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いよいよ非常事態が終了します!

今日6月21日をもって、100日間続いたスペインの非常事態はようやく終了します。もちろんそれ以前に外出制限の緩和は始まっていたわけですが、こんなに長い間非常事態が続いていた国ってスペインぐらいじゃないの?という長さ。。。

既に、ガリシアを筆頭に、19日にはバスク、カタルーニャ、カンタブリアの3つ自治体がNueva Normalidad(新しい通常)を迎えていましたが、本日の非常事態の終了と共に、スペイン全土がNueva Normalidadを迎えることになり、移動の自由も解禁されます。これは、フェーズ3の自治体だけではなく、マドリードやカスティーリャ・イ・レオンといったフェーズ2の自治体もです。これって少し疑問だったりしますが、今後の制限等は全て自治体の判断ということになるようです。例えば、マドリードでは、7月に入るまでクラブなどのナイトアクティヴィティは休業のままだと言いますし、現在も局所的にクラスターが発生していますが、そういった対処も(部分的隔離など)自治体の判断になります。ちなみに、非常事態宣言は国の判断でしかできないとのことで、そのような事態にならないことを祈るばかりです。

ただ、Nueva Normalidadを迎えたところで、ウイルス感染の危険がなくなるまでは一定の基準を守った上での生活が今後も続いていきます。ソーシャルディスタンスを守ること(現在は1.5m)、ソーシャルディスタンスを確保できない場合のマスク着用義務(屋内屋外共に。罰金は最高で100ユーロ)、可能な限りテレワークを続行すること、などが法令に盛り込まれています。

また、6月15日には一足先にバレアレス諸島(マリョルカやイビサなど)にドイツからの観光客が到着し、今日からはEU諸国からの入国も始まります。7月1日からはEU諸国と同レベル(現在の感染状況等)と判断されたEU圏外からの入国も受け入れるそうです。今までは到着後の14日間待機が必要でしたが、今後はそれもなくなります。果たしてどのくらいの人々が入国してくるのかはわかりませんが、注意が必要になってきます。

非常事態が終了するとはいえ、私の肌感では既に人々の行動や感覚はほぼほぼ通常モードになっているので、これといって何かが変わる感じもしないのですが、ただ、確実に人々の危機感が薄れてきているのは事実。マドリードと比べたらバレンシアの方が危機感が薄いのもわかるような気もしますが、今後は個人の責任が試されるフェーズに入るので、どうなっていくのかしっかりウォッチしていきたいと思っています。

* 冒頭の写真は、現在の近所の広場の状況。土曜日だったこともあり、さすがにマスクなしでは歩けないかな?という人通り。ちなみに、ここは観光エリアなので本来であればこの時期は観光客がわちゃわちゃしているので、もっともっと人通りが多いのです。今週からこの広場にも観光客が混ざってくるのかな???


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