momorito

スペイン在住アパレル勤務。時々翻訳や文章を書いたりしています。アートやデザインに興味が…

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スペイン在住アパレル勤務。時々翻訳や文章を書いたりしています。アートやデザインに興味があります。

最近の記事

スペイン語はムズカシイ

スペインに住んで十数年経ちますが、語学にポンコツなため未だに苦戦しているスペイン語。発音的には特殊な巻き舌はありながらも、母音が日本語と同じa e i o uのみ、基本ローマ字読みでいけるので日本人にはとっつきやすいと思うのですが(ただし皆さんめちゃくちゃ早口)、とにかく動詞の活用形が多い。 現在形、過去形(2種類)、現在完了、過去完了、未来形、未来過去、接続法、条件法、命令形、あと何かあったけ?となる数の動詞の活用を1人称から3人称複数まで6種類覚えなくてはなりません。

    • 民主主義とは何なのか?

      前回までの記事で、中道左派PSOE(社会労働党)党首Pedro Sánchezが首相に任命されるまでの流れ、そしてその過程で左派と右派の対立がさらに深まることになった「恩赦法案」について書いてきました。個人的に興味があったので、くどくどとレポートしてきてしまったのですが、今回はこの一連の政治的出来事について、自分なりの考えも混じえながら書いていきたいと思います。 (ちなみに、ここまでの話については下記↓の記事から遡っていくとわかるようになっています) 今回問題となっている

      • 果たして政治的対立は解決するのか

        前々回の記事↓でPedro Sánchezの首相任命決議に関する討論の模様をお伝えしましたが、今回はその続き。 今回は少数政党のスピーチと答弁をメインにお話していこうと思います。現在議席を獲得している政党は、カタルーニャ独立派のERC (Esquerra Republicana de Catalunya カタルーニャ共和主義左翼 7議席)とJunts (Junts Per Catalunya カタルーニャのための連合 7議席)、バスク独立派のEH Bildu(6議席)、バス

        • スペイン首相イスラエル訪問

          ここ数週間、ガザのニュースを差し置いてPedro Sánchezの首相任命に関するニュースがトップ記事に上がる日々が続いていましたが、首相任命と新政府の発足が決まると、また元通りガザのニュースがトップに来るようになった今日この頃。 そんな中、2つの大きいニュースが入ってきました。一つ目は、現在有罪となっているカタルーニャ独立派主導者たちへの恩赦法案に関するトピックが欧州議会に上がったというもの。今週水曜日11月22日に行われた欧州議会に恩赦法案に反対する右派側が問題提起した

        スペイン語はムズカシイ

          激しい討論&抗議デモ

          前回の記事↓でPedro Sánchezの首相続投が決定した話をしましたが、今回はそこに至るまでの話。 そもそもの始まりは今年7月に行われた総選挙で左派右派両陣営ともに過半数が取れなかったことにあります(詳しくはこちらの記事を参照↓)。 実は、当初首相候補として上がっていたのはPedro Sánchezではなく、総選挙で最大得票数を獲得した右派PP(国民党)の党首Alberto Núñez Feijóoだったのですが首相任命決議で過半数を取ることができず、今回第2党である

          激しい討論&抗議デモ

          いろいろあったがとりあえず首相続投が決定

          先週の日曜日にスペイン各地で大規模デモがあったという話をしましたが↓ 結局、11月16日に議会で首相任命に関する投票が行われ、賛成179、反対171、棄権なしでPedro Sánchezの首相続投が決議されました。そして、翌11月17日、スペイン国王の面前で首相任命の儀式もされ、これにて本格的に首相続投が決定した次第。 首相任命にあたり11月15日と16日に議会討論が行われたのですが、トータル10時間以上にわたる長丁場、さらには各党主間の激しいバトル(主にPedro Sá

          いろいろあったがとりあえず首相続投が決定

          バレンシアで久々の大規模デモ

          今日は日曜日にも関わらず、ちょっと買い物する用事があってお昼頃に外出したところ、何やらスペイン国旗を持った人がうじゃうじゃしている場面に遭遇。あ、なるほどバレンシアでもデモをやっているのね、とすぐに理解。 このデモというのは、現在暫定で首相を務める中道左派PSOE(社会労働党)党首のPedro Sánchezに対する抗議デモのことで、右派のPP(国民党)と極右のVOXの主導で行われたもの。では、なぜこういったデモが起きているのか。 そもそもの始まりは今年行われたスペイン総

          バレンシアで久々の大規模デモ

          そして、とうとうバレンシアも。。。

          先日の記事でカタルーニャ州のマスクの着用義務の厳格化(屋内屋外問わず、また、ソーシャルディスタンスの有無に関わらず公共の場でのマスク着用が義務化された)について書きましたが、 その流れはスペイン全土に広がり、もれなくバレンシアでも昨日7月18日から同様のマスク着用義務が始まりました。。。先日の記事でバレンシアも時間の問題だと書きましたが、本当にそうだった。。。 現在のところ、手続き中の自治州も含め、ほとんどスペイン全土という流れになっていますが(冒頭の写真の紫色部分が既に

          そして、とうとうバレンシアも。。。

          もう勘弁してくれーーー!!!

