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【日本全国写真紀行】 8 新潟県村上市村上

取材で訪れた、日本全国津々浦々の心にしみる風景を紹介します。ページの都合上、書籍では使用できなかった写真も掲載。
日本の原風景に出会う旅をお楽しみいただけます。


新潟県村上市村上

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吊るし鮭が冬の訪れを告げる城下町

江戸時代、村上城の城下町として栄えた村上。出羽街道や三国街道などの宿場町、さらには北前船の寄港地にもなり、県北随一の町として歴史を刻んできた。今も残る多くの史蹟や建ち並ぶ古い家屋に往時の面影を偲ぶことができる。

そうした歴史もさることながら、この町を語る上で欠かせないのが鮭である。村上の場合、天然の粗塩を鮭の表面と割いた腹の内側にまんべんなくゴシゴシと擦るようにすり込み、一定期間寝かせて熟成させる。塩を表面だけにすり込み、すぐに出荷される新巻き鮭などの塩鮭と区別され、村上の鮭は「塩引き鮭」と呼ばれている。塩をゴシゴシ擦るようにすり込むことを村上で「塩を引く」と言うことに由来する。

村上と鮭の歴史は古い。平安時代の「延喜式」で越後国の鮭が朝廷に献上された記録が残っているほどで、村上の三面川で獲れる鮭は越後を代表する特産品であった。

※『ふるさと再発見の旅 甲信越』産業編集センター/刊より一部抜粋


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