出口由加子|mokuren design

イラストレーター。おそらく世界で初めての葉書サイズの周期表「元素の周期表ポストカード」(2012年制作)は国立科学博物館のミュージアムショップでロングセラー中。

出口由加子|mokuren design

イラストレーター。おそらく世界で初めての葉書サイズの周期表「元素の周期表ポストカード」(2012年制作)は国立科学博物館のミュージアムショップでロングセラー中。

最近の記事

ときどき左利き

数年前、右ききの夫が左手でお箸を持って食事を始めたことがあった。 もし右手が使えなくなったときのためのちょっとした練習で、朝食のとき左手を使うことにしたそうだ。そのリスク管理、素晴らしい。 先日、そのことをふと食事中に思い出して、「そう言えば、左手でお箸持ってごはん食べる練習してたことあったよね。その後、どうなったの?」と聞いてみると……。 「いまも左で食べてるよ」 あ。ほんとだ、左手でお箸持ってる。気づかないくらい自然に使えるようになっていたんだ。 私も左手、使っ

    • 時代小説『あきない世傳 金と銀』、またまた止まらなくなりました

      時代劇も苦手、時代小説(どころか小説)も読まない私に、「江戸時代と今が地続き」なことを感じさせてくれた高田郁さんの『みをつくし料理帖』(ハルキ文庫、全10巻)。 高田さんが次に手がけたのが、『あきない世傳 金と銀』シリーズ(ハルキ文庫、全13巻)。 また読んでるの? というくらい繰り返し読んだ『みをつくし料理帖』。もうこれ以外の小説はいらないというくらいに堪能し、気持ちは完結・充足していたのですが。 この『あきない世傳 金と銀』、またしても夫が「すごい」「次、どうなるん

      • 老化に葛藤はつきものだけど

        以前、ご紹介した「骨のことが好きになる」おすすめ絵本、『ながいながい骨の旅』。 この絵本のことは、上大岡トメさんのコミックエッセイ『老いる自分をゆるしてあげる。』(幻冬舎文庫)の参考文献で紹介されていて知りました。 今までとりたてて病気を経験したことのなかった上大岡さんが、50歳を目前にして喘息を発症。これから先、自分の体はどうなっていくんだろう、骨や筋肉、脳はどうなっていくんだろう……。と、不安と興味を持つようになったのをきっかけに、5人の専門家から教わったことをマンガ

        • noteとクロッキー帳とMacBook Pro

          noteを始めてみようと思ったとき、手に取った、『noteではじめる 新しいアウトプットの教室』(コグレマサト・まつゆう*著、インプレス)。 ページを作り始めて、もろもろの設定をするときのよきガイドとなってくれました。 こうした設定のあれこれはネット上でも検索できるし、ネットから得た情報もあった。でも、ひとつにまとまっていて一望しやすいところが本の魅力。 ところで、この本で、まつゆう*さんが、記事の下書き保存は、公開設定しなければ、公開されないまま。公開用ではない、自分

          柿の種とトイレットペーパーが教えてくれた

          仕事のおともに時どきつまみたくなる柿の種。いつも亀田の柿の種(6袋入りか9袋入りの個包装タイプの)。 先日、最寄りのOKストアに行ったとき、亀田の柿の種が見当たらなかったので、OKオリジナルの柿ピーを買ってみた。 こちらは個包装でなく、大袋入り、ジッパーなし。でも、パッケージにコストをかけない分、容量たっぷり、お値段お得。これはこれで清々しい。 で、変わりなくポリポリと楽しんでいます。 個包装タイプはフレッシュ感があっていいけれど、開けた分全部食べてしまいがち。食べた

          まるでマンガのようにスイスイ読んだ時代小説、『みをつくし料理帖』

          唐突ですが、時代劇や時代小説がずっと苦手でした(小説=フィクション自体、めっきり読まなくなっていたのですが)。 時代劇はコスプレを見ているような感覚。自分の日常とは関係ないもののような気がしていました。 ところが昨年、高田郁さんの『みをつくし料理帖』(ハルキ文庫、全10巻)に出会って、ヘビーローテーションするほどに。 大坂生まれの主人公・澪が、縁あって江戸に渡り、いろんな出会いのなか、料理人として成長していくというシリーズもの。 もともとは夫が読んでいたのがきっかけ。

          子どもだった夏の贈りもの

          ローング、ローング、アゴー、中学生の時のこと。夏休み前、同級生の男の子に「お中元、くれ」と言われた。要は・・・プレゼント交換しようという話だったような記憶が。 贈りものをするとき、何を贈ろうかと考えるのは今ではけっこう苦にならない方なんだけど、中坊の頃はそこまで気が回っていたのかどうか。 小さな町の中心部にあった雑貨屋で(中高生が友だちへのプレゼントを選ぶのによく利用されていた地元のお店)、レターラックを選んだのだけど、中学生男子があれもらって嬉しかったか?と、今になって

          ラジオを聴けない子どもたち

          「小学生の娘がラジオを聴き取れない」という、警視庁の警備部災害対策課に勤めている方のツイートが、少し前、話題になっていたそうです。 ラジオが日常生活に溶け込んでいる私には、軽い衝撃でした。 ゲームやテレビ、スマホ……目から入ってくる情報に慣れている子どもたち。自分はもう慣れ親しんでしまっていたけれど、「ラジオを聴く」という行為には、習慣というか、練習(トレーニング)が必要なのかも。 この記事を読んで同時に思い浮かんだのが、日本人は英語を読むのは得意だけど、ヒアリングや会

