mojo_sugiyama

1954年生まれ デジタルハリウッド大学・学長 11歳から音楽を聴き続けている。

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1954年生まれ デジタルハリウッド大学・学長 11歳から音楽を聴き続けている。

記事一覧

SSoM-27 Paris Match

基本的にアメリカの音楽をすべて取り入れながら独自な発展を見せている日本のPOP。例えば初期の山下達郎と竹内まりやが作ったサウンドなど、洋楽っぽいけどオリジナリティ…

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3日前
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Tweet-3 fami

2019年末、YouTubeでの縦動画に目と耳が釘付けとなった。「なんだこれは!、上手い上手すぎる」、エレキベースで出来得るテクニックが3分間に詰め込まれていた。ふぁみ(fam…

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6日前
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Column-8 Remastering

リマスターの凄さが世界的に認識されたのは、2009年9月のBeatlesの全アルバムのリマスターだろう。何と4年の歳月をかけてデジタルリマスターを完成させたというのだ。すべ…

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11日前
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SSoM-26 New Cool Collective

生まれも育ちも関係無いのに、ある国や地域の音楽をこよなく愛してしまうことが、ごく普通なのが音楽の本当に素晴らしいところだ。 New Cool Collective は、アムステルダ…

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12日前
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SSoM-25 Pink Floyd

ここ数年、過去の名アルバムがリマスターされた上で、ハイレゾ化されてストリーミング音源となることが増えてきた。新譜の時はレコードで聴き込んでいるから、その音の記憶…

mojo_sugiyama
2週間前
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SSoM-24 Eliane Elias

世界各地から、より大きな市場や可能性を求めてアメリカに渡るミュージシャンは後を経たない。Eliane Eliasは1960年サンパウロ生まれ、15才の時にはピアノを教えていたとい…

mojo_sugiyama
3週間前
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SSoM-23 Miles Davis

ジャズを聴き始めたら誰でも1957年の「Birth of Cool 」あたりからのMiles Davisの数々の名盤と出会い、これぞジャズと思うはず。しかしMiles Davis は、常に新しいミュー…

mojo_sugiyama
3週間前
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SSoM-22 VEDO

2013年、「The Voice」の出演から注目を集め、デビューした。VEDOは、アトランタを拠点とするシンガーソングライターだ。Usherをビッグブラザーと慕い、曲も提供し全米No.1…

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4週間前
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Tweet-2 Losing You

実は訳あって、XGのことは、デビューからYouTubeをメインにずっと追いかけて来た。子供の頃からアスリートのような訓練を受けると、どこまで行けるのか? 教育という観点か…

mojo_sugiyama
1か月前
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SSoM-21 Yaya Key

アメリカの音楽産業は、90年代以降、ヒップホップとR&Bが牽引していると良い状態だ。アメリカの各地から、ひっきりなしにアーティストがデビューし続ける。彼らはアメリカ…

mojo_sugiyama
1か月前
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Column-7 Lacquer Master

最近、中森明菜が次々とレコーディング風景をYouTubeに上げ、往年のファンが騒ついている。それに呼応するかのように、2013年に出たBest Collection が「Lacquer Master Ed…

mojo_sugiyama
1か月前
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SSoM-20 Grateful Dead

ベイエリアのパラアルトで65年に結成され95年に解散したロックバンドGrateful Dead。ドラッグの使用を積極的に行いピッピー文化を牽引してしまったバンドだ。2300回にも及…

mojo_sugiyama
1か月前
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SSoM-19 Justice

エレクトリックミュージックと言われるジャンルでは、昔からヨーロッパから新しいサウンドが出てくる。2007年、アルバム「CROSS 」が世界的大ヒットとなり、グラミー賞を獲…

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1か月前
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Column-6 Four Characters

Jill Bolte Taylor は、ハーバード大の脳科学者だ。1996年、37歳の時に脳溢血を起こし、4時間の間に徐々に左脳が停止していく様子を体験する。言語がわからなくなり、博士…

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1か月前
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SSoM-18 Taylor Swift

もはや無双状態のTaylor Swift。 ニューアルバムは、最後の1曲だけ異なる3バージョンのCDアルバム。3枚買うのが推し活?日本じゃないんだから、と思った瞬間、配信された…

