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SSoM-23 Miles Davis

ジャズを聴き始めたら誰でも1957年の「Birth of Cool 」あたりからのMiles Davisの数々の名盤と出会い、これぞジャズと思うはず。しかしMiles Davis は、常に新しいミュージシャンを起用しながら、新しい音楽を作り続ける。1970年の「Bitches Blew」、そこにはエレクトリックな音楽があった。ジャケットが素晴らしく、どこのレコード店にも飾られていた。最初は音楽が理解できず何度も聴いた。

紹介するのは1974年の「Big Fun」。なかなか次作を作らないMilesに業を煮やしたレコード会社が、69年から72年に実験的にレコーディングされていたトラックを集めて出したとされており、評論家からの評価が低いアルバム。今から見たら凄いメンバー。ここからJoe ZawinulがWhether Reportへ繋げていく感じやChic KoriaがReturn to Foreverへ活かしていくサウンドが聴こえてくる。2022年にリマスター、24bit/192KHzで配信されている。

Big Fun

シタールや金物の打楽器の音が高音域まで伸びて、恐ろしくリアルで気持ちが良い。リマスター&ハイレゾ化の恩恵は素晴らしい。2時間、若い頃の巨匠たちが奏でるアブストラクトな音楽が、脳を異なる次元に運んでくれる。このサウンドを聴きながらの仕事は格別だ。

Delivered as internal content on May 26, 2024

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