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読書日記・いつか必ず読むぞ!の気持ちで

9月26日(火)

冬用の布団が欲しいので、一緒に買い物へ行ってほしいと母に言われ、父と母と三人で出かける。父はとにかく高額商品なら安心だと思っているふしがあり、安いものには見向きもしない。1万円よりも2万円の布団を求めようとするけれど、その布団たちの違いについてはさっぱり理解していない。理解していない物を買う必要はなし!!と私がアレコレを口を出し、最終的には目標額の半値以下でおさまった。よくやった!私!! お礼にステーキをおごってもらった。

ピーター・スワンソンさんの『8つの完璧な殺人』を読み終わる。

有名な小説の手口に似た殺人事件が起き、犯人はいったい誰なのかを探るストーリーだと思っていたら、途中で思ってもいなかった展開が入ってきて、騙された気分と、いやでもこれは騙されたわけじゃないのか、という気持ちとがあいまって複雑な心境におちいった。でもこれが面白いんだよね、やっぱりスワンソンさんの作品大好き!! と一人でニヤニヤした。もう一度、スワンソンさんの作品をすべて読み返したい気分。


9月27日(水)

外に出たら涼しかったようで、犬はめちゃくちゃ久しぶりにロングコースの散歩道を選んだ。ここのところ15分ぐらいの散歩しかしていないので、1時間の散歩に飼い主がヘトヘトになる。帰宅してご飯をもらった犬はさっさと寝ていた。どうやら私以上に疲れていた様子。白目向いてイビキをかきながら熟睡していた。

読んでいたのは、『だれかに、話を聞いてもらったほうがいいんじゃない?』

元カレにフラれて、セラピストのもとへ行くことにしたロリ(彼女もセラピスト)。フラれたことで世界のすべてを悲観的にとらえて涙するロリだけど、セラピーを受けるうちに、その悲観的な思いを作り出しているのは自分自身だと気づくようになる。自分は牢獄にいると思っていたけれど、本当は牢獄なんてなくて、よくよく周りを見渡せば自由に走り回れるってことに、ロリはまったく気がついていなかったんだと気づく場面があった。

私も彼女と同じように、自分で牢獄を作り出し、自分を看守にして自分で自分を縛りつけていただけなんだろうなと気づいた。こういうセラピー本は自分のことじゃなくても、何かしら突き刺さる場面があるので面白くて大好き。


9月28日(木)

最近YouTubeで辻ちゃんの動画を見ているのだけど、目分量で料理している辻ちゃんがとてもよくて何度も見てしまう。ずっと前に、辻ちゃんの料理は本当に本人が作っているの? 誰か他の人が作っているのでは?? と言われていたことがあったけど、魚をテキパキとさばいたり、レシピも見ずに料理を何品も作りだしていく辻ちゃんの姿を見ていると、本当に料理が上手なんだろうなという印象しかなかった。4人も子どもがいて、働きながら家事も子育てもしている辻ちゃんに、なぜかとても癒されている。辻ちゃんって不思議な魅力を持った人なんだなあ。その魅力に気づくことができてよかった。

読んでいたのは、『病と障害と、傍らにあった本。』

頭木弘樹さんが入院中『カラマーゾフの兄弟』を夢中になって読んでいたら、隣のベッドの人が頭木さんの読んでいる本が気になったらしく、頭木さんは『カラマーゾフの兄弟』の上巻を隣の人に貸してあげたらしい。するとその人も『カラマーゾフの兄弟』にハマり、さらには他の同室の人たちも『カラマーゾフの兄弟』にハマり、そのとき入院していた人たちみんなが『カラマーゾフの兄弟』やドストエフスキーを読んでいたことがあったと書いてあって、そこまでハマれる作品なのか!!と、『カラマーゾフの兄弟』をめちゃくちゃ読んでみたくなった。長編を読んだことが人生で一度もないうえに、飽きっぽい私がはたして最後まで本を読み切れるのか、まったく自信がないけどいつか必ず読むぞ!!という気持ちでいっぱいになった。

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