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読書日記

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読書記録をまとめました。
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2022年9月の記事一覧

【読書感想】結婚について考えるー内田樹著『困難な結婚』を読んで

内田樹著 アルテスパブリッシング 2016年出版  タイトルに惹かれて前から読んでみようと思…

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【読書感想】苦手な作家を読むー柳美里著『新版窓のある書店から』を読んで

柳美里著 ハルキ文庫 2017年出版  福島県南相馬にある柳美里が経営する書店「フルハウス」…

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【読書感想】オリエンタルな変態性ー会田誠の『性と芸術』を読んで

会田誠著 幻冬舎 2022年出版  会田誠の新刊。≪犬≫という作品についての解説と、性につい…

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【読書感想】売れている本を読むー『勉強が面白くなる瞬間』を読んで

パク・ソンヒョク著 吉川南訳 ダイヤモンド社 2022年出版  なぜかこの本がめっちゃ売れて…

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【読書感想】『男女(オスメス)の怪』という本を読んで

養老孟司 阿川佐和子 だいわ文庫 2009年出版  エッセイ好きでよく本を読む母から勧められ…

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【読書感想】写真家の意味ー大山顕著『新写真論』を読んで

大山顕著 ゲンロン叢書 2020年出版  私は写真を撮るのが苦手だ。撮られるのも苦手だ。美術…

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【読書感想】リズム感のある名訳を読むー『ハックルベリー・フィンの冒けん』を読んで

マーク・トウェイン著 柴田元幸訳 研究社 2017年出版  柴田元幸さんの新訳が出版されてからずっと読んでみたいと思っていて、今回時間があるんで読んでみた。分厚いけど、ひらがなばっかりなので、すぐに読めた。  ハックルベリー・フィンという男の子が、いかだを使ってイリノイ州からミシシッピ川の方まで黒人の召使と旅をする話。途中でいろんな人に出会いトラブルに巻き込まれたりするのだが、凄まじい生命力で、この冒険を成し遂げる。途中、このままこんなに進んでいったら、家に帰れないんじゃ

【読書感想】生涯を全うした学者ー朝井まかて著『ボタニカ』を読んで

朝井まかて著 祥伝社 2022年出版  発売してからよくいろんな媒体の書評で取り上げられてい…

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【読書感想】自分が選ばない本との出会いー『居酒屋道楽』を読んで

太田和彦著 新潮文庫 2006年出版  友達が贈ってくれた本。古本で、包みの中に入っている文…

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【読書感想】村上龍著『歌うクジラ』を読んで

村上龍著 講談社 2010年出版  好きな作家は?と聞かれると、山田詠美と村上龍と答える。1…

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【読書感想】大学院生の恋愛ー島本理生著『よだかの片想い』を読んで

島本理生著 集英社文庫 2015年出版  島本理生の小説。今年の三月になんとなく読みたい本リ…

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【読書感想】ずっと好きだよ内田百閒ー『小川洋子と読む内田百閒アンソロジー』を読ん…

内田百閒著 小川洋子編 ちくま文庫 2020年出版  私が内田百閒に興味を抱いたのは、高校の…

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【読書感想】『ドイツの自然療法』という本を読んで

森貴史著 平凡社新書 2021年出版  母親が購入して興味がありそうだから、と私にくれた本。…

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【読書感想】初老らしさを感じないー伊藤比呂美著『ショローの女』を読んで

伊藤比呂美著 中央公論新社 2021年出版  母が伊藤比呂美の大ファンなので、母から譲り受けた書籍。  ちょうど伊藤比呂美が早稲田で教えてて、熊本から東京まで通っていて、途中、コロナ禍になって、授業をzoomでしてというところが書かれたエッセイ。  今まで彼女のエッセイは結構読んできたが、犬愛や植物愛、父について、娘についてなど、彼女の要素が満遍なく散りばめられたエッセイだった。タイトルには「ショロー」とあるが全然初老という感じはせず、生きる力がみなぎっている人だと思っ