Moirai

いつでも もぐもぐ。読んだり撮ったり踊ったり。

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  • パンデミック生活記

    首都圏郊外在住、パンデミック後の日常生活の変化をゆるゆる記録していく日記帳です。(今のところ感染が疑われる症状はなく、いわゆる体験記はありません)

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記事一覧

2020年のふりかえり

先日、会社で忘年会が行われた。時節柄、オンラインでの開催だ。事前に会社からは、チーズやら生ハムやらの詰め合わせが届いていた。さらに有名ショコラティエの焼き菓子も…

Moirai
3年前
11

私は他人の“お気持ち”が読みたい

何かと比べて「悔しい」って感じたことが、あまりない。 だから「悔しみノート」と聞いたときにも、そんなに興味は湧かなかった。 読んでみよう、と思ったのは、「悔しみ…

Moirai
3年前
10

どこかの、誰かのジャッジ

化粧をするのは、自分の気分をアゲるため。 そのせいか、在宅生活になってからやたらと化粧品を買うようになった。職場では悪目立ちしそうなラメのアイシャドーも、かわい…

Moirai
4年前
6

2020年8月の備忘録

新型コロナの影響で自分にどんな変化があったのか、書き留めておく備忘録。 「どこか遠くに行きたいな」と、よく思っていた。誰にでも、わりとよくある事だと思う。だけど…

Moirai
4年前
4

今週のBSシネマ

最近、引越ししてついにBS放送が見られるようになりました。いぇい! とはいえ、毎日ヘロヘロ働いていると溶けるように時間が消えていくので、今週BSプレミアムシネマで放…

Moirai
5年前
1

【映画】ボヘミアンラプソディ

「ボヘミアン・ラプソディ」。映画館で、あれだけの楽曲が聞けたのが嬉しい。オープ二ングからテンション上がる! 映画を見た後、批評記事で事実との違いが読めたのもQUE…

Moirai
5年前
2

あのころ

#8月31日の夜に 中2の頃に決めたのは「自分は役に立つ人間にはならない」ってことだった。 ほんとは何かにならなきゃって、気負いすぎてたのかもしれないけど、とにかく…

Moirai
6年前
2

短歌風2

嘘でつく きみの心の裏側は ねぇ、誰にもまだ 触らせてないでしょ その声も、 汗のにおいも 覚えてない だから早く動け、この足 どうして?と 苦しそうにつぶやいた その…

Moirai
6年前

短歌風に

ねぇ、あのさ ちょっとちょっと、そこのひと そろそろ名前でよんだら笑う? まるまった ねこのようにやわらかい わたしの棘は 取扱注意 もう一度、 ふやけにじんだま…

Moirai
6年前

本当と嘘と真実とその間にあるもの

先週末はドキュメント映画「作家、本当のJ.T.リロイ」を見に行った。 J.T.リロイは99年にデビューした作家で、当時のプロフィールは元男娼でホームレス経験もある美少年…

Moirai
7年前
5

【書き物】セッション

あなたがそばにいないから わたしは夜道で口ぶえふく。 にょろっと出てきた三日月に ときたま見とれてしまうけれど、足は止めない。 あなたはそばにいないけど わたしは…

Moirai
8年前
1

はらどけい

しろい三日月をジョキン! うそ。 時計の長針をぐるりと逆さまわし!逆さまわし!! まぁ、うそ。 鏡ごしにうそつき猫がウィンク。 いまなんどきだい? に…

Moirai
9年前
1

【超短編】あまやどり

こんな雨は好都合だ、まっすぐ家へ帰らずにすむ。 畳んだ傘を軽くふる。丸くて大きな水滴がぱらぱらと散った。 軒先からこぼれた滴がジャケットを濡らす。 胸ポケットから…

Moirai
10年前
3

しかも読んでた本とたまたま出かけた展覧会のシンクロ率が高くて大変たのしい。来月はなに見に行こうかな~。とりま雲田はるこの落語心中展はマストゴー!

