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[詩]凪(なぎさ)


夏の空はソーダのように弾けてる
まとわりつく暑さから逃げるように
想いを爆ぜる

何も考えずに海に飛び出した僕は
思っていたよりも冷たい水に驚き
小波を上げる

砂浜に生えるGカップに目もくれず
凪に立つ君を見つめていた

嗚呼、短パンから覗く君の白い脚が
どんな宝石よりも美しく見えた
立てる水飛沫が乱反射して
しょっぱい恋を始めた

どこか淡い想いが香る君の影
どうして一人で海なんかにいるの?
想いが曇る

流木に生えるギャルを通り過ぎて
凪を歩く君に歩幅を合わせ

嗚呼、短パンから輝く君のか細い脚が
どんな女性よりも儚く見えた
残す足跡が波に攫われ
しょっぱい汗をかかせた

君の額に浮かぶ汗が涙に見えた
she sea see
凛とした姿に一輪の花を重ねて
僕は君の白石のような手を掴んだ

嗚呼、戸惑った君の顔に焼けた手で
静寂に落ちる刹那大丈夫と呟く
汗ばむうなじが艶やかで
しょっぱい恋を始めた

嗚呼、短パンから魅せる君の純白が
どんな海水よりも澄んで見えた
二人の影帽子波に包まれ
しょっぱい恋を始めた

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