読書日記・3月4日~3月10日
3月4日(月)
久坂部羊さんの『悪医』を読み始めた。どんなに苦しくても治療して病気を治そうとする末期がん患者と、治療することによって起こりうる弊害を訴える医師。末期がんともなればできる治療も限られるし、患者本人の元気も失われている場合がある。だから治療をせずに、動けるうちに好きなことをしたらいいと話す医師の説明もわからないではない。しかし、どうにかして健康を取り戻したいと願う患者にはその真意が伝わらない。両者のあいだに大きな溝が発生している。もしも自分だったらどうするだろうか。
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3月5日(火)
『悪医』の続きを読む。抗がん剤治療はやはり壮絶。これほどまでに苦しみにたえなければならないのに、抗がん剤でがんが治らないという事実がつらい。
優しさが求められるのは悪いことではないはずだけど、優しさだけが求められてしまうと真実が見えにくくなることを思い知る。
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3月6日(水)
『悪医』を読み終わる。現状で闘病中の母を抱えているため、とても他人事と思えずに作品に没頭してしまった。治療を受けることで寿命が縮まる可能性もあるという話があって、まさしく治療を開始してから弱り切ってしまった母のことを思った。医師の多くは、がんになっても治療しないという話もあったけれど、本当のところどうなんだろうか。人それぞれに状況や抱えているものが違うけれど、家族がいる人にとって治療を諦めることは難しいのかもしれない。
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3月7日(木)
本が読みたいのに、本に集中できないことが増えた。集中力の問題か?と思いながら、蟹の親子さんの『にき』を読み返していたら「脳が落ち着かない」という文章があって、まさに今の自分を言い表す表現だったのでスッキリした。「脳が落ち着かない」原因を検索すると、ADHD、うつ、更年期などがあった。年齢的なことも考えると、更年期の可能性が非常に高い。事実を受け入れる時が迫っている。いやだ。
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3月8日(金)
花田菜々子さんの『モヤ対談』を読み返す。ヨシタケシンスケさんが「子どもには7割ぐらい軽蔑されるぐらいでちょうどいい」みたいなことを仰っていて納得。自分がどれだけ優れていたかを自慢したがるのが親だけど、日ごろ一緒に生活していれば、親がそれほどの人間じゃないことは子どもにも伝わる。嫌われやすい自慢話をするよりも、どんな失敗をしてきたかを話すほうが子どもにとっても良いのではないかという話があって、私も格好つけてばかりいないで、もっとダメなところを見せていこう!と決める。息子に「親はスゴイと思っているかもしれないけれど、そうじゃないってところをこれからは見せていくね」と伝えたら、「そんなのとっくに知ってる」と言われる。とっくに知ってたなら教えてよね。
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3月9日(土)
『3月9日』の歌が流れるせいか、どうしてもレミオロメンのことが頭に浮かぶ日なんだけど、レミオロメンとしての活動は2012年からしていないらしい。知らなかった。
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3月10日(日)
子どもたちのために必要だからという理由で、学習マンガ『日本の歴史』を購入した。本当は私自身が読みたかっただけなんだけど、夫も息子も興味をしめし「読んでみたい!!」と言い出したので、ほくそ笑む。マンガになっていると手に取りやすいし、理解もしやすいのでとても助かる。マンガのある世界に生まれてきてよかった。
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