Moirai
10年前
2

最近まで山本昌代さんにガンはまり。応為担々録・江戸役者異聞・源内先生舟出祝・き人伝。中でも江戸役者異聞はあまりにも衝撃がつよくて、同じ人物を題材にした皆川博子の花闇で気を落ち着けた。

Moirai
10年前
2

久々に図書館を活用していたんだけど、結局気に入った本はみんな買いなおしたのでクローゼットがぱんすけ。

Moirai
10年前
1

2020年のふりかえり

先日、会社で忘年会が行われた。時節柄、オンラインでの開催だ。事前に会社からは、チーズやら生ハムやらの詰め合わせが届いていた。さらに有名ショコラティエの焼き菓子も付いている。毎年の集まりで食費をケチらない上司を、私は心から尊敬している。

「今年はどんな年でしたか?」
順繰りにまわってくるグルーミング的マイク。頭からっぽで生ハムをたしなんでいた私はうっかり「ちょー楽しい一年でした」と答えていた。

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私は他人の“お気持ち”が読みたい

私は他人の“お気持ち”が読みたい

何かと比べて「悔しい」って感じたことが、あまりない。

だから「悔しみノート」と聞いたときにも、そんなに興味は湧かなかった。
読んでみよう、と思ったのは、「悔しみノート」で悔しさの対象として登場する星野源さんが、自分のラジオで本の感想を話していたからだ。
「(感想を書いている)自分のことじゃなく、作品のことを書いている」と聞いて、興味を持った。こういう時、電子版も同時に出てると即ポチれていいね。

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どこかの、誰かのジャッジ

どこかの、誰かのジャッジ

化粧をするのは、自分の気分をアゲるため。
そのせいか、在宅生活になってからやたらと化粧品を買うようになった。職場では悪目立ちしそうなラメのアイシャドーも、かわいいと思えばポチる。いま髪の毛は、左右でピンクと紫だ。

職場に通っていた時、もう少し髪色は落ち着いていたけれど、だからといって不自由に思っていたわけじゃない。それにおそらく、いまの外見で職場に顔を出しても直接注意を受けるようなことはないだろ

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2020年8月の備忘録

2020年8月の備忘録

新型コロナの影響で自分にどんな変化があったのか、書き留めておく備忘録。

「どこか遠くに行きたいな」と、よく思っていた。誰にでも、わりとよくある事だと思う。だけど今年は4月から、遠くどころか生活圏が極小に狭くなった。

ありがたいことに職場は在宅勤務が可能で、緊急事態宣言から現在8月を過ぎても、1日のほとんどを自宅で過ごしている。去年の初めに、これまでより広めの部屋に引っ越していたのはラッキーだっ

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今週のBSシネマ

今週のBSシネマ

最近、引越ししてついにBS放送が見られるようになりました。いぇい!

とはいえ、毎日ヘロヘロ働いていると溶けるように時間が消えていくので、今週BSプレミアムシネマで放送される映画のリストを備忘録でつけてみます。で、なるべく自分では選ばなそうな映画を見てみる。

・今週見てみる1本
18日放送 馬上の二人

コマンチ族にさらわれた白人の救出を依頼されたマケーブ保安官とその旧友ゲーリー中尉。何とか

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【映画】ボヘミアンラプソディ

【映画】ボヘミアンラプソディ

「ボヘミアン・ラプソディ」。映画館で、あれだけの楽曲が聞けたのが嬉しい。オープ二ングからテンション上がる!