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1か月前
6

SSoM-17 Peter Gabriel

1960年代から活動するPeter Gabriel、ジェネシスのボーカルを経てソロとなり、1986年のアルバムSoの世界的大ヒット、どこへ行ってもSledgehammerが流れていた。Pixar「WALL…

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1か月前
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SSoM-27   Paris Match

SSoM-27 Paris Match

基本的にアメリカの音楽をすべて取り入れながら独自な発展を見せている日本のPOP。例えば初期の山下達郎と竹内まりやが作ったサウンドなど、洋楽っぽいけどオリジナリティがある。近年、欧米で急速に拡散された竹内まりやの「Plastic Love」は1984年リリース、City Popという新たなジャンルの代表格だけれど、何と言ってもアレンジが素敵だ。

Paris Match は2000年結成のバンド。僕

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Tweet-3   fami

Tweet-3 fami

2019年末、YouTubeでの縦動画に目と耳が釘付けとなった。「なんだこれは!、上手い上手すぎる」、エレキベースで出来得るテクニックが3分間に詰め込まれていた。ふぁみ(fami)と名乗る高校生だった。僕は、これこそZ世代だと強く感じた、と同時に将来どうするのだろう?と、この才能の行方を勝手に心配した。

現時点で再生回数11,287,000を超えている。全世界のロックジジイ・リアクターたちが、大

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Column-8   Remastering

Column-8 Remastering

リマスターの凄さが世界的に認識されたのは、2009年9月のBeatlesの全アルバムのリマスターだろう。何と4年の歳月をかけてデジタルリマスターを完成させたというのだ。すべてのアルバムをリマスター版で聴き直ししなければならない。EPもLPもCDも持っているというのに、リマスター版CDを買うことなった。昭和40年代のステレオで聴いた音の記憶が鮮明だから、出てきた音には驚いたし、ポールのベースとリンゴ

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SSoM-26   New Cool Collective

SSoM-26 New Cool Collective

生まれも育ちも関係無いのに、ある国や地域の音楽をこよなく愛してしまうことが、ごく普通なのが音楽の本当に素晴らしいところだ。

New Cool Collective は、アムステルダムで1993年に結成された8人組のジャズバンド。アムステルダムという国際都市が影響しているのだろう。様々な国の音楽が折り重なったサウンドが特長だけど、キューバを感じる。紹介するのは、2022年の、

Yunikōn(D

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SSoM-25   Pink Floyd

SSoM-25 Pink Floyd

ここ数年、過去の名アルバムがリマスターされた上で、ハイレゾ化されてストリーミング音源となることが増えてきた。新譜の時はレコードで聴き込んでいるから、その音の記憶がある。リマスターでハイレゾの音は異なる。物凄く解像度が高くクリア、また新たな気持ちで音楽に向き合えるのが良い。

数々の名アルバムを残してきたPink Floyd。The Dark Side of the Moon の50周年記念で、リマ

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SSoM-24   Eliane Elias

SSoM-24 Eliane Elias

世界各地から、より大きな市場や可能性を求めてアメリカに渡るミュージシャンは後を経たない。Eliane Eliasは1960年サンパウロ生まれ、15才の時にはピアノを教えていたという。81年にジュリアード音楽学院で学ぶためNYCに移住、その直後からプロとしての音楽活動が始まる。多くのアルバムがあり、グラミー賞も獲っている。
紹介するのは、世界で大ヒットした、

Made in Brazil

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SSoM-23   Miles Davis

SSoM-23 Miles Davis

ジャズを聴き始めたら誰でも1957年の「Birth of Cool 」あたりからのMiles Davisの数々の名盤と出会い、これぞジャズと思うはず。しかしMiles Davis は、常に新しいミュージシャンを起用しながら、新しい音楽を作り続ける。1970年の「Bitches Blew」、そこにはエレクトリックな音楽があった。ジャケットが素晴らしく、どこのレコード店にも飾られていた。最初は音楽が理

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SSoM-22   VEDO

SSoM-22 VEDO

2013年、「The Voice」の出演から注目を集め、デビューした。VEDOは、アトランタを拠点とするシンガーソングライターだ。Usherをビッグブラザーと慕い、曲も提供し全米No.1ヒットを生んでいる。

近年のR&Bはベットルームポップと評されたりもして、すっかり傾向が変わってしまった感はある。そんな中VEDOの音楽にはR&Bの伝統が基盤に感じられ、そこから現代への進化が感じられる。デビュー

