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何度でも、また抱きしめたらいい


風邪を引いてしばらく、
自分の内と向き合っていた。

健全度が下がり、
自分の中の嫌なアイツと対話する。

私にとってアイツの取り扱いは非常に難しく
嫌いで、感じたくなくて、
どう付き合っていいのか、分からない。


誰かを責めたくなって
自分を傷つけたくなって

破壊的な自分がいる。

絶対に、出さないけどね。


こんな自分は危ないから
人から離れ
殻にこもり
どんどんどんどん、孤独になっていく


そんな時、
旦那くんが隣に座った。

そっと傍にいて、たわいもないことを
ぽつり、ぽつりと交わす。

しばらくして
「何かできることはあるか」と
彼は言った。


この日の前日、
私たちはケンカをしたにも関わらずだ。


意地を張って
「なにもない」と言ったが、
涙が溢れていた。


十分だった。
その温かさがすべてだった。


なにかが、溶けて緩んでいった


私は本当は、
人と心を通わせたかったのだ。


なにがあったとか、知らなくても。
人の温かさに触れるだけで
こんなに癒しが起こるのかと驚いた。


内にこもると周りが見えなくなり、
バカみたいに嫌な自分しか見えなくて
バカみたいに人も自分も責める。


でも大体、これはワナだ。
難しくしているのは、いつだって私だ


そして
分かってもらえない、大切にしてもらえない
傷ついた、許せない、大事なものをないことにされた

感じた想いを、誰が受け止めていないって、
自分自身だ。


あるとちゃんと見て、寄り添って
認めてあげた先に、
現実はそんなことないのだと
自分が妄想・想像した世界にいたことに気がつく。

思っているより外は優しかったりする。
誰も私を傷つけたい人なんていないことが分かる。

辛い方をずーと見なくてもいい。
優しい方を見ればいい。


ただそれだけだったと。


いつでも、忘れる
いつでも、絶望にいたがる


でもね。
心を学ぶと、癒していくと
闇から上がれる力が付いてくる


だから私は、信じたい。
自分の力を
人の温かさを。


私が私を突き放しても。
何度も何度でも、抱きしめたい。


いつだって戻ってこれる

大丈夫だと。


スタイルメイカー・安堂むう


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