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読めてるのか?日記・4月1日~4月7日

4月1日(月)

読書から遠ざかってしまうと、読書したい気持ちになったとき、何を読めばいいのか悩むようになる。本を読んで言葉を理解する頭がどんどん後退しているようでもあり、しかしこれは本を読む習慣を失ったせいではなく、たんに老化のひとつかもしれない。ということで(どういうことで?)、以前購入していた日記本を手に取る。何を読めばいいのかわからないときは、色んな人の文章が読める文芸誌がベストかもしれないな、と気づく。色んな人の文章にふれると、本を読みたい欲が刺激されてとてもよい。

4月2日(火)

犬の通院日。春になり予防接種の季節になったせいか、激混みの動物病院。全部終わるまで3時間かかった。犬は大変ご立腹なようすで、帰りの車内でずっと文句を言っていた。犬にいくら文句を言われても、私は鼻の下をのばしてデレデレしている飼い主なために、犬の怒りはどこにも届かない。気の毒。

4月3日(水)

谷川俊太郎さんとブレイディみかこさんの『その夜とこの世』を読む。ブレイディさんと谷川さんの手紙のやりとり。ブレイディさんの現実をとらえる視点が面白くて、ブレイディさんの本を読み直したくなった。長文は読むのも書くのも苦手という谷川さんだけど、少しずつ長めの文章を書いていき、ブレイディさんと交流していくところがとても良かった。

4月4日(木)

青山ゆみこさんの『元気じゃないけど、悪くない』を読み始める。お酒を飲んで夫とケンカのようになってしまう青山さんの、お酒に振り回される様子が以前の私そっくりでビックリした。

お酒を飲むことで、いつもは我慢していることも口にしてしまうことがあり、そのせいで夫とケンカになることがしょっちゅうだった我が家。いまでは私のお酒の量が減っているので、お酒でのケンカはなくなった。

しかし、長く一緒に暮らすと遠慮がなくなるせいか、お酒がなくてもケンカになることは大いにある。ケンカの原因は酒癖の悪さではなく、私の口の悪さだろうと見当はついているけれど、考えるよりも先に口が動いている自分を止められない。気づいたら暴走している自分をどうにかしたい。

4月5日(金)

犬の通院日。待ち時間中に読書でもしよう!と本を持参したら、今日に限ってすぐに呼ばれた。急いで診察室へ入ろうとしたら、ドアのところでつまずいて転びそうになる。その状況をめちゃくちゃ冷めた目で見つめる犬。どんな時でも塩対応な犬がおもしろくてたまらない。

4月6日(土)

Instagramでフォローさせてもらっている方々が購入されているのを見て、気になったので大崎清夏さんの『私運転日記』を注文して読み始めた。

16年一緒だったパートナーと別れて、一人暮らしを始めた大崎さん。16年という年月をともにすごした相手と離れるのは、なんかとてつもなく大きなものを失った感覚になりそうだけれど、大崎さんは一人でもどんどん歩いていて、その姿になんだかとても勇気づけられた。不思議な読後感がある。

4月7日(日)

今日も青山ゆみこさんの『元気じゃないけど、悪くない』を読む。50歳にもなって、自分をこじらせているなんて恥ずかしいと青山さんは仰っているけれど、何歳でも自分に対しての気づきがあるのはすごいことなんじゃないかと思った。

心身の不調によって、いままでの生活や人との関わりかたなどを見つめ直していく青山さん。参考にしたという書籍も一緒に紹介されていて、これらも片っぱしから読みたい気持ちでいっぱい。

年齢を重ねることで、見つめ直さなければならないこと、受け入れなければならないこと(主に加齢で起こる症状)がある。目をそらしてばかりはいられないんだろうな、と青山さんの本を読みながらぼんやり思った(危機感ゼロ)。

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