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ミツバチのささやき(1973年頃)【お嬢さま、あんまり動き回られると映画紹介ができません、もう】

旧作名作。
あちらこちらでこの旧作名作を語る人が多いので、
興味に駆られて視聴しました。
この映画が作られのは、1973年。
過去を思い出す(ような)視点で作られた映画であり、
その思い出す先は、1940年代中頃。

第二次大戦は終わった頃合いでしたが、
スペインのフランコ独裁体制の支配が固まってきた時代です。
フランコ体制は中立のまま、大戦を生き残ったのですね。

そんなスペインの田舎町。
とあるふたりの良いとこのお嬢さん2人。
この2人の視点から、映画は回ります。

姉のイザベルと、妹のアナ。
特にアナが、主人公です。
世界はアナの視点から語られていきます。

ただ時折、大人たちの視点が入りますけど。

イザベルとアナが可愛いのですが、
ロリコン映画という感じはしません。

これは1973年の誰かが、
その子ども時代のエピソードを回想しているという感じでしょう。
姉妹で色んないたずらをやったり、
大人を心配させたり、色んなものを見て回ったり、
大人たちが深刻そうな顔をしている中、無邪気な視点で動き回ります。

ただ中盤に大きな流れがあります。

アナちゃんはフランケンシュタインを信じているのですが、
とある場所で本物のフランケンに出会ったかもしれないアナちゃんは、
仲良くしようと試みます。
しかしフランケンはいなくなってしまいます。

怒ったアナちゃんは家出。
まあ小なりとはいえブルジョアの娘さんなので、
村中で捜索されて、
発見されて事なきを得ます。
あまり説明はありません。
幼い子どもの視点から、最低限の情報を与えられ、
後は勝手に想像してください、という作品です。

大人たちの視点も若干ながらありますので、いくらかはわかりますけど。

そんな話。
別になんということもない子ども時代の話ですが、
背景が重苦しい時代だったせいで、
社会背景に関する説明も入り、
さらにはそれでも美しい農村の風景を映画なのでこれでもかと撮り、
そういうのをホットケーキミックスにした作品。

確かにこれは印象深いかも。

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