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survivor/FNS歌謡祭のちいかわと水谷豊と氷川きよし

『ひとりごつ』待機をしていたのです。
昨夜のFNS歌謡祭2022(第一夜)、19時あたりのこと。
本年の社会現象となったキャラクター「ちいかわ」、
アニメのエンディングテーマ『ひとりごつ』を観よう、観たい、と。
結果、期待以上によすぎて私は泣きました。
いつも言っているが私はちびっこが苦手です。
声優? 「中の人」って言うの? この言い方も好きじゃないし、
なんか生意気そうな(そんなことない)男の子が
「出演します」って言っていたのを見て「うーん」ってなりました。
でも本番を観たら、
めちゃくちゃ一生懸命歌っていて、
緊張しながらもすごい晴れ晴れしそうで、 
すごい素直にちゃんと歌っていて、
ちょっと、めっちゃ、グッと来ました。
更に、隣では着ぐる……
いえいえ、ちいかわとハチワレが揺れたりステップしたりしていて動き方も完璧で。
後ろのオーケストラの人たちもニコニコと見守っていて。
なんなんだこれは。
こんなに純で幸せそのものなものってあるだろうか?!
ちょろっと涙が出たのが、しばらく止まらなくなりました。
「可能性」とか「未来」みたいなことを思ったのかもしれません。
今年の大人気大ヒットな「ハチワレの声」の彼、
彼はこの役を経て大人になってゆくのだなあなんて。
純で、キラキラしてて。
間違っても「今が人生ピーク」とは言わないよ。
未来しかないやん。
 
その涙を止めたのはご機嫌陽気なDA PUMP、じゃなくて、水谷豊でした。
正しくは木梨憲武と水谷豊。
今日出演することになった大人の事情みたいのを素敵にどや顔でぺらぺら喋るの、おじさん2人が。
更にはチョケて、あの名作大人気ドラマのあのシーン?  ポーズ? なんてしちゃったり☕。まあ、なんて視聴者への大サーヴィスなのかしら。
ファン、うれしいよなあ。そりゃトレンド入りもする。
そしてあの下手……失礼、味のある歌を超おすましどや顔で歌ってくれた。じぃぐぅざぁぐぅ。

大人げのカケラもない私は理不尽な怒りすら湧いてきました(笑)
先程まで純さ(のようなもの)に涙したからこそ勝手に。
ああ、私、たぶんハチワレ声優・田中誠人(劇団ひまわり)君よりも大人げがありません
いいやん水谷豊、イケおじやん。ちょっと一瞬仲代達矢にも見えたけど(全然違う)
 
が。
 
その後です。
氷川きよしが出てきたのは。
あの曲。本家アニメとコラボです。
私の涙は完全に引っ込みました。
 
ずっと氷川きよしが気になっていました。
巧すぎる股旅演歌くんとしてデビュー、華々しく登場した。
でもあんなに巧いのにいつからか嘘みたいな笑顔が気になってならなかった。
貼り付けてるよね笑顔? 「きよしくん」してるよね? って。
貼り付けたそれはだんだんと剥がれてきて、いや、意図的に剥がしてきて、脱いできて。
今風の言葉で言うと「自分を取り戻した」のか、それとも「思う自分らしく生きる」のか。
どちらでもあるのかどちらでもないのか、
その本当の芯はきっと本人にしかわからないのだろうとも思ったりします。
でも、少なくとも「きよしくん」ではなくなって、いえ、自らなくして、楽しそうに。何より、きれいになって。

だからこの近年の色々には勝手にうれしくも心配も心配もうれしくも「よかったねえ」とも勝手に思っていました。
数年前の紅白で龍に乗って「限界突破おったまげー!」「いええええ」って歌ってたときはなんかなぜか涙が出てなりませんでした。
 
でも、どこか、まだ、どこか、常に、画面のむこうの彼は悩みもしているようにも見えたりもして。
 
笑えてる? 
 
おかしいよね。誰もが誰にも笑える笑う権利ってあるよね。あたりまえのあたりまえやんね。この人何も悪くないよね。なのにね、って。
 
そして、活動休止を発表。

最後の一か月な、FNS歌謡祭での、昨夜です。
 
私には、
あくまで、私には、
画面の向こうの彼はまだそこまで笑っていなかったようにも見えてしまいました。
きっと画面の向こう側が、
大衆が私たちが、自分をみてどう思っているか、どんなことを言っているか、わかっているんじゃないか、とか考えたりもしてしまいました。

I Can't Get No Satisfaction

きれいになりたいだけやんなあ?

