フランス🇫🇷と日本🇯🇵のおいしいを、比べて繋げて考える👩‍🍳🍽対談します！

ももえ｜著書『食べる瞑想ZenEatingのすすめ』

2021年2月12日 01:19

トークの内容、予定

フランス在住たつきさんから
　・フランスと日本の食育、食卓の違い
　・もったいないをテーマにフードロスの問題に取り組んだこと
　・フランスのありあわせのものでおいしく料理をするブリコラージュのこと

日本在住ももえから
　・日本語のおいしさの表現は、歯ざわりの単語が多く、フランス語のおいしさの表現は鼻に抜ける香りが多いと聞いたけど、ほんと？
　・畜産物に対しての感覚は日本と違う？

フランス文化は世界の食を語る上で外せないですよね。
なのに、私は知識がほとんどないせいで、フランス料理の話に"無知がこわい"という苦手意識があります。

おいし～！おしゃれ～！
以外のコメントがフレンチ料理店で出てこないタイプです。

でも禅と食を探究すると、西洋の食文化と比較したくなってくるんです。
西洋食文化の真骨頂フランス。
そして、単なる美食だけでなく、フランス✖️食を色んな角度から見てみたいと思い今回対談をお願いしました！

フランスで大学院生・農業環境政策研究・ブリコラージュ研究をしているたつきさんに、＜食とフランス＞をリアルに生活されての実体験を含めてお話しをお聞きします！

Zen Eatingにもご興味持っていただいているので、Zen Eatingの話もします～！

ブリコラージュとは、寄せ集めでなにかを造ったり（間に合わせの）修繕といういみで、繕（つくろ）う、誤魔化すというフランス語のブリコルール（bricoler）に由来する。レヴィ＝ストロースは『野生の思考』（ La Pensée sauvage, 1962）において、「未開人」でも我々（＝非未開人の意味だろう）でも、日常生活のなかで、さまざまな間に合わせ細工をもって実践にをもって世界に対応しているさまを指摘し、そこに着目することの重要性を指摘した。

ブリコラージュについて調べていたら、文化人類学大好きな私は知的欲求の沼にハマってしまったので、メモをとってみました！

調理方法を面で見る

フランスの文化人類学者レヴィ=ストロースが提唱した線の上に調理法の発達段階を示す、料理の四面体が興味深いと感じます。

何の論拠もないですが、印象として直線に収まるイメージと、枠からはみ出ない秩序はもしかしてフランスらしさなのかな？

もし同じような構造を思いついた日本人がいたら巻物になるかもしれない。

自然VS.文化は二項対立か？

自然観と文化観は地域ごと、思想ごとの比較をすると、新たな世界の見方を感じられて面白いです。

二項対立は西洋の見方、境目をなくして見るのが東洋の見方という説もあるけれど実際はどうなのだろう？

レヴィ＝ストロースが「《火にかけたもの》は《生もの》
の文化的変形であり，これに対して《腐ったもの》は《生
もの》の自然の変形である」と述べているように，「自然
/文化」というレヴィ＝ストロースにおなじみの抽象度の
高い二項対立が現れる。*1

禅をアメリカに広めた鈴木大拙は、「自然の自と自分の自が同じ文字なのは偶然ではない」と言います。

自分と自然は一体だということを示唆しています。
日本仏教だけでなく、インドでもその教えは、通底しています。

自然と文化については、色んな土地に住む人達に感覚を聞きたいな～

フランスの野生観

sauvage(ソバージュ)は、“野生の”という意味で動物などを形容して使われる一方で、景色や人についても使われます。

野生の思考とは未開野蛮の思考ではない。
野生状態の思考は古今遠近を問わずすべての人間の精神のうちに花咲いている。
文字のない社会、機械を用いぬ社会のうちにとくに、その実例を豊かに見出すことができる。
しかしそれはいわゆる文明社会にも見出され、とりわけ日常思考の分野に重要な役割を果たす。