          7月に入り、こちらバレンシアも夏本番。バレンシアの夏といえば、とにかく湿度が高い!他のスペインのエリアの最高気温が35°C以上の中、バレンシアは30°C前後と一見それほどでもない感じなのですが、地中海に面したこの街はとにかく湿度が高いのでしんどい。。。そこに加えて、今年の夏はマスクの着用義務がプラスされているので、水分補給をきちんとしないと本当に大変なことになりそうな気がしています。それでも、バレンシアはマドリードやバルセロナといった大都市よりも、街の人通りは密集していないの

          もう勘弁してくれーーー!!!

          続・この矛盾はどうなるんだ???

          前回、この矛盾はどうなるんだ?と題して記事を書きましたが、またしても、これって何なんだ?と思うことがあったので、今回も続編としてお話ししたいと思います。 非常事態宣言がされてから、スペインでは衛生面の観点からカード払いをはじめとするキャッシュレス決済が推奨されたので、普段の買い物は現金派だった私ももれなくカード払いに切り替えました。もちろん、様々な事情もあるので、あくまでも強制ではなく推奨レベルのものでしたが、お店で働いている人にとってもリスクが軽減するし、買い物を手早く済

          続・この矛盾はどうなるんだ???

          この矛盾はどうなるんだ???

          非常事態宣言が解除されて約1週間が経過したスペイン。ここバレンシアでは、解除前も後も特に大きな変化はなく、ほぼ通常モードで人々は行動しているように思います。もちろん、外に出ている人々の様子でしか判断できないので、実際のところはもう少し複雑だとは思いますが、少なくとも街の様子は普通に近い状態で、人々の危機感のようなものもあまり感じない、といったところです。 バレンシアの感染者数の累計は現時点で11,537人(PCRのみの数、抗体検査を入れると3,000人くらいプラスされる)、

          この矛盾はどうなるんだ???

          いよいよ非常事態が終了します!

          今日6月21日をもって、100日間続いたスペインの非常事態はようやく終了します。もちろんそれ以前に外出制限の緩和は始まっていたわけですが、こんなに長い間非常事態が続いていた国ってスペインぐらいじゃないの?という長さ。。。 既に、ガリシアを筆頭に、19日にはバスク、カタルーニャ、カンタブリアの3つ自治体がNueva Normalidad(新しい通常)を迎えていましたが、本日の非常事態の終了と共に、スペイン全土がNueva Normalidadを迎えることになり、移動の自由も解

          いよいよ非常事態が終了します!

          ついに新しい通常を迎えるエリアが!

          未だに非常事態下にあるスペインですが、外出制限緩和のフェーズ移行は着々と進んでいます。明日6月15日からは、マドリード、カスティーリャ・イ・レオンの4県、カタルーニャのバルセロナとリェイダ(Lleida)の一部はフェーズ2に残留しますが、私が暮らすバレンシアをはじめ大部分のエリアがフェーズ3になります。そして、ガリシアはいよいよNueva Normalidad(新しい通常)を迎えることになります! 明日からのフェーズマップはこちら↓ * El Paísのニュースサイトより引

          ついに新しい通常を迎えるエリアが!

          今起こっている政治のゴタゴタについて③

          先日からお伝えしている政治のゴタゴタについてですが、今回も引き続きその話題。前回は、3月8日の国際女性デーに行われたデモ(以下8-M)をはじめとする大規模イベントの開催を中止しなかった責任について、マドリードの政府代表José Manuel Francoが告訴され、そこから始まった一連の流れについてお話ししました(前回までの経緯はこちら↓) 前回の記事は、このJosé Manuel Francoの裁判の前日に書いたもので(裁判の開始は6月10日)、記事にも書いたように裁判の

          今起こっている政治のゴタゴタについて③

          今起こっている政治のゴタゴタについて②

          昨日、内務大臣のFernando Grande MarlaskaによるGuardia Civil(治安警備隊)マドリード部隊トップのDiego Pérez de los Cobos大佐の解任をきっかけに始まった政治のゴタゴタについて記事をアップしましたが、今回は、そこに関連してクローズアップされている3月8日の国際女性デーにマドリードで行われたデモ(以下8-M)をはじめとする大規模イベントと、コロナウイルス感染拡大の関連性について書いていきたいと思います。前回までの経緯はこち

          今起こっている政治のゴタゴタについて②

          今起こっている政治のゴタゴタについて①

          先日の記事(↓)で、政治のゴタゴタについて書いたのですが、今回はそこでチラッと触れた問題について書いていこうと思っています。 事は2週間前に遡ります。去る5月25日、内務大臣のFernando Grande MarlaskaがGuardia Civil(治安警備隊)のマドリード部隊のトップであるDiego Pérez de los Cobos大佐を解任したことをきっかけにさらなる政治分断劇が始まります(その後ナンバー2の辞任、ナンバー3の解任も立て続けに起こっている)。ちな

          今起こっている政治のゴタゴタについて①