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記事一覧
2012年の読書を振り返る
振り返り日:2018/4/5
タイトル数:37作品
冊数:54冊
この年も小説中心の読書でした。
宮部みゆき、京極夏彦、乃南アサ、海堂尊はもともと好きな作家でしたが、ドラマの影響で、誉田哲也や東野圭吾作品も読んでます。
自分のなかで発見だったのが、加賀恭一郎シリーズ(東野圭吾作品)のようなミステリーものに、私はそこまでハマらない、ということ。
この年、いくつか加賀恭一郎シリーズ読んでます
【読書感想】「ヤッさん」原宏一
読了日:2012/11/16
銀座の街の片隅で、ホームレスとなっていたタカオは、 ある朝、ガタイのいいおじさんにたたき起こされる。 おじさんは「ヤッさん」と呼ばれる孤高のホームレス。
ホームレスながら、築地場内の人々と高級料理店の間を結ぶ コーディネータとして信頼を得ており、タカオにうまいものを食わせてくれる。
そんなヤッさんの人柄と心意気にひかれたタカオは、彼に弟子入り。
都会の街を走り
【読書感想】「研ぎ師太吉」山本一力
読了日:2012/12/11
包丁研ぎの太吉は無口で腕の良い職人。
ある日、彼の長屋にかおりと名乗る若い女が訪ねてくる。聞けば殺された父の肩身である包丁を研いでほしいとのこと。太吉はその依頼を受ける。
その数日後、今度は太吉のもとに岡っ引きが現れ、彼を番屋に連れて行く。太吉は番屋で同心の堀部から、かおりが人殺しの疑惑をかけられ捕まったと聞かされる。
かおりの無実を感じた太吉は、7日間という期限の
【読書感想】「橋本式国語勉強法」 橋本武
読了日:2012/11/27
名門私立灘中灘高で50年間国語教師をしていた著者が紹介する国語学習法の本。
現代文、古文、漢文など国語の授業で扱う各分野ごとに、どのように学んでいくのがよいのか、彼が授業で実践してきたノウハウを紹介。
出身大学が教育系だった、ということもあって、私の周囲には教員が多い。
皆、学生時代から教育に熱い気持ちをもっている人が多く、飲みの席で教育について語ることも多かった
【読書感想】「考え抜く社員を増やせ!」柴田昌治
読了日:2012/11/7
作者は、スコラコンサルタント プロセスデザイナーという会社の代表。
この会社は、企業の風土改革を推進するコンサル会社で、風土改革のために、依頼企業に長期間にわたる経営者向け意識改革セミナーを提供している。
この本は、企業の古い体質と、人々の思考停止に警鐘をならす本。
この本や、ちきりん本、WORK SHIFT、などの書籍に共通しているのは「ゼロベース思考」。
「根本
【読書感想】「つるかめ助産院」 小川糸
読了日:2012/9/26
夫が突然失踪し、茫然自失の主人公、小野寺まりあは、過去に夫と訪れた南の島に降りたった。
そこで出会ったつるかめ助産院の先生から、まりあは妊娠していることを告げられる。
島の人たちとふれあい、子をお腹に育みながら、頑なで内向的だったまりあは少しずつ変わってゆく。
人との優しいふれあいと、いのちの話。
優しくてあったかい気持ちになった。
ストーリーのなかで、主人公は妊
【読書感想】「ゴールデンスランバー」 伊坂幸太郎
読了日:2012/9/21
人気首相、金田貞義が地元仙台でのパレードの最中、爆発物により殺されてしまう。
民衆やマスコミが騒ぐなか、容疑者として手配されたのは、青柳雅春という青年。
全く身に覚えのない事件の犯人にしたてあげられた青柳は、見えない大きな力に抗いながら、逃げる道を探す。
映画になるだけあるなぁ。
ボリュームある内容だったけど、あっという間に読めた。
