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子どもだった夏の贈りもの

ローング、ローング、アゴー、中学生の時のこと。夏休み前、同級生の男の子に「お中元、くれ」と言われた。要は・・・プレゼント交換しようという話だったような記憶が。

贈りものをするとき、何を贈ろうかと考えるのは今ではけっこう苦にならない方なんだけど、中坊の頃はそこまで気が回っていたのかどうか。

小さな町の中心部にあった雑貨屋で(中高生が友だちへのプレゼントを選ぶのによく利用されていた地元のお店)、レターラックを選んだのだけど、中学生男子があれもらって嬉しかったか?と、今になってどうかと思います。

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夏休みが明けて、その男の子がくれたのは・・・自分で組み立てたであろうプラモデルの飛行機。機体の色がグレーだったので、戦闘機系だったと思います。

それは、ギフト用とかではない、おうちにあったであろう箱に入れられていた。まわりにティッシュペーパーを詰めて緩衝材にしてあった。飾り気はないけれど、自分で作ったプラモデルを大事に包んでいる心意気はものすごく伝わってきた。

このプラモデルも、中学生女子が喜ぶかどうかという代物ではあったかもしれないけれど、その男の子は自分が好きなものを私にプレゼントしてくれたんだなと、静かに感動した。遠い遠い夏の思い出。

ようこそ。読んでくださって、ありがとうございます。