映画を見た後、批評記事で事実との違いが読めたのもQUEENがリアタイじゃない自分にはありがたかった。

ツイッターでは、当時のニュース映像などをあげてくれてる方もいて、いまもこれだけ愛されてるんだって天国のフレディ・マーキュリーに伝わればいいのにって思う。
https://twitte

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あのころ

あのころ

#8月31日の夜に

中2の頃に決めたのは「自分は役に立つ人間にはならない」ってことだった。
ほんとは何かにならなきゃって、気負いすぎてたのかもしれないけど、とにかく自分は世の中の余剰で生きていこうって決めた。

中学のころは1限までには教室に着いてるくらいだったけど、高校はすこし遠くて学校は1日おきに行くくらいになった。

イジメとか全然なくて、たまに登校してもクラスメイトは受け入れて

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短歌風2

短歌風2

嘘でつく
きみの心の裏側は
ねぇ、誰にもまだ
触らせてないでしょ

その声も、
汗のにおいも
覚えてない
だから早く動け、この足

どうして?と
苦しそうにつぶやいた
その傷口は
僕だけのもの

青白い灯りが照らす車窓から
いまメール打つ
見えぬ星たぐるように

今週もおつかれさまでした。
#短歌 #BL短歌

短歌風に

短歌風に

ねぇ、あのさ
ちょっとちょっと、そこのひと
そろそろ名前でよんだら笑う?

まるまった
ねこのようにやわらかい
わたしの棘は
取扱注意

もう一度、
ふやけにじんだまなざしに
君があかい月を浮かべる

きみがいない
ずっと願ったことなのに
あの時のきみは
いまどこにいる?

こんやは月がきれいですねー
#短歌 #BL短歌

本当と嘘と真実とその間にあるもの

本当と嘘と真実とその間にあるもの

先週末はドキュメント映画「作家、本当のJ.T.リロイ」を見に行った。

J.T.リロイは99年にデビューした作家で、当時のプロフィールは元男娼でホームレス経験もある美少年。
自伝的小説「サラ 神に背いた少年」は初長編作品で世界的ベストセラー。音楽、映画業界人からの評価も高く、サブカル文化人として活躍。

しかし本当の作者はJ.T.リロイのマネージャーだった40代の女性 ローラ・アルバート。

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【書き物】セッション

あなたがそばにいないから
わたしは夜道で口ぶえふく。
にょろっと出てきた三日月に
ときたま見とれてしまうけれど、足は止めない。

あなたはそばにいないけど
わたしはお茶をいれられる。
冷えた喉があったまる、甘いやつ。

私たちはてんでばらばら、かたちんば。
ボタンはいつも、かけ違え。

だからわたしは、今夜も口とがらせて歩いてる。
ぴゅーと飛びだした調子っぱずれの白い息。こぐまの星めが

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はらどけい

しろい三日月をジョキン!

うそ。

時計の長針をぐるりと逆さまわし!逆さまわし!!

まぁ、うそ。

鏡ごしにうそつき猫がウィンク。

いまなんどきだい?
にゃーにゃにゃにゃー。

かいもく、もうもく。
うそもほんともわかりゃしない。

ね、一世一代、相伝一子、完全無欠のうそってやつを見つけることができたなら、そっから先はみんなをみんな真実にできるんだろか。

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【超短編】あまやどり

こんな雨は好都合だ、まっすぐ家へ帰らずにすむ。
畳んだ傘を軽くふる。丸くて大きな水滴がぱらぱらと散った。
軒先からこぼれた滴がジャケットを濡らす。

胸ポケットから、透明で真ん中に赤いラインのはいったストローを取り出す。こいつには今日のような雨粒がちょうど良い。

ストローの先を、こぼれてくる滴の位置に合わせて吸った。
舌が苦みとかすかな酸味に身をすくめた。
鼻の奥からじわっと、重く湿った匂いがす

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しかも読んでた本とたまたま出かけた展覧会のシンクロ率が高くて大変たのしい。来月はなに見に行こうかな~。とりま雲田はるこの落語心中展はマストゴー!

最近まで山本昌代さんにガンはまり。応為担々録・江戸役者異聞・源内先生舟出祝・き人伝。中でも江戸役者異聞はあまりにも衝撃がつよくて、同じ人物を題材にした皆川博子の花闇で気を落ち着けた。

久々に図書館を活用していたんだけど、結局気に入った本はみんな買いなおしたのでクローゼットがぱんすけ。