あー、皆、訳わかんねえ誰かの目とか面倒臭いいろんなこと、気にせずに生きられたらいいのにな。
そんなことは「大人」「仕事」「人間」であるから誰しもにとってなかなかにむずかしいこと。
まわりは他人は好き勝手を言う群れて言う。
 
人間は人間だから主観故に他人をみてしまうし勝手すぎる正直な透明モノサシで図り、その場その場でいろんなことを思う言う。
SNS上にはそんな瞬時の感情が瞬間瞬間に今この瞬間も流され、流されたものがまとまり、いろんな力になったりもする。その力は必ずしも良いものだけでもない。利用するやつもいる。多い。
だからこそ大きな意味での教育や認識や理解や表現は皆に必要なのだろうとは近年強く思うことです。
けれどそれが浸透するにはあまりに時間がかかりすぎるのも事実、悔しくも怒るにも。

綺麗事を言うつもりはない、私も出来た人間じゃない。全然ない。

彼のことじゃない。彼のことだけじゃない。

いろんなこと。おっきなこと。
 
ああ、いろんな人が、今、本当に、いろいろ、しんどかったり、生きづらかったり、それぞれに、畜生め。

好きなように生きようとしているだけなのにね。 

でも、じゃあ、「自分らしさ」「自分らしく」ってなんだ、なんだ?なんなんだろう?
 
すべてのひとが楽しく生きる生きられるには?

今生はあまりに短く、いろんなこといろんな人いろんなあり方がありすぎて、苦しいことのみ多かりき。苦行か。めんどくせーな。シバくぞコラ(なにを?笑)
 
そして。もうひとつ思ったこと。

舞台って、残酷やな。みたいなこと。

なんて残酷なのでしょう。 
全てを「御見物」の前に見せるということは。
私たちが、見るということは。

かがやく未来と、
染まって染み出す味と、
らしく生きることを決めての今。

それでもだから、舞台に立つ人々はこんなにも私たちに力をくれる。

今、今のその人が舞台に立つ、そのもの、そのことが。
 
生老病死なんて一言で書くとあまりに軽くてもどかしい。
なぜ私たちはこんなにも苦しいのかなあ。
楽しいけどくるしい、うん、そう思うしかない?
でも、そうすら思えない人、
自分の意志やそうじゃなく環境や他の力やで思えもしない人だって少なくない多くなくはない。
でも、だから、それでも、それが生きてる、生きることなのか。
この言葉すら途方もなく軽いけど。
サイヤ人にはなかなかなれない。一生なれない? でも日々やっていくしかない。他者を思いながら。

超(スーパー)!!!!
 
舞台で歌うその人たちをみて、思い、やっぱりちょっと涙してしまいました。

眩しくて。

仕事のBGMがわりにつけていたテレビをそない真剣に観るなよ、観て忙しくするなよ、私から私へ(笑)
 
歌謡祭。うん、祭なんやね。祭なんやね。

今日も元気で、ぼちぼちと、です✨



水谷豊……
旅芝居で『やさしさ紙芝居』を踊る役者を観たときはめっちゃ笑いました。

いや、ほんま、「誰れもが主人公」やんねえ。
紅茶飲もう、あの注ぎ方で。

あつくるしい記事が続いてます。
いつもお付き合いいただき、お読みいただき、ありがとうございます。


サバイバーの話、過去に書きすぎ(笑)


以下は、ちょろっとですがいつもの自己紹介 。
と、苦手なりにもSNSあれこれ紹介、連載などなどの紹介!!も。
よろしければお付き合い下さい🍑✨
ご縁がつながったりしたらとても嬉しい。

大阪の物書き、中村桃子と申します。 
構成作家/ライター/コラム・エッセイ/大衆芸能(旅芝居(大衆演劇)やストリップ)や大衆文化を追っています。
普段はラジオ番組の構成や資料やCM書きや、各種文章やキャッチコピーやら雑文業やらやってます。
現在、lifeworkたる原稿企画2本を進め中です。
舞台、演劇、古典芸能好き、からの、下町・大衆文化好き。酒場好き。いや、劇場が好き。人間に興味が尽きません。

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あなたとご縁がありますように。今後ともどうぞよろしくお願いします。

皆、無理せず、どうぞどうぞ、元気でね。

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