良かったら一杯やりませんか?」

とお酒の席を用意すると言うので、

「ありがたくちょうだいします」
と受けましたが、

夫の母は、応接室から台所に行くでもなく、
私の母と私と夫と一緒にお喋りしています。

しばらくすると、

夫の父が「お待たせしました!」

と見事なお刺身を盛ったお皿を持って応接室に入ってきたのです!

夫の父は料理人ではなく
会社員だったはず

母が「お父さんがされたんですか?」

とびっくり

夫の母が
「うちはお父さんが料理が上手で私は全くなんですよ」

とあっけらかん


こんな家あるんだ


うちは、親戚も全部どこを見ても
お父さんがメインで台所に立つ家はないのです。
メインどころか、男の人を台所に立たせたら激おこです!


母と二人で歩いて帰る道
「お父さんが台所立つんだね」
「すごいね」
「うちではあり得ないね」


私と母は全く違う文化にふれて驚きが隠せませんでした。


歩きながら、この日までを振り返り


結婚するって、全く違う文化にふれることなんだなぁ

とつくづく思いました。

夫と私の結婚観から始まり、
お互いの家族の在り方、
何もかもが違いすぎる私たち



これから長い結婚生活、
なのに文化が違い過ぎるわ。。。

お互いの文化を認めあうことが大事なのかな。。。

これってまるで異文化交流だわ


わたしが夫の家の文化を認めても
夫たちは私や私の家の文化を認めてくれるんだろうか

母と春の星座を見て笑いながらも
新しい生活と新しい家族に不安がいっぱいでした。



🔵そして現在


夫には、結婚前から私の主張を十分に伝えてきました。

そして、
結婚してからは「二人の生活は二人でする」

妊娠出産子育てで私が働けないときは
「外で働いている方が偉いんじゃない」

ずっと伝えてきました。


私は夫を論破してしまうので
友だちからもらった詩を思い出し
自分のコントロールに務めました。

友だちが結婚祝にくれた詩


ただ

不安は的中しました。


夫の両親が原因で別れると思ったことが2回ありました。


内容は、私が最初に懸念していたとおりのことです。


世代の価値観だと思いますが、
どうしても嫁の私が自分の意見を言うことが我慢ならないようでした。

夫の両親は嫁という立場と形で私を見ていました。



でも夫のがんばりで踏みとどまることができました。

夫は概ね、私の母との約束を果たしてくれています。


そのおかげもあって今は、
夫の両親も私もお互いの距離感をつかめて
尊重しあえる仲になっています。

嫁ではなく、一人の人として見てもらえるようになったと感じています。

一朝一夕ではいかない積み重ねです。

もちろん今も異文化交流です。

だからこそ、
相手を尊重し、
敬い続けることが大事です。

その敬意がお互いに生まれると
自然と交流は楽しいものになってきます。


🔵最後に

この記事を書くきっかけをいただいたのは、

夫婦問題を解決したい方のお部屋の行政書士松浦智昌さん

松浦さんにスキとフォローしていただいて
訪問させていただき、

夫婦問題って大変だなぁ

って改めて思い出したのです。

人間はよくできているので、
過ぎ去ったことは
時が経つと忘れてしまいます。

それを思い出させてもらい、改めて夫や夫の両親に感謝したところです。

「ありがとうございます」

おかげさまで、毎日が和みの日々です。




これまでの自分の経験をもとに
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