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「全国最中図鑑」62 さざえ最中(千葉県南房総市)

南房総は美味しいサザエが獲れることで有名だ。房総沖は、北上する黒潮と南下する親潮が交じり合い、栄養豊かな海藻が豊富にある。それらをエサにして育った南房総のサザエは、身がふっくらしているだけでなく、肝までふっくらとして美味しいのが特徴と言われている。
そのサザエの貝殻をモチーフにした最中が、盛栄堂の「さざえ最中」。盛栄堂は南房総で100年以上、4代に渡って和菓子を作り続けてきた老舗で、「さざえ最中」は先代の3代目が考案したそうだ。サザエの形をした皮はコロンとしていてとても可愛く、南房総の手土産として大人気の商品。あんは小倉あん、白あん、青のりあん、こしあん、ゆずあんの5種類があり、特に珍しい青のりあんは、海の香りが漂ってくる爽やかな味だ。

盛栄堂
千葉県南房総市安馬谷1984


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日本を代表する和菓子の一つである「最中」。香ばしいパリパリの皮とともに餡を頬張れば、口の中にふわっと広がる品のよい甘さ。なんとも幸せな気分になるお菓子です。編集スタッフが取材の途中で出会った最中のなかで、ユニークで忘れることのできないご当地最中を紹介していきます。