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あのころ
中2の頃に決めたのは「自分は役に立つ人間にはならない」ってことだった。
ほんとは何かにならなきゃって、気負いすぎてたのかもしれないけど、とにかく自分は世の中の余剰で生きていこうって決めた。
中学のころは1限までには教室に着いてるくらいだったけど、高校はすこし遠くて学校は1日おきに行くくらいになった。
イジメとか全然なくて、たまに登校してもクラスメイトは受け入れてくれた。友だちもいた。それでも学校に行けない日がたくさんあった。
路線の最後まで行ったり、図書館いったり美術館行ったり。(バイトはしてたけど、すぐに飽きて辞めた)
体育館に集められる行事が嫌で、珍しく登校したのにサボったら、見つかって反省文って言われた。
仕方ないから書いたけど、最後に午後の散歩は気持ちよかった、って締めたらどうしようもないって笑われた。
先生は、心底あきれたのかもしれないけど、なんだかそんなことは覚えている。
卒業式は(先生のがんばりで留年はしないですんだ)夏服で出席した。
数日前、冬服にはハサミを入れてバラバラにしていた。
学校が嫌いというほどの熱量はなかったけど、慣れることも出来なかった場所だった。
いまも自分ははじっこで、ひとりごととか言いながら生きてる。
宇宙からみたら地球も余剰品だろうし、人間の一生なんてほぼエネルギーの浪費だろう。地球の上で人間が生きようと死のうと、宇宙には大した変化もない。
だからただ毎日、息をしていたい。余りものの、意味なんてなくていい人生で。
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