フランスの小学校で初めての宿題は、キュリー夫人の研究発表!?
フランスの学校は、2ヶ月おきに2週間のバカンスがあり、小学生に進級してから宿題が出るようになった。ちなみに、バカンス以外では全く宿題は出ない。この前の2月のバカンスで出た宿題が、歴史上の偉人を調べて、みんなに発表できるようにしてくることだった。でも、自分の好きな人物を選べるかと思いきや、先生が児童一人一人に誰を調べるのか指定して、Oちゃんはなんと、キュリー夫人!!!
キュリー夫人、ことマリー・キュリーのこと、歴史人物辞典には必ず載るくらい有名だけど、女性の化学者ということ以外よく知らなかった。
ロシア占領下のポーランドに生まれ、当時女性が唯一通うことのできたソルボンヌ大学に入学するためにパリに来て、そこでピエールと出会い、結婚し、2人の娘も生まれ、子育てしながから研究を続け、女性で初めてノーベル物理学賞を受賞。事故でピエール亡き後、ここでもまた女性で初めてのパリ大学の教授となり、違う分野で二度目のノーベル化学賞を受賞と、次々と偉業を成し遂げている。フランス人にとっては、たぶん、私が思っているよりずっと馴染みのある、偉大な女性なんだろうと思う。
とりあえず、興味を持ってもらわないと始まらないので、マリー・キュリーのアニメや映画を探してみた。日本のものはほとんど見つからなかったけど、フランスの子ども向けアニメはたくさんあった!よさそうなものを次々と流し、名前と、なんかすごい人かも!っていう印象だけ植え付けられたはず。
そういえば、キュリー博物館がパリにあったような?
と、かすかな記憶を頼りにGoogleマップで探してみたら、ちょうどカルティエ財団美術館のワークショップを予約したところで、歩いて行けそうな距離だったので、ついでに立ち寄ってみることにした。
勝手な思い込みで、マイナーなところだろうからいつ行っても大丈夫だろうと、ベトナム料理のFoyer Vetenam でお昼ご飯をゆっくり食べてたら、予定していた時間を過ぎてしまった。急いで向かってなんとか入れたけど、こじんまりしたところなので、思いのほか人であふれてた。
受付で子ども向けの資料はないか聞いてみると、書き込み式のワークをくれたので、それに沿って調べてみたり、ちょうどギャラリーツアーをしていたので、後ろの方から勝手について行って、お話を聴いたり。アニメで観ただけでふわふわしていたことが、実際に研究室や道具に囲まれると、写真の中のマリーとピエールの軌跡をたどれる気がしてくるよ。
着いてすぐ、2ちゃんがご飯食べた後だったので、うんちしたくなって、トイレが館外だったから外に出てみたら、入場制限していて入れない人たちが列を並んでいたから驚いた!海外からの観光客も少なからずいたし、そんなに人気な場所だなんて知らなかったよ。Oちゃんの宿題がなければ、もしかしたら来る機会はなかったかもしれないから、子どもの宿題あなどれない。
博物館でマリー・キュリーの子ども向けの本も購入!絵本や児童書は躊躇せず、その場で買うようにしてる。子どもたちもすぐ読めるのは嬉しいしね。
できる範囲でお膳立てはしたつもり。
はたしてどんな発表になったのか?
長くなってしまったので、また次回に続きます。
キュリー博物館 (Le Musée Curie)
1 Rue Pierre et Marie Curie, 75005 Paris
水曜日から土曜日までの午後1時から午後5時まで開館。
今回訪れた、キュリー博物館。
開館時間が限られてるのと、入場制限してる場合もあるので、時間に余裕持って。
近くには、子どもたちも大好きな自然史博物館、動植物園もおすすめ。同じ敷地内の古生物解剖学史料館にもぜひ!
カルティエ財団美術館は徒歩20分くらい。
ついでにジャコメッティ美術館も!