面白〜〜い。
伊坂幸太郎作品は
【読書感想】「ロスト・シンボル」ダン・ブラウン
読了日:2012/9/18
ハーバード大教授ロバートラングドンは、ある朝、恩人であり親友でもあるピーターソロモンから代理講演を依頼される。
しかし、会場に着いたラングドンはそこでピーターの切断された手首と、自分がそこに呼ばれた意味を聞かされる。
CIAも絡み複雑化する事態のなか、ラングドンはピーターを救うべく奔走する。
本作では、秘密結社のなかでも最もメジャーなフリーメイソンがストーリーの中心
【読書感想】「八朔の雪」~「夏天の虹」みをつくし料理帖シリーズ 高田郁
読了日:2012/9/7
時は江戸。
主人公はさがり眉が特徴の娘、澪。
生まれは大坂だが、諸々の不幸が続き、訳あって江戸の長屋で 暮らしながら神田お台所町の蕎麦処「つる屋」で奉公人として働いている。
料理が好きで、大坂で奉公していた店の主からも、その腕を期待されていた澪だが、 大坂と江戸の食文化の違いに戸惑い、苦悩する日々。
優しいつる屋の旦那種市や、大坂時代の店の女将であるお芳、 長
【読書感想】「ホルモー六景」 万城目学
読了日:2012/8/22
前作「鴨川ホルモー」の続編。
いろんな人たちのあれこれが描かれた短編集。
しっかり楽しむために前作も時々読み返しながら読んだ。
やっぱり万城目さん、大好き。
すごく面白かった。
なにが素敵って、前作「鴨川ホルモー」と、今回の短編6つが、全部ちゃんと繋がってること。
その繋がり具合がいい。
短編に散りばめられた伏線も、別の短編で回収されてたり、読んでて「おっ!」と嬉
【読書感想】「ダンナ様はFBI」 田中ミエ
読了日:2012/8/17
タイトル通り、ダンナ様がアメリカンで、元FBIという国際結婚夫婦のエッセイ。
交際結婚らしい大変かつ愉快な日々を綴っている。
著者はバリバリ働くフリーライター。
ダンナ様はそんな彼女にさまざまなアドバイスをしてくれるんだけど、そのアドバイスがホント素晴らしい。
ビジネスマン向けのセミナーとかできちゃいそう。
読んでて「ハッ(゜ロ゜)」と思うことも、耳の痛いことも多々
【読書感想】「世界を旅して考えよう」 ちきりん
読了日:2012/8/9
著者は、おちゃらけ社会派ブロガーちきりん。
ちきりんさんを知ることになったきっかけは、ともさん(夫)が、この人の本「ゆるく考えよう」を買ったから。
読んだらすごく面白かったので、私もブログやTwitterをながめるようになった。
この方、もとは一流金融系企業でバリバリ働いていたんだけど、今は会社を辞め、高等遊民のような生活(ブログ書いたり、旅したり、うまいもの食べたり
「英雄の書」 宮部みゆき
読了日:2012/8/2
平凡な小学五年生友理子には、成績優秀・運動神経抜群、周囲からの人望も熱い中学2年生の兄がいた。
ある日、先生からすぐに帰宅するよう言われた友理子は、母から「兄が同級生を切りつけ失踪した」と告げられる。理由がわからない両親は、失踪した兄の帰還を待ちわび、悲嘆にくれている。
兄の行動が信じられない友理子は、兄の部屋でおかしな本に話しかけられる。本は友理子に「兄は英雄に憑かれ
【読書感想】「インビジブルレイン」 誉田哲也
読了日:2012/7/27
女刑事姫川玲子シリーズ第4作目。
中野でチンピラの刺殺体が発見され、姫川班も捜査にあたる。
直後、「犯人は柳井健斗」というタレコミ情報が入る。柳井健斗は9年前、姉を何者かに殺されており、当時容疑者として疑われていた彼の父親も自殺していた。
殺害されたチンピラは当時の姉の交際相手。
警察上層部は、柳井は真犯人であるチンピラを復讐のために殺害したと推測。9年前の捜査ミス