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スペイン首相イスラエル訪問

ここ数週間、ガザのニュースを差し置いてPedro Sánchezの首相任命に関するニュースがトップ記事に上がる日々が続いていましたが、首相任命と新政府の発足が決まると、また元通りガザのニュースがトップに来るようになった今日この頃。

そんな中、2つの大きいニュースが入ってきました。一つ目は、現在有罪となっているカタルーニャ独立派主導者たちへの恩赦法案に関するトピックが欧州議会に上がったというもの。今週水曜日11月22日に行われた欧州議会に恩赦法案に反対する右派側が問題提起した模様。

今回の恩赦法案に関しては、「政治の司法への介入」と主張する右派と「政治的対立は政治で解決すべき」と考える左派&独立派で意見が真っ向対立しており、国家と基本的権利のどちらを優先すべきなのか、という考えが根底にあると思われます。右派のPPと極右のVOXの欧州議員は相変わらず猛烈な批判をしていましたが、欧州司法委員会のDidier Reyndersは「慎重に検討する必要がある」としつつも、「まずは国内で最終案をしっかり練るように」と釘を刺す形に。

もう一つのニュースが、今日11月24日に首相就任早々Pedro Sánchezがイスラエルへ向かい、パレスティナ問題の解決に向けて、イスラエルのネタニヤフ首相とパレスティナ自治政府のアッバス議長と会合を開いたというもの。

ネタニヤフ氏との会合で、Pedro Sánchezはテロに対する自衛権に理解を示しつつも、「イスラエルは国際法、国際人権法を遵守すべき」「全世界がガザで日々起こっていることを目にしてショックを受けている」「このような人道的大惨事は即停止されなければならない」「一般市民の命は守られなければならない」と懸命にメッセージを送ったのですが、その思いはなかなか伝わらなかったようです↓

Pedro Sánchezは会見で、「国際社会、特にヨーロッパと協力してパレスティナを国家承認する時が来たと思う。ただ、もし協力が得られない場合、スペインは独自に決断をしていくことになるだろう」と力強く語っていました。












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