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🐴🌟マフィンを鑑賞したことってある?高崎、ヤマワラウ

高崎駅から徒歩10分。
珍しいマフィン専門店を紹介します。

草津から高崎までは2時間くらいかかるので、同じ群馬県といえどまったく守備範囲外。
「となり町でセレンディピティ」のカテゴリーに入れていいものか迷ったけど、あまりにもおいしかったので入れちゃいます。

外観の写真

マフィンとスコーンのテイクアウトのお店「ヤマワラウ」
ヤマワラウとは春の季語なんだそうです。

こじんまりとした可愛らしい店内。
ショーケースには色々な種類のマフィンが並んでいます。
それぞれ凝っていて、まるで洋菓子のように、繊細な個性を放っています。

乙女(もうすぐ43才)はショーケースに釘付け。
それぞれのマフィンを一通り眺めた後、2周目に突入です。

やばいよ?全部おいしそうだよ?決められないよ。
気になるの全部買っちゃう?
でもさ、そんなに買ったら、小麦粉とりすぎでおなかポポポポォーーン!になっちゃうよ?

そこで乙女(チンパンジー)はスーパーコンピュータを駆使して考えた。

ウホッ!
2つは今日の昼ごはん、あと2つは明日の朝に夫と半分ずつ食べるとして……
スコーンは冷凍して後日食べよう。ウホウホッ!
いろんな種類食べれる作戦、ウホホ〜イ!

……と自分に甘い甘い言い訳をして、色々ゲット。

チンパンジーは、どこか座って食べられそうな場所を探して住宅街をさまよいはじめた。
方向音痴のくせに、途中で確認せず突き進むものだから、かなり歩きまわることになったが、なんとか公園に辿り着いた。

そして、ベンチに腰を下ろすと、マフィンにかぶりつく。

他と一線を画しているのは、外サクッ、中ふわっな食感。
外がサクッとしてるマフィンってあんまりなくないですか?
毎朝、手作りで焼いているからこその食感。
中は、口をつけて歯を入れるとふわっていう音が聴こえてくる程きめ細かいです。
小麦粉っぽさがなくて、スフレみたいな感じ。

満足そうにおなかをさするチンパンジー。
2つ食べて十分、おなかポォーーン!になった。

では、個性的なマフィンたちを紹介。

膝の上に乗せた2つのマフィンの写真

写真上 ルバーブジャムとクリームチーズ
……ルバーブ大好き!中のクリームチーズがよりしっとりさせて相性抜群。

写真下 焦がしカラメルカスタード
……未だかつてない表面のカリッと感。
カスタードは子供の頃お母さんと一緒に作ったのを思い出すような、ざっくりして卵全体の味がする。

オーバル皿に乗った2つのマフィンの写真

写真左 あんことクルミ
……そりゃおいしいぜ。クルミがゴロッと入っていて最高。

写真右 りんごとカルダモンクランブル
……角切り(かくぎり)りんごが入ってる。

四角い皿に乗ったスコーンの写真

写真左 プレーンスコーン
写真右 酒粕のスコーン
……けっこう酒粕を感じられて好き!

マフィンってなんとも不思議な存在ですよね。
下の円柱部分と、上の丸い部分。
薄紙の中にお行儀良く収まっている部分と、ふくらんでもこっ!と飛び出した部分。
時には、はみ出しすぎてゴツッ!としてみたり。

心置きなくかぶりつけるように、ぜひお皿かハンカチの上で。


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7/3  追記
おいしかったのでまた行きました!
店主さんにお話を伺えました。

店名の「ヤマワラウ」は、春の山の草木がいっせいに芽吹いて明るく笑っている様子を表す季語で、
みんなで笑って、楽しくおやつを食べてもらいたいという思いが込められています。
この言葉の響きもお好きなんだそう。

また、店主さんが季節を楽しむことを大切にされているのが店名からも伝わってくる通り、季節のマフィンやスコーンに出会えます。

春は苺やレモン、その時々に旬な柑橘系。
夏はあんず、梅、プラム。
秋はやっぱり芋栗でほっくり。
クリスマスの時期には、ドライフルーツをラム酒に漬け込んだシュトーレンをイメージしたマフィンがショーケースに並ぶそう。
シュトーレン風、すっごい気になります。

2つのマフィンの写真

写真手前 あんずジャムとカスタードクリーム
……夏を感じる甘酸っぱさとカスタードの相性の良さ、デザートのよう。
写真奥 珈琲とチョコとピーカンナッツ
……珈琲の香りとしっかりローストされたナッツが共に香ばしい。


売り切れしだい閉店です。
訪れる前にインスタでご確認ください。