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8 ゲバラとの相似 【バリローチェ編】 「しあわせの花束とゲバラを探して——南米大陸縦断の旅」|北澤豊雄

 キューバ革命の指導者チェ・ゲバラが、23歳のときに旅立った南米大陸縦断の旅。のちに『モーターサイクル・ダイアリーズ』という書籍で広く知られるようになったその旅は、多くの若者たちに影響を与えた。日本でも「いつかはゲバラと同じ旅路を辿ってみたい」と夢見ていたひとりの男がいた。北澤豊雄、職業ノンフィクションライター。機は熟し、いままさにその男の思いが実現しようとしている。そして北澤は、この旅にもうひとつの夢の実現を加えた。最良の伴侶を見つけることである。ゲバラの青春の軌跡をたどりながら、プロポーズの花束を贈る女性に巡り合う、果たしてこの奇妙な組み合わせの夢は叶うのか。北澤の南米大陸縦断の旅がはじまった。


冬の観光地で寒さに震える

 高台に位置するホステルの窓から山々のいただきが白く染まっているのが見えた。アルゼンチン・チリ国境を縦断するアンデス山脈の連峰は厳冬期に入り、人々の自由を奪っている。外は凍るような冷気を孕み、喘息持ちの気管に染みいってくる。


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2023年3月15日(水)発売!花嫁とゲバラを探して 〜南米婚活紀行


北澤豊雄
1978年長野市生まれ。コロンビア留学などを経てノンフィクションライター。著書に、コロンビア・パナマ国境の無法地帯を旅した『ダリエン地峡決死行』、国家破綻寸前のベネズエラを取材した『混迷の国ベネズエラ潜入記』(いずれも産業編集センター)。

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