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そして、とうとうバレンシアも。。。

先日の記事でカタルーニャ州のマスクの着用義務の厳格化(屋内屋外問わず、また、ソーシャルディスタンスの有無に関わらず公共の場でのマスク着用が義務化された)について書きましたが、

その流れはスペイン全土に広がり、もれなくバレンシアでも昨日7月18日から同様のマスク着用義務が始まりました。。。先日の記事でバレンシアも時間の問題だと書きましたが、本当にそうだった。。。

現在のところ、手続き中の自治州も含め、ほとんどスペイン全土という流れになっていますが(冒頭の写真の紫色部分が既に法令適用地域、RTVEのサイトより引用)、マドリードとカナリア諸島ではこの法令はまだ適用されないようです。非常事態宣言が解除されてからは各自治体の管轄になったため、このようなことが起きているのですが、一番被害の多かったエリアで、且つ人口密度や人の動きを考えると一番最初に適用されてもおかしくない首都マドリードでこの法令が適用されないって、理屈で考えると謎。。。

そんなわけで、ここバレンシアでも一歩家の外に出たらマスクをしなければならなくなりました。本当に勘弁して欲しいけれど、この国では人々の自主性に任せることは不可能ということなのかもしれません。

今日のEl Paísの記事で、エアロゾル感染に関するポーランドの研究者の話が書かれていましたが、ポイントとなるのはやはりいわゆる三密空間におけるエアロゾルであり、屋外では飛沫によるウイルスの希釈は即座に行われるため、感染の可能性は大幅に減少するとのこと。つまり、換気の悪い屋内ではエアロゾル感染の可能性は高まるが、屋外であればそれほどではないということで、実際、この研究者も屋外での活動を増やしていくべき、という見解を示していました。

そう考えると、屋外でほとんど人通りがなければマスクをしていなくてもいいじゃない?と言いたくもなるのですが、先ほど書いたように、この国の人々の自主性に任せるのは確かに疑問が残る。。。

というのも、アパレル店舗勤務の身からすると、お客さんの行動に一言物申したい部分も確かにあるのです。私が勤務する店舗はうなぎの寝床のような作りになっており、しかも試着室は店舗の一番奥にあるという最悪な作りになっています。一応、全7室ある試着室の4室のみを開放し、入れるのは1室に1人で付き添いの人には試着室エリアの外で待ってもらうようにしています(ここでも、どうしてダメなのよ?と抵抗するお客さんもいるので、本当に困る)。入室前に消毒ジェルも付けてもらい、試着室担当の従業員は手袋着用で臨んでいます。試着が済む度に消毒液で室内の掃除をして、試着後のお洋服たちも消毒をします。

このように私たちはできることを何とかやっていますが、ここからが問題。お客さんの中には試着の際にマスクを外してしまう人も多く、ひどい場合には外したマスクを置いて出てきてしまう人もいるのです(慌てて呼び止めますが)。さらには、何やら声がするぞ?と思っていたら試着室の中で電話をしている人もいる始末(おそらくマスクは外している)。。。こうなってくると、私たちの努力は水の泡になってしまう。。。まさか試着室の中まで監視することもできないし、本当にどうしたらいいの?一人一人の試着にはそれなりの時間がかかるし、超換気の悪い密閉空間でもあるわけで、お客さんは恐れを知らないかもしれないけれど、こちらは密かに身の危険を感じるよ。。。

先日の記事では、「一歩外に出たらマスク着用なんて熱中症になったらどうするんだ?」とピーピー言っていた私ですが、こうなってくると、さすがの私も公共の場におけるマスク着用義務の厳格化をしないとダメなのかな?と思ってしまったりするわけです。

そんなわけで、withコロナ&withマスク生活が今後もしばらく続くことになります。ああ、本当嫌だ。。。こうなると必然的にお家に籠ることになってしまいそうだ、と思った次第です。




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