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秒速5センチメートル(2007年:監督△新海誠)【そして僕はアニメ紹介を止めた】

600記事に達すると過去記事が消え始めます。
マガジンに入れてあるので完全に消えることはないですが、
サムネとかは消去されてしまいます。
テキストだけ。
自分の書いたものはどんなものでも、
多少の愛着はあるので、消えてしまうのは切ない。

というわけで、今回は切ない映画。
そう、

失恋映画です。

失恋映画の極北でそ。(誤字ママ)

(この辺はネタバレ問題ないですよね・・・)
まあ、解釈が違うのかもしらんけど。

男女のすれ違いを生涯のテーマにしているっぽい新海誠ブランドで、
失恋映画を描かせたら、
それはもう、ド直球になります。

あまりに率直すぎて、あちらこちらで悲鳴が聞こえ、
ハートフルゴールインしか見てこなかったハッピーエンド至上主義エンタメ消費者の方々に、過酷な現実を思い出させてしまい、深い精神的外傷を与えアニメ依存症の中毒者に走らせたのです。

こうして日本アニメは世界に蔓延していったのでした。
そのとき、歴史は動いた。

しかし、

トラウマ、いいですよね。

エンタメにおいて、トラウマは味わうためにあるのです。
あらゆる芸術はトラウマを食べられるものにするためにあります。

ありとあらゆるマイナスなイベントが、
アートの中では反転現象を引き起こし、
美しいもの、楽しいものへと変わってしまいます。
ふしぎです。
それによって、
私たちは醜悪な現実を直視できるようになります。

醜い過去をさりげなく受け入れ、
それを自分の皮膚として着込んでいくようになります。
そこには、怒りや悲しみや負の感情がこしとられ、
体験だけが残ります。

人類の歴史ではさまざまな悪夢が繰り返されてきました。
そう、失恋とかね。

それをアニメ映画にすることで、
それが昨日の雨ぐらいのニュアンスで受け止められるようになるのではないか。

芸術とは治癒作用なのです。
(エラい人が言っていた)

だから、二度目を観るときは、
心が穏やかになって観れるのです。
そんじゃあ、二周目をば。
うっ


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