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Tweet-2   Losing You

Tweet-2 Losing You

実は訳あって、XGのことは、デビューからYouTubeをメインにずっと追いかけて来た。子供の頃からアスリートのような訓練を受けると、どこまで行けるのか? 教育という観点から非常に興味がある。また世界を目指すとは何か?についても考えてしまう。もちろんXGを推したい。

XG論は、いつかゆっくりやるとして、二大ボーカルと言えば、天賦の才を持つJURIA と努力の人CHISAこの二人の凄さは、2年前Ju

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SSoM-21   Yaya Key

SSoM-21 Yaya Key

アメリカの音楽産業は、90年代以降、ヒップホップとR&Bが牽引していると良い状態だ。アメリカの各地から、ひっきりなしにアーティストがデビューし続ける。彼らはアメリカの現代文化を作り、世界の人々の世界観に深い影響を与えてしまう。

Yaya Keyは、ニューヨーク市のクィーンズ育ちの35才でブルックリンに住んでいる。父は1968年生まれのラッパーで2022年に亡くなっている。ブルックリンはラップ発祥

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Column-7   Lacquer Master

Column-7 Lacquer Master

最近、中森明菜が次々とレコーディング風景をYouTubeに上げ、往年のファンが騒ついている。それに呼応するかのように、2013年に出たBest Collection が「Lacquer Master Edition 2024」として再リリースされている。

レコードを作る時、マスタリングされた音は、カッティングマシンに送られ、ラッカー盤に音楽信号を刻んでいく。マスターの音楽信号には生々しい情報が含

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SSoM-20   Grateful Dead

SSoM-20 Grateful Dead

ベイエリアのパラアルトで65年に結成され95年に解散したロックバンドGrateful Dead。ドラッグの使用を積極的に行いピッピー文化を牽引してしまったバンドだ。2300回にも及ぶライブ。1500回ほど録音が残っている。最盛期、彼らがツアーに出るとファンたちも大移動。社会現象として認識されていた。

彼らはステージの上で、即興的に気が済むまで演奏を続ける。時に半日にもおよぶライブが数日にも及ぶ。

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SSoM-19   Justice

SSoM-19 Justice

エレクトリックミュージックと言われるジャンルでは、昔からヨーロッパから新しいサウンドが出てくる。2007年、アルバム「CROSS 」が世界的大ヒットとなり、グラミー賞を獲得したフランスのデュオJustice が6年ぶりのアルバムを出した。メンバーのRodnayもAugeも40歳台になった。円熟のエレクトリックミュージック❗️

Hyperdorama

文明しか感じない音楽、まさにアルバムタイトル

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Column-6   Four Characters

Column-6 Four Characters

Jill Bolte Taylor は、ハーバード大の脳科学者だ。1996年、37歳の時に脳溢血を起こし、4時間の間に徐々に左脳が停止していく様子を体験する。言語がわからなくなり、博士としての自分も全て失われていく。右脳だけになった彼女は、体の境界を感じなくなり宇宙まで広がる自分を感じて感動する。その後8年のリハビリにより左脳の機能を完全に取り戻す。その体験を2008年TEDで話すと世界中でとんで

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SSoM-18   Taylor Swift

SSoM-18 Taylor Swift

もはや無双状態のTaylor Swift。
ニューアルバムは、最後の1曲だけ異なる3バージョンのCDアルバム。3枚買うのが推し活?日本じゃないんだから、と思った瞬間、配信されたのが、

The Tortured Poets Department The Anthology

全31曲、2時間3分。いつものスィフト節といえるメロディーに、等身大の悩み傷付くスーパースターの言葉が綴られる。

Del

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SSoM-17   Peter Gabriel

SSoM-17 Peter Gabriel

1960年代から活動するPeter Gabriel、ジェネシスのボーカルを経てソロとなり、1986年のアルバムSoの世界的大ヒット、どこへ行ってもSledgehammerが流れていた。Pixar「WALL-E」の主題歌で、アカデミー賞ノミネートとグラミー賞。
紹介するのは、なんと21年ぶりのアルバム‼️ 24bit/96KHz

I/O

ジャンル分けは好きじゃないけど、やっぱりUKを深く感じる。

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