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人類史から解き明かす人生の指南書『21 leasons』
『サピエンス全史』、『ホモデウス』で人類史を解き明かして、今後の人類がどうなるか予想する。ハラリさんの著書。
『サピエンス全史』ではこれまでのホモサピエンスという種から人類がどこから来たのかを解き明かし、そのフィクションを信じるという能力によって集団で活動が可能になり繁栄することが出来たと説いていました。
さらに、『ホモデウウス』では人類は飢饉、疾病、戦争という問題を解決しつつあり、次に目指すのはアップグレードすること。不死、幸福、そして神性の獲得とされており、この進歩を望む人がいる限りそれは実現すると述べられています。
では、この進歩は幸福か?
ということを説いているのが『21 lessons』
最も重要視されているのは、ストーリーに翻弄されるな、自分の人生を見つめろ。という事。
『サピエンス全史』で言われていたように我々人類はフィクション、物語を信じることで進化してきた種族であり、フィクション、物語を信じやすい生き物です。
そして、現在、メディア、SNSを通じて全人類が自分たちのストーリーを発信しています。これが幸せであるはずだ!というメッセージが大量に溢れています。
"成長"、"成功"、"人生"、"政治"、"社会"、"命"なんて言葉が作るストーリーに翻弄されていないか?
自分とはなんなのか?
自分は何のために生きているのか?
と問いかけているのが本書の内容です。
そして、この他人の物語から脱却して、自分の物語を生きるのに最も役立つ方法として紹介されているのが、瞑想。
瞑想の効果に関しては下記にも記載していますので、よろしければ参考にして下さい。
本書に登場するヴィパッサナー瞑想は起床後、就寝前なんかに良いそうですが、視覚、運動刺激、集中の要素を複合した森の中を歩きながら瞑想するのが1番楽に集中できるそうです。
座る瞑想も良いですが、移動しながら出来る歩行瞑想は、体と心を同時にリフレッシュできる効率のよい瞑想方法です。
ただの散歩も良いです。
散歩最強。
この社会は生きる人の数だけ価値観があって、それぞれの幸福論で生きています。
異なる価値観があるのは当然であることを認め、尊重し、自分で進む自分の物語を生きていたいものです。
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