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ときどき左利き

数年前、右ききの夫が左手でお箸を持って食事を始めたことがあった。

もし右手が使えなくなったときのためのちょっとした練習で、朝食のとき左手を使うことにしたそうだ。そのリスク管理、素晴らしい。

先日、そのことをふと食事中に思い出して、「そう言えば、左手でお箸持ってごはん食べる練習してたことあったよね。その後、どうなったの?」と聞いてみると……。

「いまも左で食べてるよ」

あ。ほんとだ、左手でお箸持ってる。気づかないくらい自然に使えるようになっていたんだ。

私も左手、使ってみよう。脳の刺激にもなるし!

と、お箸を左手に持ち替えたが、即効で「すいません、スプーンください」状態。ご飯が、おかずが、上手くお箸でつかめません。少し前、お箸の持ち方のマナーのイラスト、仕事で描いたばっかりなのに。

ごはんが、ごはんが、ススマナイくーん。もどかしくて右手に持ち替えてしまった。

子どもの頃、お箸を使い始めたとき、こんなだったのかな。

自転車に乗れるようになったときや、逆上がりができるようになったときのことはなんとなく覚えているのに、お箸のことは記憶にない。

もしかしたら、わりとスムーズに使えるようになっていたのかな。いや、でもお箸を左手に持ち替えてみて思う。きっと一番最初は上手くつかめなかったんじゃないかな。

時どき、利き手でない手も使ってみよう。か。

ようこそ。読んでくださって、ありがとうございます。