野生性も私が興味があるトピックです。

私は山伏の祖父を尊敬していて、

山で数日、野生暮らしをしてみたことがあります。
その山で採れたものだけを食べて生きられるのか実験してみたかったんです。

いざやってみるとビクビク…

一人で完結させると意気込んでいた割に、
「おじいちゃん、この草は毒がある草に似てると思うんだけど食べられる…？」と頼ってしまいました。
チェックしてもらったものしか口に入れる勇気がない自分の弱さもまた人間らしくていっか、と思いましたが…

毒のある野草を食べてしまうかもしれない「気持ちのよい恐怖感」を含めて人間本来の喜びだと感じた経験があります。

それが生きている実感なのかもしれないと。

野生性は国や文化とはあまり関係ないから今回の趣旨とは逸れるけど、興味あるな…！

*1 https://www.jstage.jst.go.jp/article/cookeryscience/44/1/44_97/_pdf
*2 -鈴木大拙『続禅と日本文化』
日本人の自然愛と結びついた、禅の禁欲主義が最も特色とするところは何んであるか。それは自然に対して、それに相応しい深甚の尊敬を払うことにある。これは自然を、征服すべきもの、恣い(ほしい)ままに、人類の用に役立たせうるものと見ないで、吾々と同じく、何時かは仏陀となる定めを持っている友人であり、仲間であるとして、自然に対する、という意味である。（中略）自然は吾々が之を潰滅し、奉仕を強いぬ以上、吾々を潰滅するやうな力はない。（中略）この自然（ネイチャー）は、吾々の本性（ネイチャー）であっても、客観世界の自然であっても、いづれでもよい。

ZenEatingって何？

Zen Eatingのワークは、瞑想のような食事時間を過ごした後に対話をする、約1時間の体験。
食べながら瞑想を体験いただけるこのワークで、禅的な丁寧な時間を過ごしていただけます。日頃は無意識に行いがちな「食べる行為」を丁寧に行うことで、「身体の感覚を研ぎ澄ませることができた」と参加者のほとんどが感じるようです。

法人のご担当者様へ

リモートワークでのコミュニケーションで課題に感じていることはありませんか？

食べるという誰もが簡単にできる行為に、瞑想という心身が穏やかにゆるむ要素をかけ合わせたZenEating。

五感を使って食事をすることで身体の感覚が研ぎ澄ませて、脳がやわらかくなったり、思考と感性のバランスが整ったクリエイティブな状態を作れた、とご好評いただいています。

また、ZenEatingはチームビルディングとしてもご活用いただいています。
食べる瞑想をすることで、心が穏やかにオープンになることから、他者との関係性も良くなります。

結果的にチームの深い繋がりが、自然な形で実現したと複数の企業様からご好評いただいています。

◆ZenEatingを体験してみる
個人／法人／セミナー向けなど、開催しています。
ご要望が固まる前段階でもご相談くださいませ。

詳細はウェブサイト（日本語サイト）
https://momo-n.com/ja/home/

◆音声を聞いてみる

▷日本語のみのアプリに音声提供しています。

▷英語表示に驚く方もいますが、日本語表示に切り替えて使ってください～！日本語音声も載せています！

◆SNS&お問い合わせ
-Instagram　@zeneatingmomo
-Facebook　@zeneatingmomo
-Twitter　　@zeneatingmomo

最新のイベント情報などはSNSでお知らせしています。フォローやシェア歓迎😊✨

◆英語ウェブサイト
英語でも開催しています。

プロフィール

Zen Eating代表ももえ

禅に着想を得て、心の在り方を磨く食ワークを開発。Google米国本社やアクセンチュアからチームビルディング/健康増進プログラムとして採用された。
身体感覚を研ぎ澄ます食べ方を瞑想となぞらえ、コロナ禍に4ヶ月で30ヵ国、500名の心の安らぎに貢献。
幼少期のエジプト在住、30か国の旅行、山伏の祖父が住む山形が故郷、現在は東京在住と、文化のルツボを楽しんで生きる。
星野リゾートでのウェルネス担当の後、水道電気のない家に突撃ホームステイするなどの2年間のインド移住を経て、Cookpad勤務時にはデジタル市場で奮闘した。
ZenEatingの書籍執筆中、ドキュメンタリー制作が近年の夢。