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グラデーション思考


白と黒、勝ちと負け、良し悪し、男女、世の中には物事を線の両端で決めることが沢山ある。小学校、もしくはそれよりずっと前から私たちが教育として受けてきたことはこの極端な思想を作り出す。

白と黒で言うならば、中間で混ざり合うグレーを知ることや背景を想像することは、置き去りにされてしまう。

年を重ねる過程でそれを教えてくれる人はそうそういない。
少なくとも私の周りにはいなかった。いじめはダメというけれど、いじめる側の背景やいじめられる側の背景を想像してみろとは言わない。
2010年代前後で私が見ていたテレビでは男性なのに話し方や仕草が女性のようであったり、恋愛における対象が同姓であることに対して希少性ではなく奇特なものとして扱われていたし、笑いの的のように見えた。

その中で私はある海外ドラマに出会った。(glee)
高校生の主人公やその周囲が人生に葛藤する中で、白と黒では決められないことが沢山、いやむしろ世の中そんなことばかりだと学ぶことができた。



今私たちに求められることは、肌の色、性別、性の対象、好きな物、性格、こういった物で白と黒、善と悪を決めることではない。

白と黒の間にはグレーが必ず存在すること。
むしろ白と黒とグレーだけではなく、様々な色の様々な色調があること。

この事実を理解し、年頭に置きながら、目の前にいる人を人間として扱い、リスペクトすること。

グラデーション的思考を持ち、後世に伝えること。
これらが私たちにできることであり、求められることではないのだろうか。


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