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やっぱり“人のためになること“が自分のためにもなるから

社会人になって、仕事をしながら何かを学ぶことを習慣づけることは
そう簡単なことではないなと感じた。

仕事と満員電車で気力と体力を使い切り、朝は可能な限り睡眠時間を多く確保したい。
そんな社会人一年目を経験し、朝早く起きて勉強時間を確保したり、ジムに行ったり、仕事終わりにカフェで勉強をしたりしている社会人の先輩たちを見て本当にすごいなと思っていた。
特にわたしは料理が好きで、平日でも帰宅後は何かしら自炊をしたい。
今日は冷蔵庫にこの食材たちがあるからあれを作ろうかな〜なんて考えながら帰路についている。
家事をしっかりこなそうとするとあっという間に寝なければいけない時間になる。

そんな日々の中でも、「何か学びたい」という気持ちはずっとあった。

社会人1年目を経験し、適応障害を経験し、改めて自分と向き合った時にどうしてもブレなかったことは「人のために走りたい」だった。
昔から自分のことより他人のことに一生懸命になったり、その結果自分が見えなくなってしまったりと他人優先での弊害は経験してきた。
でも、自分だけのために何かをするのはわたしにはとても難しいことだと気づいた。
「これは誰のためになっている?」「この行動で誰が助けられる?」そんなことを1年目の時ふと考えることが多かった。
会社のため、上司のため。そうじゃなくて、もっと個人にフォーカスしたい。

高校生の時、心理カウンセラーの方のカウンセリングを受けたことがあった。
きっかけは同級生の死。中学から同じだった男子の同級生が事故で亡くなってしまった。身近な人が亡くなるという経験が初めてだったことと、亡くなる数日前に電話で声を聞いていたこともあり、死を受け入れられず、笑って過ごしていいのかわからなくなった。
学校側もカウンセリングが必要になる生徒は出てくるだろうということで、カウンセラーの方を呼んでいた。
担任の先生から、一度話してみないか?と言われ「私カウンセリング受けるほどでもない気がします!」なんて元気に言ったけれど、先生が頑なに受けてみてくれ、雑談でいいんだ と勧めてくれた。
実際話してみると自分で思っていた以上に今私は辛いんだとわかった。
話せば話すほど涙が出てきたり、私は笑ってもいいんですか?と不安に思っていたことを自然と話していた。

実は当時、カウンセラーという職業に興味があった。
だがある時保健室の先生から言われた言葉がきっかけで、カウンセラーを目指すことをやめた。
「あなたは心が優しすぎる。だからカウンセラーになったらあなたは潰れてしまうかもしれないよ。向いてないかもね。」
これもまた他人優先で走った結果一杯一杯になって助けを求めた時だった。
正直向いてないと言われたのは少し傷ついたが、何となく自分の中で腑に落ちる部分があった。
他人の悩み事を自分ごとと捉えてしまったり、相談されたことが頭から離れなかったり、必要以上に介入してしまっていた当時の私は、確かにこのままだと潰れちゃうなと理解できたんだろう。
カウンセラーさんとお話しした時「相談者のネガティブな感情や相談内容を引きずってしまったりしないんですか?」と聞いた。
「確かにたまにこれはかなり苦しい内容だなと思う相談もあったりするわ。でもね、私はプロだから、ちゃんと訓練を受けているから、第3者視点があるの。あくまでこれは相談者の問題で、私の問題ではないということ、そして実際に解決するのも相談者本人だということ。その線引きがしっかりできないとカウンセラーはやっていけないからね。まぁ私は特に寝たら忘れる性格だからできているのかもしれないわ笑」
そう教えてくれた。

大学受験を控え志望大学を決める時も、最初は心理学部のある大学を検討していた。
だが心理学部を専攻するとなると、大体私立で私の地元にはなく経済的に厳しかった。また、心理学部を専攻したその先の職業についても調べた時に、なかなか門が狭い分野なのだなと知り、両親の希望もあり地元の国立を志望した。
そこで私の心理学を学んでみたいという願望は自然と、いや無理やり自分の中で消すこととなった。

しかし社会人になった今、カウンセリングといっても別に心理カウンセラーだけじゃないと気づいた。
そして心理学とまではいかずとも、メンタルヘルスに関する資格やカウンセリングに関する資格を学ぼうと思えば学べる。
自分がこの分野の知識があることで、もしくはそれを突き詰めて専門的に扱う人になることで、まず身近な人が困ったときに相談に乗ることができる、味方になることができる、どこかで自分と同じような経験をしている人・話を聞いてほしいけれど話せる場所がなく困っている人の力になることができるかもしれない。
そうすることは決して他人優先という感覚ではない。
それ自体が自分のためにもなっているんだ。
誰かに寄り添うこと、誰かのきっかけになること、誰かの苦しい時間を少しでも減らすこと、それ自体が私の幸福感ややりがいへつながっていく。

だから私はまず手始めに、“メンタルヘルスマネジメント検定“を勉強して受けてみることにした。
1年目の時から気になっていた検定で、人事部の人なんかは特に推奨される検定かもしれない。
私の社会人人生はまだ始まったばかり。
そして今私は再出発の舵を切った。
まだ行き先は決まっていないけれど、大体の方角は自分の中で見えているものがある。

誰かのためになることなら頑張れる。
そんな私の性格を最大限に使って、学びを実らせる1年にしようと思う。

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