読書日記・少しでも長ければいいよね
5月19日(金)
もうこれ以上は増やしません!と宣言したはずなのに、いつのまにやら増えている本たちが床を占領し始めたので、新しく本棚を設置することにした。本棚に入りきらなくなったら本は買わない、あるいは読まなくなった本を処分してその空きスペースに新しい本を入れる、と決めたはずだったのに、その誓いは早々にやぶられてしまった。本が増えるスピードをまったく考えていなかったのが敗因と思われる。本棚を組み立ててくれた夫に、もう本は増やさないと決めたのにすまないという話をしたら、こうなることは予想できていた、むしろこれ以上本を増やさないと決めるほうがどうかしている、と私のことをよく理解した発言をしてくれたので笑った。
読んでいたのは、ニーナ・デ・グラモンさんの『アガサ・クリスティー失踪事件』。
アガサ・クリスティーが失踪する事件の合間に、語り手であるナンという女性の過去の話があるのだけど、その過去が個人的に重くて読むペースがなかなか上がらない。しかし半分まで読み進めたところで物語に進展があったため、ここからペースを上げられそう。良かった。
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5月20日(土)
息子の歯科の日。ちょっと前に歯並びを指摘されたので、矯正するかどうかを矯正歯科へ相談に行ったはずが、先生はお忙しそうだったので説明を受けるだけで終了した。あれ?相談は?? 先生曰く、矯正するにしても今ではない、歯の生えかわりの時期があと数ヶ月後だからその辺りに来てくれとのこと。今後いったいどのような展開になるのか、そして息子は本当に矯正治療ができるのか不安になる。パンフレットのようなものをもらったので矯正治療の流れを読みながら、矯正はとにかく根気が必要な治療で、3~5年という長丁場を乗り越えなければいけないと知った。根気とは無縁の私と息子がどこまで対処できるだろうかと呆然としそうになる。しかし歯並びは一生ついて回るものだし・・・うーん。
読んでいたのは、村井理子さんの『はやく一人になりたい!』。
そうそう、子どもの問題はすべて母親の責任みたいに思われていると考えるだけでも疲れるのに、実際に面と向かって言われた日にはもう呆然としてしまうのよね。私は夫がまだ喫煙者だったころ、小児科医師に「旦那さんにタバコをやめろって奥さんが言わないとダメですよ。副流煙で苦しむのはお子さんですからね。お子さんのためにも、お母さんが頑張って旦那さんのタバコをやめさせてくださいね!!」と言われたことを思い出した。子どものことは親が責任を持たないといけないとは思っていたものの、夫の喫煙まで私の責任になるとは思ってもみなくてビックリした(それから数年後に夫は自発的にタバコをやめた)。
いや、よくないよね。お母さんが自分を犠牲にして子育てしてくれても、子どもは嬉しくない。それは自分が子どものころに強く思ったことだった。きっと子どもはお母さんが笑ってくれていることが一番だと思うし、親も子どもが笑っていてくれることが一番だと思っているはず。人間には喜怒哀楽があるから、いつでもどこでも笑顔ってわけにはいかないだろうけれど、笑顔でいられる時間が少しでも長ければいいよねと思った。