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対の物語 葵 幸人
#2000字のドラマ
不意に携帯が鳴った。
知らない番号からだ。不審に思いながらもでてみる。
「もしもし」
「あの、葵 幸人君?」
女性の声だった。
「そうですがどちら様ですか?」
「私、七瀬由那です」
「――七瀬!」
僕は驚きのあまりしばらく沈黙してしまった。
「覚えてる??高校の同級生だった七瀬由那だよー」
「もっ、もちろん覚えているよ。突然だったから驚いちゃって」
七瀬由那は高校の
#2000字のドラマ
不意に携帯が鳴った。
知らない番号からだ。不審に思いながらもでてみる。
「もしもし」
「あの、葵 幸人君?」
女性の声だった。
「そうですがどちら様ですか?」
「私、七瀬由那です」
「――七瀬!」
僕は驚きのあまりしばらく沈黙してしまった。
「覚えてる??高校の同級生だった七瀬由那だよー」
「もっ、もちろん覚えているよ。突然だったから驚いちゃって」
七瀬由那は高校の