          ハッとさせる声の届け方

          3月24日で放送が終了した「伊集院光とらじおと」(TBSラジオ)。日常生活にとけこんでいたので、終了のお知らせを聞いたときは落胆した。 でも、こういうとき、知人の名言を思い出す。 「友だちを一人失うということは、新しい友だちができるということ」 ラジオを聴いてた時間が自由になると思えば、それもまたよし。 代わって始まった「パンサー向井の#ふらっと」も気が向いたとき聴くように。新しい番組や出演者をいいなと思う。これもまたよし。 と、時間と気持ちは移ろっていますが、伊集院

          「問題ありません」って、ビジネス用語?

          イラストの仕事を始めて数年たった頃のこと(10年くらい前のこと)。イラストのラフを確認した担当の方が「問題ありません」とお返事くださったことがあった。 それまで、「問題ありません」という言い方に出会っていなかったので、新鮮というか、違和感があったのでした。 しかも、同じ時期、別の仕事の担当の方からもそう言われたことがあって、軽く驚いたのでした。どちらも若い方。今ではそういう言い方、普通に使われているのかな、って。 イラストの仕事をする前は出版社に勤めていて、原稿やイラス

          ハナウタを歌ってみると・・・

          ハナウタを歌うときって、ちょっと機嫌のいいときというイメージがあります。トラブルに直面していたり、体調の悪いときはそんな気分にはならないというか、思いつきもしなさそう。 体の調子が良くなさそうだなと心配していた家族がハナウタ歌っているのが聞こえてくると、なんとなくホッとしたりします。 人の考え方や性質はなかなか変わらないけれど、行動は変えることができる。行動を変えると、まわりの人は「あれ、あの人、いつもと違うな、なんか変わったな」と思ってくれるようになる。 そんな内容の

          丁寧な暮らしにもう惑わされません

          新型コロナの感染拡大と体調の関係もあって、長く兵庫の実家に帰っていない。電話ではよく話しているのだけど、「ビデオ通話したら?」と夫にすすめられ、昨年試してみたら、たいそう喜ばれた。 家族の顔もさながら、背景に懐かしい居間が見えて、まるで実家に帰れたような気持ちに。会話自体は電話の方が落ち着いてできますけども、よい時間を過ごすことができました。 「ビデオ通話するから」と電話で予告していたとき、母が「髪が真っ白になって、おばあちゃんになってるから」と言っていたんです。 それ

          いつもは見えない骨のこと知っていますか?・・・骨が好きになるおすすめ絵本

          ●意外と知らない骨のこと 子どもの頃、体についての知識は学校で教わったり図鑑を見たり、何となく知った気にはなっていたけれど、体のことについて知りたい思うようになったのは、大人も大人、中年になってから。いろいろ病気を経験してから。 骨もその一つ。数年前、骨の異常が見つかって、がぜん骨のことが知りたくなってきました。というより、骨のこと、実はよく知らなかったことに気づきました。 そんなとき、家族が、上大岡トメさんのコミックエッセイ『老いる自分をゆるしてあげる。』(幻冬舎文庫)

          昔の写真で出ています

          先日、主治医の紹介で、御茶ノ水にある病院へ。 病院に出向く前、今回診察を受ける先生のお顔を病院のホームページで拝見。優しそうで、ホッとする。 その先生の書かれた論文の概要(PDF)もネットで検索して読むことができ、参考になる。ネットの時代ならでは。 さて、病院の日。名前を呼ばれて診察室に入ると、あれ? 紹介された先生とは別の方が。 いやいや、よぉく見ると、ホームページで見た写真の面影が。ご本人です。どうやら、何年も前に撮影した写真がそのまま使われていた模様。 優しそ

          七味五悦三会 ・・・2021年面白かったマンガ3冊

          『週刊SPA!』で連載されていた鴻上尚史さんの「ドン・キホーテのピアス」。ほぼ毎回、楽しみに読んでいたので、今年5月で連載が終わり、悲しかった。 風物詩のごとく、鴻上さんが毎年12月になると取り上げていたのが、「七味五悦三会(ひちみ・ごえつ・さんえ)」のお話。 「七味五悦三会」とは、「美味しかった七つの食べもの」「五つの楽しかったこと」「新しく出会った三人」という意味。 除夜の鐘を聞きながら、この一年、どんな「七味五悦三会」があったかを振り返り、このすべてが揃うと、「今

          〆切ギリギリ体質も変われます

          かつて私は〆切ギリギリ体質だった。それが、齢(よわい)○○にして、前倒し体質に変わってまいりました。 中年になって、どっちかと言うと死に近い年齢になってきたのに今頃かーい。もっと早くから出来んかったんかーい。と思う一方、習慣って、行動って、変えることができるんだと静かに感動しています。 このギリギリ体質。てっきり父親譲りのものと思っていました。 たとえば、何年も前の話。父が珍しく電話してきたことがあった。兵庫の実家に電話して父が出ると、「おぅ」と嬉しそうな声を発しながら