スコーンについて語る【豆知識編】
2022年。
日本は空前のスコーンブームと聞きました。
なんでも、スコーンを食べるために人気店では行列が・・。
ホテルのアフタヌーンティーは、大人気。
英国展でもいろいろなスコーンが売っている。
などなど、続々と日本から情報が入ってきます。
私も最近、noteやオンライン講座でスコーンについて語っています。その流れで、日本在住の方とお話して興味深かったことをいくつか取り上げたいと思います。
スコーンって、どうやって食べる?
焼きたて、作り立てのスコーンは、中がほろっとしていますよね。やはりスコーンは、こうでなくっちゃ。まずは手で、ゆっくりと横半分に割って・・・。
って、
待ったっ――――――!
まずここが問題です。
私がイギリスで暮らしている限り、
スコーンを丁寧に手で割っている人に(ほぼほぼ)会ったことがありません。
私も、
スコーンは神聖なものだからナイフを入れてはだめ。手で割りましょう。
と、日本の方が発信している情報を聞いたことがあります。しかし、現地ではナイフで切り分ける人の割合が、かなり高いように思います。
この問題は、これからイギリスのティールームに行くたびにお店の方にリサーチしてみようと思います。
ぱくっと食べる。
のは、私流。スコーンを半分に割り、クロテッドクリームとジャムを思いっきりのせたら、さあ、一気に口の中へ!もぐもぐ・・・。
ああ、おいしい。
って。こらー!
なんと、今回のオンラインのお話会で聞いた話によると、スコーンは横に割って、ひとくちで食べる部分にだけクリームとジャムをのせていただくのがマナーなのだそう。。確かにそうすれば、クリームとジャムが服の上に落ちるんじゃないかと心配することもない。
クロテッドクリームとジャム、どちらが先か?
私は、クロテッドクリーム→ジャムのデボン風が好き。しかし、エリザベス女王は、ジャム→クロテッドクリームのコーンウォール風らしいのです。
さて、美しいマナー的には、やはりクイーンの食べ方のようで、お話会に参加された方々もコーンウォール風で食べるのが良いと指導されたそう。確かにジャムをしっかり塗ってからクリームを適量のせる方が見た目は上品[?]かもしれません。
クロテッドクリームを買う
今は日本でもクロテッドクリームが買えるようになりました!イギリスからの空輸便のみならず、中沢乳業やタカナシ乳業など国内でも製造しています。
輸入品なら、ロダスの冷凍か、
デボン・クリームカンパニーの瓶入りで冷蔵が通販でも買える。デボン・クリームカンパニーのダブル・デボン・クリームが美味しかったという情報をお話会で教えていただきました。クロテッドクリームは、乳脂肪分が55から60%ですが、こちらのダブル・デボン・クリームは、乳脂肪分48%なのだそう。
で、思い出しました。
イギリスでも、10年くらい前?から、クロテッドクリームみたいにかたさのあるダブルクリームが、『Extra Thick Double Cream』として売っています。クリスマスの時期には、ラムレーズン風味、ブランデー風味のもあって、私もミンスパイの付け合わせにして食べています。濃厚で美味しい。脂肪分がクロテッドクリームよりも少ないので、すこしさっぱり目のクリームを添えたいときにぴったりです。
という感じで、日本の方にスコーンの食べ方やマナーを教えてもらうという文化の逆輸入みたいな現象が起きた、オンラインのお話会でした。
また、『スコーンについて語らう会』は開催したいなぁと思います。
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